公私混同は良いことか良くないことか、どちらかを選べ、わからないとか棄権は許さないと言われたら、よほどのつむじ曲がりでない限り良くないと答えるでしょう。
しかし、公私の境目には、共同、共有という規則で縛りたくない部分があります。
町の人が共同で講習会を企画し、共有の道具を使ってはじめます。
慣れてくるにしたがって、道具は自分専用のものを使いたくなります。
それぞれに道具を自分で買い求めて持つようになりますが、共有の道具を使い続ける人も残ります。
共有のものを使う人の数が減ってくると、たとえばパソコンで作ったデータに、個人情報が入ったままで気付かれずにいることもありえます。
講習を受ける人は、データの整理処理方法には頭は回りません。
それに気がつくぐらいなら、講習を受ける必要もないでしょう。
情報は、データとして公開の意思はなくても、漏洩のおそれがあるかたちで残ることは、道具と一緒に油断まで共有してしまっていることになりそうです。
そんなところからわざわざデータを探し出して利用悪用をたくらむ人などいないだろうと、言ってしまえばそれまでなのですが、母さん助けてサギがこれほど騒がれてもまだ増え続けているのは、どういうわけなのでしょうか。