皆様、お久しぶりです。あわら病院ブログでございます。
ご報告が3か月も遅れましたが、今年も(2月27日に)坂井・あわら高齢者医療研究会が開催されました。今回で6回目です。
当研究会は、福井県坂井地区(あわら市・坂井市)における高齢者医療の課題の明確化、事例討議、学習等を通して高齢者医療の質の向上を図ることを目的に、平成21年1月に当院ならびに地域施設・診療所が連携して立ち上げました。
これまで「高齢者の肺炎」「終末期医療」「摂食・嚥下障害」をテーマに、第5回まで開催してまいりました。そして第6回となる今回は「高齢者が食べられなくなったら?」という問題を取り上げることとし、「その人らしく生きるために、ご本人・ご家族が栄養についての意思決定を行う際、どのように支援するか」を地域の皆さまと考える会にしました。
今回、講師の先生として、会田薫子先生をお招きしました。会田先生は平成24年6月に日本老年医学会で承認された「高齢者ケアの意思決定プロセスガイドライン―人工的水分・栄養補給の導入を中心として」の作成に関わっていらっしゃいます。
また、参加者の皆さまには、事前に配布したポスターのバーコードから携帯電話を用いたアンケートにお答えいただき、その結果についても共有いたしました。
上の写真は、座長の津谷院長と、司会の細坪看護師(高齢者看護院内認定看護師)です。
研究会の概要です。
【日時】 平成25年2月27日(水)18:15~20:30
【場所】 国立病院機構あわら病院 6階デイケアセンター
【テーマ】 「もし、食べられなくなったら・・」
【当番幹事】 あわら病院
【実行委員】 あわら病院、汐見医院、柴田医院、芦原メロン苑、金津雲雀が丘寮、白楽荘
【プログラム】
携帯電話によるアンケート結果報告 : 国立病院機構あわら病院 看護師長 大藏真由美
特別講演「高齢者ケアにおける人工栄養―意思決定プロセスの考え方」
講師: 東京大学大学院人文社会系研究科 死生学・応用倫理センター
上廣死生学・応用倫理講座 特任准教授 会田薫子先生
特別講演
会田先生のお話はわかりやすく、今後の高齢者医療に関わる上で非常に参考になりました。「患者の意思を尊重するということは、その人らしい人生の集大成となるよう、本人の人生の物語(narrative)を充実させるための医療とケアを提供をしなければならない」という言葉に納得しました。
会田先生、ありがとうございました。
携帯電話アンケート結果報告
発表は大蔵看護師長。
ちなみに携帯電話アンケートの内容は
「ガイドラインって知ってますか?」
「栄養方法で悩んだ場面は・・・?」
「リビングウイルって知ってますか?」などでした。
(初めて当院のデイケアセンターを会場としましたが、机の準備ができず、次回への課題とします。)
研修後のアンケート(携帯電話アンケートとは別です)にも、非常に多くの意見をお寄せいただき、皆さまの関心の高さがうかがえました。
皆さま、ありがとうございました。
次回の高齢者医療研究会もよろしくお願いします。
― 看護課Y ―