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旧あわら病院ブログ(2016年度までの軌跡)

福井県の北の端にある「独立行政法人国立病院機構あわら病院」の
2008年11月から2017年3月までの記録です。

11月の誕生日会

2016年11月17日 08時54分56秒 | 栄養管理室

今月の誕生日会のデザートは、Newデザート「モンブラン風」です。

先月の「体育の日」行事食は「マロンムース風」でしたが、その時の反省を踏まえて、今回、新たなデザートに挑戦してみました。

栗をシロップで軽く煮詰め、バニラエッセンスを加えてミキサーで滑らかにすると、口当たりが良く風味もしっかりとしたマロンムース風の土台が完成しました。そこに生クリームを添えて、「モンブラン風」の完成です。

栗の風味が口いっぱいに広がり、秋のデザートとしてピッタリの仕上りとなりました。

 

栄養管理室では、今後も食べやすくかつ美味しいデザートの提供に努めてまいります。

 

 

― 栄養管理室 U ―

 

秋です。


平成28年度HACCP実務者養成講座に参加しました。

2016年11月10日 17時39分38秒 | 栄養管理室

平成28年10月27日(木)、福井県中小企業産業大学校にて行われた「平成28年度 HACCP実務者養成講座」に参加しました。
講義のテーマは「HACCPの前提条件としての一般衛生管理プログラム」「HACCPシステムの導入」「福井県版HACCP認証制度の概要と演習」でした。

 

※HACCP(ハサップ)とは…

Hazard Analysis and Critical Control Point(危害分析と重要管理点)

「食品の製造・加工工程のあらゆる段階で発生するおそれのある微生物汚染等の危害をあらかじめ分析し、その結果に基づいて、製造工程のどの段階でどのような対策を講じればより安全な製品を得る事ができるかという重要管理点を定め、これを連続的に監視することにより製品の安全を確保する衛生管理の手法です」(厚生労働省HPより)

 

長々と書きましたが、あわら病院verに翻訳すると、

「自分たちの病院で安全に食事を出すための衛生管理の基準を作り、その基準に沿って調理場で毎日温度や時間などの記録を取り、入院患者さんに安全な食事を提供する事を心掛けていますよ」という事です。

 

そして各自治体が「それぞれの病院で決めた衛生管理の基準」について、しっかりとチェックし、「この基準をクリアすれば安全に食事を出せるでしょう」というOKを出すことを「HACCP認証」といいます。

※あわら病院では平成22年3月17日より、福井県HACCP認証を受けております。

 

 

前置きが長くなりましたが、そんなHACCPの研修を受けてきました。

 

講義の内容で特に気になった点は、

近年の食中毒発生状況について、「飲食店」などでは発生件数が多く、仕立屋(弁当販売等)では発生件数は少なくても1件当たりの患者数が多いことが特徴であること。

「ノロウイルスによる食中毒の発生予防について」食品の加熱や手洗いは当然ですが、職員の健康管理について、当事者だけではなく家族の健康管理についても把握しておく必要があること。(学校や職場に通っている家族が他人からノロウイルスに感染し、家庭内で感染してくる事でリスクが高くなる…など)



これからの季節、ノロウイルスをはじめ衛生管理には十分注意していかなくてはならないため、今後も気を引き締めて衛生管理の徹底を心掛けていきたいと思います。

 

― 栄養管理室 Y ―

 

あわら病院は、衛生管理に気を付けています。


10月のデザートについてのうんちく。

2016年11月10日 17時20分38秒 | 栄養管理室

10月の誕生日会のデザートは、昨年同様「梨のムース風」を提供しました。

昨年を改良して梨+αを色々考えたのですが、結局はそのままを食べるのが一番美味しいのではないかという結論に至り、今年も「梨100%のムース」としました。


ちなみに、
インターネットで「梨 アレンジ」と検索すると、色々出てきました。
梨サラダ、梨ジャム、梨ヨーグルト和え、梨ジュース、梨バナナスムージー、梨コンポート、梨アイス、梨シャーベット、梨寒天、梨パン…などなど。
中には梨キムチ、梨の豚肉巻き、梨の生ハム巻きというのもありました。いったいどんな味なのでしょうか…

もはや「梨はデザート」という概念は取っ払った方がいいのかもしれません。

 

少し話が逸れましたが、梨のアレンジは今後の課題となりそうです。

栄養管理室では、今後も食べやすくかつ美味しいデザートの提供に努めてまいります。



― 栄養管理室 U ―


10月のデザートと、文化の日の行事食。

2016年11月08日 20時01分41秒 | 栄養管理室

文化の日にはさつま芋プリンを。

 

 

 

10月の誕生日会には梨のムース風デザートを。

 

ご用意しました。

いかがでしたでしょうか。

 

 

― 栄養管理室 U ―

 

季節は冬に向かい、そろそろインフルエンザ流行の兆しが…。

皆様、手洗いを心がけてくださいませ。よろしくお願いします。


福井市地域包括ケア勉強会に参加しました。

2016年11月04日 20時34分17秒 | 栄養管理室

平成28年10月21日(金)、福井県医師会館で開催された「福井市地域包括ケア勉強会」に参加しました。一般演題は「地域包括ケアシステムの構築に必要なかかりつけ医とリハビリテーションの連携」、特別講演は「在宅で使われる補助呼吸療法の要点」についてでした。

地域とリハビリ・在宅の呼吸療法というのは自分にとってあまり馴染みのないテーマでしたが、多職種が関わる分野について見聞を広めようと、思い切って参加しました。

一般演題では「今後の医療は急性期医療から慢性期医療・地域完結型医療へとシフトしていくため、より地域に根付いた多職種の連携が必要である事」や、「在宅生活と結びつけたリハビリテーションについて」の説明がありました。

特別講演では、呼吸療法の基本から実際の症例の提示があり、それぞれの呼吸療法で使用する呼吸器の取り扱いについての説明がなされました。

肥満患者さんの呼吸療法については、減量することで呼吸管理もしやすくなるというお話もあり、栄養と呼吸管理についての関連性も学べました。

 

今後も様々な研修会を通して、見聞を広めていきたいと思います。

 

― 栄養管理室 U ―

 

あわら病院は地域医療について考えていきます。


10月の行事食。1964年の東京オリンピックの開会式は10月10日でした!(体育の日)

2016年10月27日 08時40分17秒 | 栄養管理室

10月が終わる前に。10月の行事食の紹介です。

 

10月10日(月祝)は体育の日でした。
そこで、季節の訪れを感じていただこうと、7日(金)の昼食に行事食デザートを提供いたしました。

今回は「マロンムース風」のデザートです。「体育の日」と「栗」に直接の関係は無いかもしれませんが、「秋」つながりということで…。

材料に栗の甘露煮を使用しましたが、栗をムース状に軟らかく仕立てるのがとても難しいと思いました。栗とシロップの比率や、固形化補助食品の添加濃度などを変えて何パターンも作り、良いのが出来た!と思っても、冷蔵庫で冷やすと予想を超える固さであったり…。何度も試作検討を繰り返し、ようやく納得のいく固さに仕上がりました。

今回は栗だけでしたが、今後は生クリームも使って「モンブラン風」にしても良いかなと思いました。
今後も、美味しい行事食デザートの提供に努めていきたいと思います。

 

― 栄養管理室 U ―

 

モンブランいいですね!


「平成28年 第13回 栄養士研修」に参加しました。 

2016年10月14日 17時27分55秒 | 栄養管理室

平成28年9月28日から30日の3日間、関東労災病院で開催された「独立行政法人労働者健康安全機構による第13回栄養士研修」を受講してきました。

初日は、職員のメンタルヘルス、患者さんへの接遇と人間関係についてなど、心理・社会的な分野に関して、グループ討議を交えながら学びました。
2日目には、東日本大震災、熊本地震を経験した管理栄養士から、非常時においての栄養管理室の役割(現場でできること、事前に準備すべきこと)を教わりました。経験に基づく講義は非常に参考になりました。また、地域医療や診療報酬改定に関する今後の国の方針・これからの栄養士の在り方について学習しました。
3日目は、臨床栄養中心の講義が主で、認知症と認知障害の違いや肝臓病の最新の話題、経口摂取・経腸栄養についてなど、病棟業務に役立つ内容が多く盛り込まれていました。

近畿グループ以外の国立病院機構、労災病院の管理栄養士の方々と情報交換が出来、非常に有意義な研修会でした。

今回の研修を、あわら病院での取り組みに活かしていこうと思います。

 

― 栄養管理室 U ―

 

あわら病院は今日も頑張っています。


2016年9月の行事食。

2016年10月03日 12時08分51秒 | 栄養管理室

10月になりました。
暦の上では秋本番。秋といえば爽やかなイメージですが、台風が近づいているのか今日はかなり蒸しています。

とにかく10月なのですが、ここで9月の行事食を総括いたします。

 

まずは、タイトル写真の行事食から。写真は「秋分の日」行事食のカードです。
秋分の日に合わせたデザートを21日に提供いたしました。

秋分の日には、おはぎをお供えする風習があります。これは小豆の赤い小粒に魔除けの意味が込められているからとされています。栄養管理室では、噛むことや飲み込むことが難しい方にも安全に美味しく食べられるように、軟らかく調整した「おはぎ風ムース」を作りました。団子はお粥をなめらかに冷やし固め、小豆は粉末のこしあんを水に溶かして砂糖を加えて甘味を調整し、とろみをつけました。患者さんからは「おはぎの雰囲気があってとても美味しかった」と好評でした。

 

 

そして9月の重心病棟誕生日会デザートは、昨年と同じく「お月見団子風」にしてみました。昨年は「黒蜜あん」をかけていましたが、今年は「みたらしあん」にチャレンジしました。

お団子はお粥をミキサーにかけたものをムース状に固め、軟らかく食べやすい形状に仕上げました。みたらしあんは、市販のみたらし団子のあんと同様に「水・醤油・砂糖」を混ぜ、とろみを調整しました。お団子もみたらしあんも、冷蔵庫で冷やすと若干固くなるので、その影響を考慮して少しだけ緩めに作ったのがポイントです。

今後も、美味しい行事食デザートの提供に努めてまいります。

 

 

― 栄養管理室 U ―

 

あわら病院は蒸し暑い日でも元気です。


栄養管理・栄養食事指導研修会に参加しました。

2016年09月28日 19時16分25秒 | 栄養管理室

9月15日、金津本陣IKOSSAにて開催された「栄養管理・栄養食事指導研修会」を受講しました。
内容は「摂食嚥下機能の低下した方への食事支援」についてでした。

※嚥下(えんげ)…食べ物を「噛む」「送り込む」「飲みこむ」までの一連の動作のこと。

 

講演では、嚥下機能が低下する原因や評価方法、それぞれの摂食嚥下機能にあった食事形態、安全な食べ方の指導などについて説明がありました。

その後、各施設の方々と情報交換をしました。
どの施設も食事に関して似たような課題を抱えていましたが、施設の調理環境なども異なるため対応も様々でした。多くの方々のお話を聞けて、摂食嚥下に関する視野が広がり、非常に有意義な時間となりました。

 

今回の講演会で学んだことを栄養管理室に持ち帰り、患者さんへ安全で美味しい食事をお届け出来るよう努めていきたいと思います。

 

―栄養管理室 Y―

 

栄養管理室からの研修報告を2つ続けて掲載しました。

あわら病院は今日も元気です。


第41回福井NST研究会に参加しました。

2016年09月28日 16時01分52秒 | 栄養管理室

99日、福井県済生会病院で開催された「第41回福井NST研究会」に参加してきました。今回のテーマは「経腸栄養導入時の諸問題」でした。

会の冒頭では経管栄養に関する各病院のアンケート調査の報告があり、やはりどの施設でも経腸栄養において下痢・肺炎のトラブルが多いという結果でした。

パネルディスカッションでは、6つの病院から経腸栄養導入時の取り組みについての紹介があり、その後、質疑応答を通して経腸栄養に関する対策を考えていきました。

また、福井県立病院内科医長 栗山とよ子先生の特別講演では、『経腸栄養管理に伴う合併症~どうして?どうする?~』をテーマに、①カテーテル挿入時、②カテーテル閉塞、③カテーテル先端部の移動、④胃瘻孔周囲のスキントラブル、⑤逆流・肺炎、⑥下痢、⑦脱水、⑧低ナトリウム血症等のトラブル時の、各原因と対策について、理解を深めました。

経腸栄養に関する幅広い知識を学べた研究会でした。今回得た情報を当院に持ち帰り、医療の質の向上に貢献できるよう努めていきたいと思います。

 

―栄養管理室 U