旧あわら病院ブログ(2016年度までの軌跡)

福井県の北の端にある「独立行政法人国立病院機構あわら病院」の
2008年11月から2017年3月までの記録です。

さよなら、あわら病院

2010年06月29日 03時55分46秒 | 医局

↑といっても、あわら病院が終わるわけではありません!(念のため


5月から1か月間、卒前臨床医学研修に来ていた福井大学医学部の学生さんが、実習終了の前日にお世話になった方々へと、クッキーを焼いてきてくれました。感激です。そして美味でした。



学生さんはとても熱心な方で、自分から積極的にアプローチしていろいろなことを体験されてました。
ちょうど職員健康診断の時期だったので、職員の採血もしてもらいました。
点滴も!ある職員(当院のリスクマネージャー)が、たまたま点滴治療をしていたのですが、ボランティアとして腕を提供してくれました。一発で穿刺できた!のですが、固定の場面で少し汗あせ。→その後はプロも顔負けの綺麗な固定ができるようになったそうです。
器用なんだな、きっと


重症心身障害児病棟のバスハイク(今回は東尋坊)にも参加してもらいました。
コミュニケーションの多様性を実感してもらえたようです。

 東尋坊散策中。


実習の感想をいただきました。

「5週間という実習期間は、長いようであっという間でした。あたたかく受け入れてくださった病院の皆さまのおかげで、期間中は楽しく充実した実習をすることができました。
自分で考えて検査や診察内容を提案し、それを先生が確認して実際の医療を行うというプロセスを毎日経験できた事は、とても為になりました。また、今まで実習していた大型病院と違い、患者さま・コメディカル・ナース・ドクターの距離感がとても近い医療を見ることができたと思います。
市中の大型病院も実習先として選択できたのですが、あわら病院に来て本当に良かったです。ご協力頂いた皆さま、ありがとうございました。2010.6.24」

わ~。照れちゃいます。


卒業後は、研修医として多くの経験を積まれることでしょう。
「多くの人の笑顔のために」いつか一緒に働けるといいですね。


あわら病院は未来の医療者を応援しています。


年に1度は「胃カメラ」を!!

2010年06月15日 10時43分31秒 | お知らせ
最近、テレビで「逆流性食道炎」のCMを見かけますが、「胸やけがする、胸が痛い、胃もたれがある、げっぷが多い、胃酸が上がってくる、のどに違和感がある。」などの症状がある方は、一度、内視鏡検査(胃カメラ)を受けてみることをおすすめします。

当院の胃カメラは口からだけでなく、「鼻から」行うことが可能です。
写真のように、経鼻内視鏡(鼻から行う胃カメラ)は、かなり細くなっていてラクなんです。


上が経口用カメラ
下が経鼻用カメラ!


左が経口用カメラ(9.0mm)
右が経鼻用カメラ(5.5mm)!!


経鼻用内視鏡には、こんなにいっぱいの利点があります。
1.吐き気が少ない。
2.苦痛が少ない。
3.よだれが出ない。
4.内視鏡の検査中でも(カメラが胃の中に入っていても)会話が出来る。
5.前処置の筋肉注射がいらない。



ではここで、経鼻内視鏡の流れを紹介します!


 まずは前処置です。


鼻腔(鼻の穴)を広げるお薬をシュッと一噴き。


麻酔のゼリーを鼻から咽喉(のど)へ。


検査する方の鼻に麻酔液のついたスティックをちょっと入れます。
(カメラ挿入時に痛みを感じないよう、1分間入れたままにします。)



 いよいよ内視鏡検査開始です。


麻酔した方の鼻からカメラを入れます。カメラ挿入時間は5~10分くらいです。
舌根を刺激しないので、オエッとなりにくいです。



ここで、当院で経鼻内視鏡を受けられた方の感想を紹介します。


10人中2人くらい鼻の痛みがあるようです。


経鼻内視鏡が人気です。


年に1度「胃カメラ」を受けておくと安心ですよ。



最後に外来スタッフの写真を

胃カメラは平日の午前中に行っています。予約制ですので看護師に声をかけてくださいね。
外来看護師は、上の写真のように笑顔で皆さまをお待ちしています。

メインテーマは愛

2010年06月04日 18時39分33秒 | 様々な取り組み

もう過ぎてしまいましたが、5月12日は「看護の日」でした。
21世紀の高齢者社会を支えていくためには「看護の心、ケアの心、助け合いの心を一人ひとり分かち合うこと」が必要という思いから、「看護の心をみんなの心に」をメインテーマとして、「看護の日」が1990年に制定されました。
5月12日を「看護の日」とした由来は、近代看護を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日からです。

「看護の日」には、看護というものに気軽に触れていただける様々なイベントが、毎年、全国各地で行われます。当院でも市中に出かけ、「健康相談」や「各種身体測定」などを行いました。



さらに、毎年恒例となった「看護にちなんだ俳句・川柳」を、今年も職員や患者さまに募集しまして、応募作品を外来ホールに掲示させていただきました。



優秀な作品には院長賞・事務長賞・総看護師長賞が送られました。
賞品はそれぞれの「無形のこころ」です。→有形の賞品が良かったという声を無視…


院長賞
「シェフ並みに 腕をふるって 妻を待つ」
→愛溢れる夫からの一句ですね。

「母の日 親と結ぶ カーネーション」
→患者さまからの投句です。

「川柳に なるよなネタが ない私」
→大丈夫、あなたの存在そのものが「ネタ」ですよ。


当院のポリシーは「多くの人の笑顔のために」です。
これらの作品が一人ひとりの笑顔を誘い、そこに「暖かな気持ち=愛」が生まれますように。



ところで、当院には常設ギャラリーがあり、通院されている患者さまの作品が定期的に展示・更新されています。毎回、心を癒されますが、
今回の作品の中に「看護の心をみんなの心に」という看護の日のメインテーマを表現されたような作品を見つけました。




ちなみに、5月の一番の愛はNさんでしょうか。とても素敵なNさんと花嫁さんに拍手!!
(&うらやましい…



看護の日は、愛がいっぱいです。(いつも?)