旧あわら病院ブログ(2016年度までの軌跡)

福井県の北の端にある「独立行政法人国立病院機構あわら病院」の
2008年11月から2017年3月までの記録です。

「新型インフルエンザ」発生時を想定してのシミュレーション

2009年01月29日 12時05分08秒 | 様々な取り組み
1月21日に、ICT(感染対策チーム)が「新型インフルエンザ発生時のシミュレーション」をパンデミック・フェーズ4の想定で行いました。シミュレーションを実施することで、各部署の職員が個々の役割を理解し、いざという時に速やかな対応を行って感染拡大を防止できるようにするのが、今回の目的です。

シナリオは次のようなものでした。
模擬患者Aさんは 昨日から38.5℃の発熱と息切れ・咳があり、奥さんと一緒に来院。受付の医事課職員が対応したところ、「新型インフルエンザの発生が確認されている外国に、最近滞在していた」ことが分かりました。「新型インフルエンザの疑いがある方は、マスクをしてください。」という看板が玄関に出ていたのですが、マスク着用のないまま受診、という設定です。

今後、実際にこういった状況が発生したときに、医事課・外来看護師・医師・ICTが適切な対応をとれるようにシミュレーションを行いました。

では、シミュレーションの様子をご覧下さい。 (あくまでもシミュレーションです。実際に発生したわけではありません。 また、画像が荒くて少し見づらいですが、ご了承ください。)


  
事前ミーティングを行います。 さらに、医事課担当者にN95マスク着用の説明をします。
N95マスクとは、SARS・結核などの感染防止用の規格に合ったマスクです。



窓口にみえた患者Aさんがマスクをしていない!
ただちにマスク着用の説明を行います。その上で、新型インフルエンザ鑑別用問診表を用いてお話を伺います。



「新型インフルエンザの疑いがある」ので、玄関を出て感染症対応の8番診察室へ。
一般診察室の間は通らず、外を通って移動します。


  
医師の診察です。医師はAさんとそのご家族に「新型インフルエンザの疑いがあり、専門の病院に移送が必要なこと」を説明し、感染対策室長に新型インフルエンザ疑い患者を診察したことを報告します。


  
感染対策委員長は健康福祉センターへ連絡して、患者移送時の対応を行います。
実際の搬送では、患者さんは空気感染防止用のアイソレーションバッグ内に入っていただきます。


  
移送終了後、ゴーグル・ガウン・マスクを安全にとりはずします。


・・・実際には、もっともっと細かいことを詰めてシミュレーションしたのですが、ブログでは「写真で雰囲気を味わっていただく」ということで。

あわら病院は今日も頑張ります。


糖尿病の方のためのフットケア

2009年01月21日 16時20分21秒 | お知らせ

2008年10月に「糖尿病の方のためのフットケア外来」を開設しました。

糖尿病の合併症には血管障害による「足潰瘍」「足壊疽」や、神経障害による「感覚鈍麻・しびれ・自発痛」があり、その他にも感染症への抵抗力がなくなるため白癬(水虫)や細菌の感染を起こすなど、足のトラブルが多くなります。

フットケア外来では専任の看護師を1名置いて、足浴や爪のお手入れ、マッサージ、足病変(血流障害・しびれ・感覚異常など)のチェックを行っています。

足の状態をしっかり把握して、ともに、足病変の予防に努めていきましょう。

よろしくお願いします。

冬の朝

2009年01月16日 17時02分32秒 | Weblog
今日の福井は雪です。




今朝は、車に雪化粧が施されていました。




病院駐車場と玄関前で、雪かきに精を出す職員。
雪かきをすると、結構、汗びっしょりになります。




雪に煙る北潟の風景。寒そうですが、部屋の中は暖かです。




北潟湖の上空を飛ぶマガンの群れ。(雁行といいます。)
雪で視界が悪いのですが、元気よく坂井平野のほうへ飛んでいきました。

高齢者看護院内認定看護師 その2

2009年01月14日 18時01分11秒 | 長寿

本日は、当院の「高齢者看護認定看護師」システムについてお話しさせて下さい。

高齢者看護認定看護師。
英語では Awara Geriatric Certified Expert Nurse(略してAGCEN)です。
英語にすると何となくかっこいいですね。以下、AGCENで話をすすめていきます。


当院がAGCENを設置する目的は、高齢者看護分野において、臨床経験を通じて専門知識・技術・態度を習得した者を評価・認定し、現場における看護の質の向上を図ることです。

当院でのAGCENの役割は次の通りです。
1.熟練した技術・知識を用いて問題を解決し、質の高い看護を提供すること。
2.役割モデルとして看護を実践し、リーダーシップを発揮して後輩を育成すること。
3.各職種間の調整を行って、チーム医療を推進すること。
4.高齢者看護のエビデンスの追求と研究を通じ、情報を発信すること。
※エビデンスとは「根拠に基づく医療」のことです。 

この役割を果たすため、当院ではAGCENの認定について次のような制度を設けています。
1.高齢者の看護経験が3年以上
2.高齢者看護に必要な技術・知識・態度についての自己・他者による評価
3.専門領域の講義受講と筆記試験
4.30時間の実技・実習と実技試験


講義・実習を通して、高齢者の方々の生命・生活の質・尊厳を尊重し、認知症に対するより良い病状管理ならびに療養環境の提供を専門的に実践できる看護師を育成するわけです。そしてその看護師は、自分が培った知識・技術を周囲の人々に広め、看護の向上に貢献していくのです。

高齢者の方々に、より幸せな日常を過ごしていただけるように頑張ります。


今日の記事は漢字が多くてちょっと読みづらい・・・?ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

写真はAGCENの認定バッジです。
見づらいですが・・・
青色は「北潟湖の青:寛大」
桜色は「看護師の心:慈愛」
桜色の周りの白は「白山の白:清廉」
中央の緑の部分は「お年寄りに対する心」・・・杖を模した図案で、支えあう心を表しています。

ちょっといいでしょう・・・?

通園あおば 成人を祝う会

2009年01月09日 17時03分53秒 | 療育指導室

今日は「通園あおば」で、「成人を祝う会」がありました。
新成人の方をお祝いして、院長と診療部長が病院を代表して祝辞を述べました。
今日から大人の仲間入りです。

皆が今年1年も健康で過ごせますように。




お祝いを述べる診療部長




新成人の方をお祝いして笑顔の院長・事務長・総看護師長




お友達やご家族の方々、そして療育指導室のスタッフも揃ってお祝いです。


1月5日は仕事始めでした。

2009年01月06日 14時07分37秒 | Weblog
1月5日は仕事始めでした。
15時から定番の「新年互礼会」があり、定番の「みかん」が配られました。
ブログ編集委員Yはその時間、仕事していて出られなかったのですが・・・。

写真は医局に配られたみかんです。いい感じに机にあったので、撮影させてもらいました。

では皆さま、今年1年も頑張ってよい年にしていきましょう。

福井の冬です。

2009年01月02日 18時28分55秒 | Weblog
元日の朝、目覚めると外は白銀の世界でした。
昨年は(あわらでは)ほとんど雪が降らなかったので、少し驚きました。
用事があったので雪道を運転し、雪にハンドルをとられる感覚や、凍った道でタイヤが滑る感覚を、久方ぶりに味わいました。(もちろんスタッドレスタイヤは履いています。)
田んぼに落ちている車も見かけました。

雪国の皆さま、運転には気をつけましょう。




日本海側特有の冬の曇天と、芦原街道沿いの雪景色です。




雪をかぶった田んぼです。




病院の中庭の景色です。赤と白のコントラストを気に入って撮影しました。




病院から見える北潟湖畔の冬景色です。
2日になって雪は少し溶けてしまいましたが、ブログを書いているこの時間にはまた、底冷えしてきました。道路が凍るかもしれません。



何はともあれ今年もよろしくお願いします。