旧あわら病院ブログ(2016年度までの軌跡)

福井県の北の端にある「独立行政法人国立病院機構あわら病院」の
2008年11月から2017年3月までの記録です。

あわら病院玄関前「金環日食臨時観測所」

2012年05月22日 19時02分04秒 | Weblog

カメラマンCからの投稿です。


5月21日、日本中が興奮した世紀の天体ショーを楽しもうと、あわら病院玄関前にも自称・臨時観測所が設けられ、7時30分に集合しました。
「日食めがね」を使っての観測に飽き足らず、直視を避けながらの(←ココ重要)写真撮影に挑みました。

携帯カメラに日食めがねを被せて撮影。何となく欠けているのが分かる程度。日食めがねをかけてみると綺麗な三日月でした。
(福井は、完全な「金環日食」は見られない地域でした。)

太陽を直接撮影したところ、日食のリング光がゴースト状態で映りこみました。(写真が眩しかったので、編集委員Yが勝手に輝度?を変えました。)


以上、にわか天文クラブ一同からの報告でした。

 

編集委員Yの一口メモ

カメラのレンズに入った強い光が、レンズやカメラの内部で複雑に反射して、光源とは違うところに光が写る(撮影される)現象を、ゴーストと呼ぶそうです。
ちなみに上記の「日食めがね」はコンビニでポッキー2箱を購入して手に入れたそうです。

本日2012年5月22日は、東京スカイツリー開業日です。

あわら病院は今日も平常運転です。


新年度を迎えて

2012年05月16日 13時57分06秒 | 様々な取り組み

満開の桜がいつしか葉桜となり、吹く風にさわやかな初夏の匂いを感じるような季節となっています。
あわら病院では、平成22年8月から約2年をかけて行っている病棟更新築の工事で、この3月に新病棟が完成し新たな年度を迎えました。
今年度は新たな病棟とともに、医師、薬剤師、放射線技師、理学療法士、心理療法士、保育士、看護師、介護福祉士など例年に増して多くの職種にフレッシュな人材を迎えることができ、職員一同、気分を新たに働いております。皆様の日頃からのご支持、ご協力のおかげであり、改めて感謝いたします。


当院は「地域に求められる専門医療の提供」を使命として掲げ、重症心身障害児(者)医療、血液・免疫(リウマチ)医療、長寿医療の分野に力を注いでいます。
昨年度は「在宅医療支援の充実」を目標に、他の医療機関や福祉施設と協力し地域医療福祉ネットワークづくりに励んできました。
具体的には市内の診療所からの慢性期急性増悪患者の引受や、福祉施設の嘱託医に対する診療応援、難病患者の訪問診療・訪問看護、福祉車輌の導入による短期 (レスパイト)入院の送迎サービス、あるいは人工呼吸器などに対応した新たな病室の整備など、坂井・福井地域の在宅患者と在宅医を支援し、地域に密着した専門医療の充実を図ってきました。
今年度も引き続き「在宅医療支援の充実」を中心に、地域医療福祉ネットワークのなかで自分たちの特色を生かした医療サービスの提供に励みたいと考えております。


国は今、団塊世代の高齢化に伴う多死の時代の到来はいわゆる「2020年問題」に対応して、急性期病院における医療の効率性を高め、急性期入院医療から在宅医療への早期移行を促し、最終的に在宅医療を拡充する制度改革を強力に推し進めています。このような中で、私たちはメンタルケアを含んだ総合的な診療能力が高い地域医療機関の活躍が今後、重要となってくると思っております。患者のかたの「生活の場がみえる」ところで入院診療をしっかり担える医療機関があることが在宅医療の成功につながるのではないかと考えています。


過去、日本人は勤勉さと誠実さで幾多の困難を一つ一つずつ乗り越えてきましたが、社会の大きな転換点に立っている今こそ、私たちも先人の努力を見習い、安心・安全で維持可能な地域の医療システムを確実に育て上げていきたいと思っております。まだまだ克服すべき課題は多く、まだ戸惑うことも少なからずありますが、これからも変わらぬ情熱をもって進み続けていきたいと考えています。本年度もよろしくお願い申し上げます。


 院長 津谷 寛