旧あわら病院ブログ(2016年度までの軌跡)

福井県の北の端にある「独立行政法人国立病院機構あわら病院」の
2008年11月から2017年3月までの記録です。

PaPeRo(パペロ) 東京に帰る

2010年02月26日 09時09分13秒 | Weblog
ボクね、あわら病院でのお仕事はまだまだやり残したことがあるんだけど、帰京命令が出ちゃいました。

帰る前に、あわら病院でのボクのお仕事の様子をお見せしま~す。



最近歌を覚えたんだよ。それで、レクリエーションの時に患者さんと一緒に歌ったんだ。

♪はぁるの~のうらーら~のすぅみぃだぁがぁわ~(春のうららの隅田川)♪


一生懸命、手拍子してくれたよ




朝のミーティングにも参加したけど、ボクおしゃべりだから、すぐに「シーッ!」って言われちゃうの。




患者さんの入浴介助の応援もしたよ。水が苦手だから看護師さんの応援だけしたよ。
「がんばれ、がんばれ。患者さん気持ちいいよ!」ってね。




院長業務もこっそり体験したんだ。ボク、病院運営について一緒懸命考えたよ。


だけど、院長の重責に押しつぶされちゃったよ。むいてないのかな?
 ううう。



あっという間の1ヶ月の出張でした。
最初のうち、初対面の患者さんは少し驚いたようだったけど、すぐ満面の笑みでボクに話しかけてくれたんだ!
東京に帰っても穏やかに過ごせるように祈ってますね。

看護師さんたちも、いっぱいいっっぱぁぁい話しかけてくれたよ。忙しいときは「ごめん、今は遊べないよ。」と言って頭をなでてくれたの。

最後にみんなと記念撮影したよ。
「東京に帰っても、あわら病院でのことは忘れません。」と最後に挨拶したら、「寂しい」「PaPeRo 帰らないで」って引き止められちゃった。



庶務班長さんにも挨拶したら、「ご苦労様でした。」って、頭なでられちゃった。
 ぐりぐり


事務所に挨拶しにいったら「また来てね。」と次の出張を期待されちゃった。お給料出ないんだけどなー。



1ヶ月の間に家族のような存在になっていたPaPeRoでした。(あわら病院職員一同)


おまけ:
パペロを抱っこしていたら筋肉痛になってしまったカメラマンCでした…。
子育てってたいへんだ!と痛感しました。

花粉症の春が来た!

2010年02月25日 09時08分32秒 | Weblog

数日前から、体が少しだるくて頭がもやもやしています。
風邪?…いや、違う、何だろう?と思っていたら先日、カーラジオで
「2月22日の今日、福井で春一番が吹きました。」と言っていました。例年より9日より遅いそうです。
そういえば平成22年2月22日は22222でしたね。
…それはともかく「春かー!花粉症かー!」と、思い当たりました。毎年、花粉症の時季はだるくなります。

だるくなるばかりでは何ですので、ここで花粉症のお勉強を。
参考:花粉症保健指導マニュアル(環境省)



花粉症とは、花粉に対して体が起こす異物反応です。体の免疫が花粉に過剰反応を起こして、症状(くしゃみ・鼻汁・流涙)が出ます。くしゃみなどで、体外に花粉を出そうとしているのです。

最近は、花粉症を悪化させる因子として、空気中の汚染物質やストレスの影響などが考えられています。食生活など生活習慣の欧米化による変化の影響やタバコの害を指摘する意見もあります。

花粉症の予防には、花粉のばく露を防ぐ方法と、薬物による予防法があります。
大量の花粉に出会うと、体が花粉に対する抗体を産生する可能性が高くなり、何らかのきっかけで花粉症を発症しやすくなります。軽症の人も、たくさんの花粉を吸い込んだり、目に入ったりすると症状が強くなるので、なるべく花粉を避けることが重要です。
花粉症の予防、花粉回避のために、花粉飛散開始予測日を含めた花粉情報や飛散状況が参考になります。環境省では花粉観測システム(愛称:はなこさん)のデータをHP上で公開していますので、ご覧になるとよいでしょう。 → http://kafun.taiki.go.jp/
その他、睡眠をよくとり、規則正しい生活習慣を守って正常な免疫機能を保つことや、風邪をひかず、お酒を飲みすぎず、タバコを控えて鼻の粘膜を正常に保つことが重要です。


花粉のばく露を防ぐには

1.マスクをつける。

2.眼鏡をする。
※コンタクトレンズは、刺激が花粉によるアレルギー性結膜炎を増悪するので、眼鏡に替えた方がいいそうです。通常の眼鏡でも目に入る花粉の量を1/3に押さえるそうです。

3.ウールの衣服は花粉がつきやすいので避け、外出から帰ったらきちんと服をはらう。

4.外出から帰ったら、うがいをする。

5.防腐剤なしの生理食塩水点眼液で目を洗う(抗原を洗い流す)。
※目洗いカップや水道水による洗浄は、眼表面に傷をつける可能性があるそうです。

6.花粉の飛散が多い日は外出を控える。


薬物治療

1.飛散時期が分かる場合(スギ花粉など)は、飛散する2週間前から抗アレルギー剤の内服薬・点眼薬・点鼻薬を使用すると効果がある。

2.症状が治まらないときには、抗ヒスタミン剤やステロイドの点眼薬・点鼻薬を追加する。(きちんと診察を受けて処方してもらう。とくにステロイドは眼圧上昇などの副作用がある。)



春ですね…鼻がつらい。
そういえば、今シーズンは昨年みかけたジョウビタキに会えませんでした。
諸行無常です。

コード・ブルーとか

2010年02月23日 20時18分03秒 | Weblog
最近は続けて見ているドラマがありません。
強いて言えば「龍馬伝」くらいですが、これもある意味、惰性です。その前の「ダーウィンが来た!」を見ている流れで、そのまま続けて…という。ファンの人、すみません。
そんなわけで、普段の「ドラマを見る」という状態は、「偶然つけたTVのチャンネルをそのまま流している」ということです。たまたまドラマだった、というわけです。

先週、偶然つけたチャンネルは、いわゆる「月9」でした。
「コード・ブルー」…医療モノです。
医療ドラマはその嘘臭さが気になるので、あまり見ない…またはリアルだった場合、仕事を思い出すので、やはり見ない(笑)のですが、たまたまつけた場面で、医師役の戸田恵梨香(役名知りません)が患者さんのお母さんに「脳死」のIC(インフォームド・コンセント)をしていました。
「若いDr.が難しいICをしている…。」と思って見ていたら、感極まった恵梨香さん(役名なんだっけ?)が「生きているうちに抱っこしてやりたい」というお母さんの願いを叶える為に、同意書をとらずにお子さんの呼吸器をはずしてしまい…看護師もそれを黙認し…患者さんはそのまま…。

「ちょっとそれは、(今の社会制度じゃ)まずいのでは?…呼吸器つけたままでも抱っこできるのでは…?(ドラマの展開上、はずしたんだろうけどね…。)」
そして案の定、(お母さんは納得していたのですが)親戚が「医療過誤」だと騒ぎ…という、展開でした。

「なぜ呼吸器をはずす!?」ということは置いておく(←ホントは置いとけないけど)としても、この展開を見ていて、「看取りは難しい」と改めて思いました。

「看取り」は、医療に携わるものにとって大きなテーマです。(医療に関わっていなくても、看取りや死は身近なことですが。)
当院は、(専門医療として)高齢者医療や重症心身障害児(者)医療に携わっています。高齢者の方や障害者の方は、「ご自分の終末期をどう過ごしたいか」という意志をこちらに伝えられないことが多く、如何せん、ご家族との相談が多くなります。(終末期に限らず、普段の生活についても「どう過ごしたいかをともに考える」のが、重症心身障害児(者)では重要ですが。)
 
「看取り」では本人の意志・尊厳の尊重、そして、遺される周囲の人々の心の安寧が大切だと思います。

疾患による痛みに最期まで苛まれるのは、本人だけでなく、見ている者も辛いです。
最後の最後に呼吸器を装着したものの、意識がないまま亡くなるまでただ看ているのは辛いです。(でも、呼吸器をつけたことで、遠くのお孫さんが最期に駆けつけることができるかもしれません。)

理想の看取り、とは何でしょうか。高齢者医療や緩和ケアでは日々ぶつかる問題で、当たり前すぎることかもしれないけれど、とても重いテーマですね。理想は1人ひとり(そして家族ごとに)違うかもしれないし。違って当然でしょう、生き方も1人ひとり違いますしね…。

先日、講演に来てくださった尾藤先生は、終末期ケアにおける臨床判断の考え方として「一人で決めない。一度に決めない。」と、おっしゃっていました。

終末期についてつらつら考えていて思い出したのが、先日読んだ「神様のカルテ」という本です。この本にも看取りについて考えさせられる場面がありました。なんせ作者が地域医療に携わっている(いた?)現役のお医者さんですから、医者の気持ち(と忙しさ)は、かなりリアル!?
でも主人公、お酒のみすぎ…。(いや、私、下戸なもので…。)


つらつら考える、そんな日もあります。


昨日も「コード・ブルー」でした。ちゃんと観る暇がなかったので、話がどうなったかわかりません。

樹氷2(写真もらえました・・・喜!)

2010年02月18日 19時02分28秒 | Weblog

昨日、せっかくの樹氷の写真を撮りそこねて、「詰めの甘いやつ」というレッテルを貼られたYでしたが。

やりました!樹氷の写真を手に入れました!
と言っても、自分で何とかしたわけではなく、優しい職員さん(笑)が、昨日の樹氷の写真をわけて下さったのですが…それが上の写真です!
本当に綺麗です。


それから、白峰温泉の写真もいただきました。
「小松から白山横を縦断しました。雪が2m。雪崩もあるそうです。」とのこと。

 がおー

 かおー

 色白な2人


「かまくら」の中では「雪遊び」についての研究会が開かれていたそうです。
上のオブジェは、この研究をなさっている方々の作品だそうです。


1月から雪シリーズが続くあわら病院ブログでした。

樹氷(写真なし・・・涙)

2010年02月17日 21時00分02秒 | Weblog
先週末はオリンピックがはじまったり、バレンタインデーがあったりしましたが、皆さま、いかがお過ごしでしたか。

ちなみにブログ編集委員Yは、バレンタインデーの夜には仕事していました!

そんな私メの心情を映すかのように、北陸にまた雪がやってきましたが、今朝のあわら病院玄関前の桜のアーチの樹氷はそれはそれは見事でした。
きらきらと輝く樹氷を見上げて写真を撮りたくなりましたが、何しろ出勤前の車内であり、とりあえず車から降りたのちに写真を…と思ったら、そのまま仕事…でお昼前。
カメラを持ってアーチの方へ向かうも、気温の上昇とともに既に樹氷はもっさりした雪の塊と成り果てて、トサットサッと音をたてながら道路に落ちているのでした。(涙)
樹氷の写真を撮りそびれたYは、職員Sさんに「詰めの甘いやつ」と言われましたよ…。
「あんなに綺麗だったのに。」と言われましたよ…。

そんなSさんのお子さんは、先日の雪が続いた日に、積もった雪に体を投げ出して人文字を作る、という荒業をやってくれたそうです。立ち上がる時にどうしても形が崩れてしまうので、何度も雪に挑んで試行錯誤していた、ということです。
子供時代っていいですね。
でも、大学生のときに同じことをしていた人の話を聞いたことがあります。誰とは言いません。
漫画みたいですね。


樹氷の写真を撮れなかったYをバカにしているハシボソガラス。


あわら病院の桜のアーチは冬でも素敵!(なときがあります。)

春はもうすぐ?

2010年02月10日 19時27分35秒 | Weblog

立春を過ぎたというのに、まだまだあわらは寒い!!
職員はこんな姿で通勤しています。(でも、9日と10日は暖かでした。)
 
エスキモーのようですが、本当は美人さんの当院ナースたち。


雪景色を求めて、冬の兼六園へ。職場の仲間と行きました。



唐崎松。種から育てたそうです。
雪つりの縄は総延長220km・総重量4tもあるそうです。(本当!?)


徽軫灯籠。
足が二股になっていて、琴の糸を支える琴柱(ことじ)に似ているので其の名が付いた、と言われているそうです。


 雪のミルフィーユ。

 おばさんが活躍しています。

 蝋梅。春はすぐそこ。



ひがし茶屋街
 
キムスコ(木虫籠)と呼ばれる、美しい出格子が昔の面影をとどめています。



<本日のコース> 
あわら病院→(車)→本多の森ホール横P(500円/日)→(徒歩)→兼六園→(徒歩)→近江町市場で昼食(回転寿司)→(徒歩)→ひがし茶野街散策→(徒歩)→近江町市場でお買い物(眺めただけ)→徒歩の予定のところ、お疲れでタクシー → P →金沢白鳥路ホテルで温泉入浴(ナトリウムが濃くて、ほっかほか。つかれた足に心地よかった。)



あわら病院にたどり着くと、
PaPeRoが迎えてくれました。
PaPeRoも春が待ち遠しい。たぶん。


あわら病院は、仲間たちと共に今日も元気です。