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旧あわら病院ブログ(2016年度までの軌跡)

福井県の北の端にある「独立行政法人国立病院機構あわら病院」の
2008年11月から2017年3月までの記録です。

ついに、新しいCT装置が稼働!!

2013年07月23日 13時31分41秒 | 放射線科


あわら病院 放射線科で、日立製16列CT装置ECLOSが、6月から稼働しています。

従来装置の2列から新しく16列になりました。○○列とは検出器の数を表しています。
16列CT装置では、体の周りを検出器が1回転するたびに16枚のデータを収集して画像を作ります。
装置が新しくなって、撮影時間が短縮、画質が向上、そして広範囲の撮影が正確に出来るようになりました。

 

新装置の特長を簡単にまとめました。

 従来機に比べ、撮影時間が約1/3に!

 3D(立体画像)やMPR(任意の角度での画像)などの画像作成が可能! 

 大動脈・静脈など広範囲における血管撮影が可能!

 付属の大腸仮想内視鏡像の機能と大腸内視鏡検査の併用で、診断がより確実に!

 

 装置全景


 大腸仮想内視鏡
 

 下肢動脈像


   任意断面像


従来の装置と比べ、性能が飛躍的に向上しました。
さらに遠隔画像診断により、翌日には放射線科専門医の画像報告書も出来ます。
 


当院では随時CT検査を行っています。
CTの委託検査も対応していますので、地域連携室までお問い合わせください。



新しいCT装置をよろしくお願いします。



MRI検査について

2013年03月08日 09時34分35秒 | 放射線科

 

当院では、2012年8月からMRI検査ができるようになっています。

 

MRI検査とは

体内の状態を、強い磁石とFMラジオに使われるような電波を用いて様々な角度の断面像で描出する検査です。
レントゲン検査やCT検査のようなX線を使う検査ではありません。

当院では、横方向に開放感があるオープン型0.3テスラを使用しており、筒形のMRIに比べ音が静かです。 

検査にかかる時間は、撮影部位や検査内容にもよりますが、20分から30分くらいです。

 

MRI検査で分かること

MRI検査では様々な病変を発見することができます。
とくに脳や脊椎、四肢、子宮・卵巣・前立腺などの骨盤腔内に生じた病変に関して、優れた画像が得られます。
脳血管や胆のう・胆管なども造影剤なしで撮像できます。
また、レントゲン検査で評価できない椎間板ヘルニアや靭帯損傷、筋断裂(肉離れ)、骨軟部腫瘍など、骨以外の運動系の病気に対して、優れた画像を得られます。
さらに、CT検査では描出できない超急性期の脳梗塞の診断にも威力を発揮します。

 

MRI検査の注意点

検査が出来ない場合
● 心臓ペースメーカー、埋め込み型除細動器などを装着されている。
● 手術などで材質が不明の金属が体内にある。

検査を行うか慎重に決める必要のある場合
● 妊娠中、または妊娠の可能性がある。(胎児への安全性が確立されていない。)
● 刺青がある。(墨に金属が含まれている場合があり、それによってやけどを負ったり、絵が崩れたりすることがある。)

検査時の注意
以下のものは検査に影響し、検査中にやけどを起こすことがあるため、検査中は取り外していただきます。
磁気カード
電子機器
湿布薬
ニトロダーム
ニコチンパッチ
エレキバン
カイロ
入れ歯
かつら
ベルト
金属の付いた下着、発熱する下着(ヒートテック)
金属を含むアイライン、マスカラ、カラーコンタクトレンズ、リファインコンタクトレンズ
など。 

 

以下、MRI画像の例です。

 
頭部MRI画像です。 右の画像はWillis動脈輪という脳の底部の動脈吻合を描出したものです。
このように、造影剤なしで脳の血管を撮影できます。
 

 脊椎のMRI画像です。

 

  膝関節の画像です。MRI検査は半月板の評価にも役立ちます。

 

あわら病院は今日も元気です。


放射線科からご挨拶。

2011年11月16日 08時30分13秒 | 放射線科

昨日の「事務部門からご挨拶」に続き、あわら病院・放射線科の紹介です。 




放射線科には現在、2名の放射線技師が在籍しています。 

当院の政策医療である老年・重症心身障害においては、摂食・嚥下機能、GER(胃食道逆流)、誤嚥性肺炎の有無等を評価することは切り離せないものですが、放射線科では、VF(嚥下造影)、24時間pHモニター、CTを用い、それらの評価について全力でサポートしています。
また、時間外でも緊急の検査に対応できるようにしています。
 

 

外来における、バースデーパスを使用した健診についても、骨密度測定等を施行しています。
CT検査については予約無しで随時行っており、診察に来られたときに必要であれば、CT検査もできます。

尚、あわら市の個別がん検診(胃がん)では胃のバリウム検査を行っています。医事での予約となります。

 

また、311日の東日本大震災に伴い起こった原発災害に対し、国民の意識が高まっている中、必要な知識を持って住民の皆様に対応できるよう、常に知識のアップデートを心がけています。

 

さらに、一人ひとりの患者様のデータをより一元的に管理できるよう、現在、PACSシステムの導入を目指して、種々の整備をしています。
病院とともに新しい放射線科システムを構築していきます。


おまけ:

 病院の新築工事現場は、こんなに高くなりました。