(記事の下にも写真がたくさんあります。重かったらゴメンナサイ。)
院長先生の強いリーダーシップの下、数年前より構想を練ってきた病棟の更新築工事が、関係各所の協力の甲斐あって無事竣工し、3月24、25日に引っ越しを迎えました。24日早朝から、病院職員はもとより建設に携わっていただいた工事関係者や、医療機器関連業者の方々も続々と詰めかけてきました。
担当部署毎に引っ越しの手筈を十分復習した後、通路、廊下の角に要員を配して安全を期し、旧1-A病棟より整然と患者さんの移動が始まりました。エレベーターホールには、妙齢の師長さんがエレベーターガールならぬプラカードレディーとして差配をし、滞りなく患者さんの搬送が終了しました。数ヶ月前より入念な打ち合わせを行ってきたことも功を奏して、医療機器の搬入も整然と進みました。
幾度となく議論やシミュレーションを行い、考え抜いた末に決定した引っ越し動線だとしても、入院されている中には、常時人工呼吸器を手放せないような重症患者さんも多数いらっしゃいます。患者さんに余計なストレスや不安を感じさせないよう、努めてにこやかにクールな表情で引っ越しは進みましたが、実は普段静かな病院は総看護師長を筆頭に「走る~走る~俺たち(わたしたち)~」状態なのでした。
また、多忙な日常業務を遂行しながら、恙なく新病棟での業務に移行できるよう準備を続ける病棟師長以下病棟看護師の皆さんは、新病棟での業務に胸膨らむ一方で、来るべき「エックスデー」が近づくに連れ、とくに不安に苛まれる長い日々を過ごしました。
しかし、その不安は当日限りで杞憂に終わりました。
新病棟は北潟湖畔を眼下に見下ろせる高台に建設されたため、エレベーターホールに広く開口が取られた窓や東側病室からは、病院を取り囲むさくら並木、新緑の映える北潟湖畔、そして日本三名山のふたつ霊峰「白山・立山」を抱く白山連峰の山並みも眺望できる素晴らしい療養環境となりました。また、北潟湖畔で開催される夏の花火大会の特等席も確保できるというおまけ付きで、四季折々患者さんの目も楽しませてくれることでしょう。
どのような業種でも、通常業務に支障を来さないよう入念な準備を行った上で、新たな建物への引っ越しは休日を利用して行われることと思います。病院の引っ越しも然りですが、入院患者さんを抱え生命のやり取りの最前線である病院には、一瞬たりともその業務を中断することが許されない病院特有の事情があります。
医療奉職25年生の私ですが、これほど大がかりな病院の引っ越しを目の当たりにしたことは初めてでした。大半の職員にとって病院の引っ越しなど初体験と思われる中、大きな混乱もなく引っ越しを無事完了された手練れの技に、あわら病院職員のチームワークの良さを実感した「非常勤レポーターK」でした。
非常勤レポーターK様、レポートありがとうございました!
以下、引っ越しの様子写真(証拠写真)です。
患者さん担当。(新病棟病室にて一瞬のピース。後ろの人たちも忙しそう。)
新病棟のライトコート。(クリックするとやや大きい画像になります。)
引っ越し後・・・寂しそうな旧わかば病棟。
「僕たちの古い重心病棟は壊されるの?」とMさんが呟いていらっしゃいました…。寂しい、でも新病棟は嬉しい、複雑な気持ちです。
25日は霰が少し降りました。でも引っ越しは外に出ずに行えたので、寒くありませんでした。
写真提供:カメラマンC(&編集委員Y)
新しくなったあわら病院をこれからもよろしくお願いします。