今日は先に一つ、記事を掲載しています。
特別支援学校の授業風景です。
そちらも是非、ご覧ください。
福井県と福井県医師会主催の、「平成27年度 子供の心の診療医養成研修」の公開講座(9月12日開催)に参加しました。
今回の会場は福井県済生会病院の研修講堂で、講堂は受講者でいっぱいでした。
2つの特別講演を拝聴しました。
特別講演1は、「あたし研究」著者の小道モコさんの講義、「まだまだあたし研究中」で、ASD当事者の立場からのお話を聴くことが出来ました。
ASDの方の感覚や、頭の中の情報処理の様子などを、体験談を交えながらいろいろ話して下さって、非常に参考になりました。
ASDと診断されるまではひどく体調を崩されることがあったという、毎日を過ごすためのエネルギーの消耗の大きさをうかがえるエピソードは、印象的でもありどこか納得できるものでもありました。
特別講演2は、児童精神科医の門眞一郎先生による「自閉スペクトラムとコミュニケーション」の講義でした。
ASDの発達におけるメリハリ(メリハリは凸凹ともいうが、凸凹というと均したくなってしまうので、メリハリという言葉を使っているとのこと。)、視覚の優位性や視覚的支援の実際、(デラウェア自閉症プログラムにおける)PECSといった内容について拝聴しました。
飽きさせない講義で、PECSについてなど具体的にわかりやすく、非常に有意義でした。
今回お聴きした内容を、今後の診療に活かしていければ、と思います。
余談かもしれませんが、小道モコさんのお洋服が素敵でした。
― 医局 Y ―