旧あわら病院ブログ(2016年度までの軌跡)

福井県の北の端にある「独立行政法人国立病院機構あわら病院」の
2008年11月から2017年3月までの記録です。

栄養管理室からご挨拶。

2011年11月26日 08時17分12秒 | 栄養管理室

栄養管理室は管理栄養士、調理師、委託調理員で構成されている部署です。
そして栄養管理室の一番の仕事は、入院患者の皆さんに、安全で美味しいお食事を提供することです。
北陸地方は海も山も田畑も豊富な風光明媚なところだけあって、美味しい食材が沢山ありますので、日々、地産地消をモットーに、
患者さんの病態に合わせてカロリーや食事形態を調整したり、
一度にたくさんの料理を手早く作るように工夫したり、
予算というお財布の中身を確認したり…
いろいろな条件の中で、安全で美味しくバランスのとれた食事を作っていきたいと思っています。

 

そのほかにも管理栄養士は、外来患者さんへの個別の栄養指導を医師・看護師とチームとして協力し合って積極的に行い、
昨年は「栄養指導ひきうけ隊チーム」が、国立病院機構
QC活動において、近畿ブロックの中で最優秀賞に輝くことが出来ました。

 

さらに、栄養サポートチーム(NST)や緩和ケアチーム、褥瘡対策委員会などチーム医療の一員としても活動しています。
とくに
NSTでは中心メンバーとして、医師や他のスタッフと協力し頻繁に勉強会を主催するなど、病院全体で「食事・栄養の管理」について考える取り組みをしています。

 

 

「食事・栄養」は「健康・治療」の源です。 栄養管理室は今日も元気です。


リハビリテーション科からご挨拶。

2011年11月25日 09時02分32秒 | リハビリテーション

 

国立あわら病院は「長寿」、「重症心身障害」、「血液・リウマチ」の分野を、政策医療として掲げています。
そして、リハビリテーション科は
3つの分野すべてに大きくかかわる部署です。

 

長寿・神経難病における意識障害、認知障害、構音障害、嚥下障害、運動失調、廃用症候群などに対するリハビリテーション治療、重症心身障害における発達を考慮した、または機能の維持を目的とした活動、そして関節リウマチでの関節・筋の運動や温熱療法、日常生活を無理なく過ごすための自助具作成などがリハビリテーション科の仕事です。

 

あわら病院には理学療法士(PT)、言語聴覚士(ST)、作業療法士(OTがそろっており、さらにリハビリテーションのチームとして、医師・病棟看護師・退院支援看護師・療育指導室などもそれぞれの専門性を活かして、各種活動や治療にかかわっています。

また、嚥下造影や嚥下内視鏡などの検査も積極的に行っています。

 

これからも、皆さまの身体機能の維持やQOLの向上のお役に立つよう、頑張っていきます。



昨日から急に、霰が降ったりする荒天となりました。奥越の勝山では雪も降ったようです。
皆さま、お体にお気を付け下さい。


やっと冬らしくなってきました。

2011年11月19日 11時47分12秒 | Weblog

今年は10月・11月になっても暖かい日が続き、なかなか秋冬めいた気分にならなかったのですが、流石に最近は、素直に「寒くなった」と感じる日が出てきました。

気象庁のHPには、「日本の年平均気温は、長期的には100年あたり約1.15℃の割合で上昇しており、特に1990年代以降、高温となる年が頻出しています。」と載っています。そういえば、自分が小中学生だった〇〇年前(詳しい数字は秘密です)は、太平洋側でもこの時期になると、吐く息が白く曇ったものですが、ここのところ、この現象をなかなか見ることが出来ません。(もっと早起きするといいのかもしれません。)

あわら病院の窓から見える白山連峰も、なかなか雪化粧をしてくれませんでしたが、16日にやっと、表面に少しだけ、白い模様を見つけました。

そんな今日この頃、あわら病院正面玄関前駐車場に新しく樅(モミ)の木が植えられました。早速、クリスマスツリーとしてイルミネーションを施されています。でも、昼間にはイルミネーションは楽しめません。残念。

これから寒くなると、ますますインフルエンザ等の流行がみられるようになります。手洗い・うがい・マスク・咳エチケットをしっかり心がけたいと思います。
あと、十分な睡眠と栄養も大切ですね!(←栄養はすでに十分かもしれません。)

 

編集委員Yでした。
あわら病院は冬も元気です。



検査科からご挨拶。

2011年11月17日 08時48分31秒 | 検査科

 昨日の「放射線科からご挨拶。」に引き続き、
本日は「検査科からご挨拶。」をお届けします。



皆さま、こんにちは。あわら病院検査科です。

検査科では昨年から、
バーコードラベルを用いた血液検査・尿検査容器の管理を、本格的に開始しました。
これにより、血液検体・尿検体の採取忘れを減らすことに成功しました。
 

また、めまい・平衡障害の精査に役立てるため、重心動揺計を取り入れました。めまい・平衡障害の奥には、メニエル病、良性頭位性めまい等の耳疾患、脳こうそく等の脳疾患、血圧異常、頸性めまい、心因性めまい、自律神経失調等の様々な病態が隠れています。症状のある方は、一度、医師にご相談ください。

ここで改めて当院で取り扱っている検査について述べますと、血液学的検査、尿検査、細菌培養等の微生物学的検査、病理学的検査といった検体検査、超音波検査、心電図検査、脳波検査、呼吸機能検査、サーモグラフィー、重心動揺検査等の生理学的検査があります。

とくに超音波検査においては、血管診療技師を中心に、ASODVTの精査に力を入れ、研修医のエコー実習にも協力しています。

 

その他、検査科からも微生物学的検査結果を携えてICTに参加し、院内の感染管理の一端を担っています。これからの季節は、インフルエンザ抗原の迅速検査の件数が増えると思われます。

 



 

明るく楽しい検査科を、これからもよろしくお願いします。



神経内科開設のお知らせ

インフルエンザワクチンのお知らせ


放射線科からご挨拶。

2011年11月16日 08時30分13秒 | 放射線科

昨日の「事務部門からご挨拶」に続き、あわら病院・放射線科の紹介です。 




放射線科には現在、2名の放射線技師が在籍しています。 

当院の政策医療である老年・重症心身障害においては、摂食・嚥下機能、GER(胃食道逆流)、誤嚥性肺炎の有無等を評価することは切り離せないものですが、放射線科では、VF(嚥下造影)、24時間pHモニター、CTを用い、それらの評価について全力でサポートしています。
また、時間外でも緊急の検査に対応できるようにしています。
 

 

外来における、バースデーパスを使用した健診についても、骨密度測定等を施行しています。
CT検査については予約無しで随時行っており、診察に来られたときに必要であれば、CT検査もできます。

尚、あわら市の個別がん検診(胃がん)では胃のバリウム検査を行っています。医事での予約となります。

 

また、311日の東日本大震災に伴い起こった原発災害に対し、国民の意識が高まっている中、必要な知識を持って住民の皆様に対応できるよう、常に知識のアップデートを心がけています。

 

さらに、一人ひとりの患者様のデータをより一元的に管理できるよう、現在、PACSシステムの導入を目指して、種々の整備をしています。
病院とともに新しい放射線科システムを構築していきます。


おまけ:

 病院の新築工事現場は、こんなに高くなりました。



事務部門からご挨拶。

2011年11月15日 11時31分42秒 | 事務部

昨日の「医局から」に続き、あわら病院・事務部門の紹介です。 




病院スタッフとして、一般の方がまず思い浮かべられるのは、医師、看護師、理学療法士、薬剤師といった、患者さんに頻繁に接する職員たちだと思います。

そして、「病院の事務」としてまず頭に浮かぶのは、資格取得のCM等で「医療事務」としてよく目にする、「レセプト」を取り扱う女性の方ではないでしょうか。

レセプト(独:Rezept)とは、患者が受けた診療について、医療機関が保険者(市町村や健康保険組合等)に請求する医療費の明細書のこと。(ウィキペディアから引用)

 

しかし、病院の事務部門も取り扱う業務は多岐にわたり、企画部門、管理部門、医事部門に分かれて業務を行っています。これらの部署がそれぞれ、コスト管理、統計管理、患者満足度の向上に向けた対応、職員の人事・給与処理や健康管理、備品管理、連携病院との折衝等々を行っています。また各部門が連携・共同し、病院経営の安定にかかわる企画、立案等も行っています。

 

とくに医事課は患者さんへの窓口となる部署であり、常にあわら病院の顔としての意識を持つよう、心がけています。(なお、患者さんと直に接するため、インフルエンザ等の感染症が流行する時期にはマスクを着用します。)

また、地域連携室では、連携病院と協力することで、患者さんの入院や退院後の地域での生活がスムーズになるように努めています。

 

 

これから、あわら病院事務部門をよろしくお願いします。

 

 

おまけ:

何かあれば、「ご意見箱」を是非、ご活用ください。



神経内科開設のお知らせ

インフルエンザワクチンのお知らせ


研修医といっしょに美味しいひととき(再掲載)

2011年11月15日 08時30分22秒 | 医局

 

あわら病院には今夏から冬にかけて、1~3か月の期間で、前期研修医の先生が地域医療の研修に来ています。 

前期研修医の先生方の研修に対する希望、基幹病院での研修状況等を確認し、円滑に研修を行えるように、医局ではその都度、歓迎会を開いています。 

単に美味しいものを食べたいだけなどということでは、断じてありません。 

 

研修医の先生方に、当院の政策医療(長寿、血液・リウマチ、重症心身障害)、ひいては国立病院機構の役割についても理解してもらいたいと思っています。

そういうわけで、美味しい料理に舌鼓をうちながら、楽しくおしゃべりしたりします。

(もちろん、真面目に研修状況や本人の希望などについても話します!)




ここでS先生の研修の感想を。(こちらがメインです。)



こんにちは、福井大学研修医の齊藤です。8月から1か月間、あわら病院で研修させていただきました。
今回、あわら病院を研修先に選んだ理由は学生時代に
2度実習に来たことがあり、その際に対応していただいた先生方やスタッフの方々に非常によくご指導していただき、満足のいくものであったからです。今回の研修では色々なことを学ぶことができました。
地域医療では雲雀ヶ丘寮やメロン苑への往診、訪問看護に同行させていただきました。実際に現場に行くことで病院とその提携施設や患者様の家庭との結びつきを学ぶことができました。また病院では内視鏡検査の見学や介助、エコー手技の実習をさせていただきました。特にエコーは今まであまり経験がなく自信がなかったのですが、毎日検査を見学したり、実際に所見を録らせていただいたりすることで自信をつけることができました。また救急外来で患者様を診察したり、薬を処方したり、場合によっては入院の手続きなどを行い、入院患者様も担当させていただきました。大学病院では電子カルテだったので最初は勝手がわからず大変でしたが、最後にはそれなりにではありますが業務をこなせるようになりました。

一か月という短い期間でしたが、多くの職員の方々のおかげで有意義な研修生活を送ることができました。これから大学病院に戻ってもここで学んだことを生かして頑張っていきたいと思います。

 

 

 

 

S先生、ありがとうございました。 

あわら病院は今日も元気です。


四季旬菜!

2011年11月14日 19時10分47秒 | あわら市・坂井市

芦原温泉街の中心から少し離れたところの「川甚」で、この夏、美味しいメバルをいただきました。

どーん。身と骨がさっとほぐれて、新鮮でした。

 

 
茶わん蒸しははずせませんよね。とりからも重要ですよね。

 かわいいおにぎり。

 看板です。

  狸です。

(なんか、いろいろ触ってたら、記事が消えたりして大変でした。)←ひとりごと。


3年経ちました。& ~医局からご挨拶~

2011年11月14日 12時04分50秒 | 医局

2008年11月12日に「あわら病院ブログ」を開設してから、3年が経ちました。
先日は、2011年11月11日…と、1並びの日がありましたが、特に変わったこともなく、あわら病院は今日も元気です。

ところで、3年経った…ということで、ここいらで「あわら病院ブログ」を見直そうと、編集委員Yは考えました。
そして、見直してみると…。 最近、「あわら病院」の特色を見せる記事が少ない??

そういうわけで、原点に立ち返り?「あわら病院」がどういった活動をしているのか、国立病院機構の政策医療がどういったものなのか、といったことを、できるだけ紹介する方向でブログ運営をしよう!と、新たな目標をたてました。

そこで、カテゴリーを細分化して、職場の各部門のそれぞれの活動を紹介してもらうことにします。
カテゴリーが増えてごちゃごちゃした、と思われる向きもあるかと思いますが、少しずつ整理をしていきますのでご容赦くださいませ。

と、いうわけで、新規カテゴリー「医局・看護課・事務・検査科・放射線科」追加です!
今後、リハビリ、指導室、栄養管理室、薬剤科、療養介助も、追加していきます!

 

そして、新たに追加された「医局・事務・検査・放射線」には、編集委員Yがインタビューして、早速、記事をあげてもらいました!(看護課カテゴリーには、以前のブログ記事をいくつか移動しておきました。)

では本日は、そのうちの医局の記事から!

 


 

現在、あわら病院の医局には、12月からママさん医師として復帰する1名を加え、常勤として9名の医師が在籍しています。さらに、福井大学、金沢大学からの非常勤医師の協力を得て、内科・小児科・外科・皮膚科・整形外科・眼科の診療をコンスタントに行っています。

 

当院が掲げる政策医療に基づき、内科では血液・腫瘍、リウマチ、老年(長寿)、および神経分野を中心に診療し、とくに障害者病棟では、地域完結型の医療連携システムを活用して、神経難病・高度意識障害患者の療養や在宅支援を行っています。

また、小児科においても政策医療である重症心身障害、発達障害、てんかんなどの神経疾患を中心とした診療を行い、さらに在宅支援を目的とした短期入所や通園事業を展開しています。

 

政策医療において、とくに老年・重症心身障害では、患者さんの機能に応じて、胃瘻の造設等の外科処置を要し、また、全身状態の悪化に伴う褥瘡形成など様々な問題が起きやすく、患者さんの持てる機能とQOLの維持、リビングウィルに基づいた医療を行うためには、内科・小児科だけではなく、外科・皮膚科・整形外科・眼科、ときには他病院との連携が必須です。

さらに、リハビリテーション等のコメディカルとの連携、NSTICT、緩和ケア、地域連携といったチームの場で、各々、医師の立場から十分に役割を果たしていかなければいけないと考えています。

 

 

あわら病院の基本方針は「多くの人の笑顔のために」です。

 

 

 

おまけ:

既婚の医師は、バランスを考えた弁当の持参など、健康に気を使っているようですが、独身組は少し目を離すと、「寝ると損した気がする」と仕事していたり、インスタントものやコンビニものと仲良くなったりして、院長に怒られています。そのため?看護師が1名、クラークとして彼らの業務をサポートしてくれています。



編集委員Yからのお詫び:
カテゴリーをいじったりしているうちに、先日の「研修医といっしょに美味しいひととき」の記事が消えてしまいました!S先生ごめんなさい!
ブログ開設以降、gooブログがいろいろアップデートされていきますが、ちょっと使いにくくなった部分も…(言い訳)。

 

それとも、サーバーのせい?(さらに言い訳)。

とにかく、あとで直そう・・・。要領の悪い、編集委員Yでした。


大同生命事業団の研究助成の対象に選ばれました。

2011年11月10日 11時15分26秒 | 様々な取り組み

大同生命厚生事業団による、地域福祉やボランティア活動などへの助成事業の「地域保健福祉研究助成の部」の対象に、当院津谷院長の研究グループが選ばれました。
この助成事業には全国から応募があり、福井県では唯一、当院の研究が選ばれました。

  

 

大同生命保険福井支店で、贈呈状と助成金の目録の贈呈式がありました。(写真提供:日刊県民福井)

 

選ばれた研究は「障害者病棟等を利用する難病患者の社会参加に果たすコーディネーターの重要性」です。

国際生活機能分類(ICF)を用いて、重度身体障害者の方の社会参加状況を評価することで、障害者を支援する相談支援専門員や指定相談事業者の拡充の重要性を、行政に訴えられるようなものにしたいと考えています。さらに、このICFを用いて、地域完結型の効率的な在宅支援体制作りをシステム的に行えるようになれば、と思っています。

来春から福井大学大学院医学系研究科看護専攻科の修士課程に進学する看護師S君が、この研究の担当者として、データを収集します。 

 

あわら病院は今日も励んでいます。

 

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