第2回テーマ:安全で安楽な移乗動作
移乗とは、1つの面または物から他の面または物への移動の方法、あるいは過程、と定義されています。
臨床では、食事や排泄、他科受診、その他いろいろなことでベッドから離れることです。
「移乗=離床」は患者さんの身体面へ、多くの良い影響を与えます。
しかし、力任せの介助を行えば、それが自立されている患者さんにとって何でもない行為でも、介助を必要とする患者さんにとっては、不快さや怖さを感じさせるだけでなく、骨折などの危険を伴います
移乗介助のポイント!
残存機能を利用した自立支援的介入。
患者さんと介助者の安全性…患者の転倒防止と介助者の腰痛防止は重要。
素早く、効率よく、短距離で。
移乗動作のポイント!!
「持ち上げる、引き上げる」から「押して、引く」へ。
膝を曲げて患者さんより低くなる。
腰(背中)を伸ばし、脚を使う。…腰痛対策
支点(支え)を利用する…力ではなく体重移動で介助する。
患者さんの状態を考え、体格にあった手技を選択することも重要です。
背の高い患者さんの介助を、この方法で背の低い介助者が行うと、首を絞めそうになっちゃいます。
研修の最後は、皆で記念撮影。
研修後のアンケートはとても好評で、
「力任せにしていたため、腰に負担がかかっていた。学習したことを活用していきたい。」
「教えていただいたことを病棟に伝達していきたい。」
などの意見がありました。
忙しくても、
過度の介助をしないように
患者さんの残存機能を見極め、持てる力を利用することを
忘れないようにしましょう。
最後に。
今回の研修は、高齢者院内認定看護師が企画・運営してくれました。
ありがとう!!