Windows の操作中にはさまざまな小窓が現れる。
お知らせ用の小窓で、もういい、わかったと言いたくなるようなのもある。
放っておくと引っ込むのもあれば、右上の×印で消えるのもある。
なかには、[OK]か[キャンセル]を押さないといつまでも頑張るしぶといのもある。
こういう小窓をメッセージボックスと呼ぶらしい。
ユーザーが小窓の中に何か入力しないと次に進まない、返事のないうちは通さないというのを、ダイアログボックスと名付けてある。
そのなかで対話をさせる囲いとでもいうのだろうか。
対話について、ちっぽけな一つの疑問が湧いた。
右上の×印のクリック、[OK]か[キャンセル]ボタンを押して窓を消す操作は、対話行動に入るのか、そうでないのか。
何かの呼びかけに「はい」とか「いやだ」の返事だけでは対話にならないような気もする。対話までは行かない、ちょっとした挨拶ぐらいのところだろうか。
それがダイヤログかそうでないかは、まあどちらでもいいことにしておくのが[Esc]への早道だ。JISの用語委員会なら領域境界線を決めなければおさまらないかもしれないが。突っ込み甲斐のないことはサラットに限る。
ダイヤログの領域問題はともかくとして、もうひとつ、ウイザードということばがある。
一定の操作手順を、ダイヤログをつなげてわかりやすく誘導する機能をいうらしい。
いつだったか、あるカスタマーサポートとの対話中に、「ここでこういうウィザードが出てきましたか」と聞かれ、オヤ、と思う気持ちと何か新鮮な感じが入り混じった、不思議な空気を感じたことがあった。語感と発信者の軽い発音との調和がそうさせたのか。
wizard とは男の魔法使いだ。魔女ではなく、魔男か。
理屈がわかっていてもいなくても、こうしてああしてと画面の指示どおりに操作していくと、ソフトウェアのインストールや利用環境の設定などが魔法にかかったようにできてしまう。
これをウイザードと命名したマイクロソフトの担当者は男だったのかどうか。
難しい操作をウイザードに誘導されて簡単にやってのけるときのユーザーは、自分が魔法を使っているように思いながら、システムに仕組まれた魔法にかかっているようでもある。
そんなどうでもよいことをゆらゆら考えるときは、棺桶からはみ出たもう一方の足を踏み入れてしまった、Windows という魔法の館の煙に巻かれているのだろうか。
お知らせ用の小窓で、もういい、わかったと言いたくなるようなのもある。
放っておくと引っ込むのもあれば、右上の×印で消えるのもある。
なかには、[OK]か[キャンセル]を押さないといつまでも頑張るしぶといのもある。
こういう小窓をメッセージボックスと呼ぶらしい。
ユーザーが小窓の中に何か入力しないと次に進まない、返事のないうちは通さないというのを、ダイアログボックスと名付けてある。
そのなかで対話をさせる囲いとでもいうのだろうか。
対話について、ちっぽけな一つの疑問が湧いた。
右上の×印のクリック、[OK]か[キャンセル]ボタンを押して窓を消す操作は、対話行動に入るのか、そうでないのか。
何かの呼びかけに「はい」とか「いやだ」の返事だけでは対話にならないような気もする。対話までは行かない、ちょっとした挨拶ぐらいのところだろうか。
それがダイヤログかそうでないかは、まあどちらでもいいことにしておくのが[Esc]への早道だ。JISの用語委員会なら領域境界線を決めなければおさまらないかもしれないが。突っ込み甲斐のないことはサラットに限る。
ダイヤログの領域問題はともかくとして、もうひとつ、ウイザードということばがある。
一定の操作手順を、ダイヤログをつなげてわかりやすく誘導する機能をいうらしい。
いつだったか、あるカスタマーサポートとの対話中に、「ここでこういうウィザードが出てきましたか」と聞かれ、オヤ、と思う気持ちと何か新鮮な感じが入り混じった、不思議な空気を感じたことがあった。語感と発信者の軽い発音との調和がそうさせたのか。
wizard とは男の魔法使いだ。魔女ではなく、魔男か。
理屈がわかっていてもいなくても、こうしてああしてと画面の指示どおりに操作していくと、ソフトウェアのインストールや利用環境の設定などが魔法にかかったようにできてしまう。
これをウイザードと命名したマイクロソフトの担当者は男だったのかどうか。
難しい操作をウイザードに誘導されて簡単にやってのけるときのユーザーは、自分が魔法を使っているように思いながら、システムに仕組まれた魔法にかかっているようでもある。
そんなどうでもよいことをゆらゆら考えるときは、棺桶からはみ出たもう一方の足を踏み入れてしまった、Windows という魔法の館の煙に巻かれているのだろうか。