日々の出来事

当院の出来事を紹介します

元盲導犬ベルタが弱ってきました

2011-02-10 13:24:41 | Weblog
引退した盲導犬のベルタ、10歳の時にうちで引き取って11月に15歳を越えました。
この数ヶ月は寝たきりの生活です。
横浜にいる以前のユーザーさんにも、年末に会いに来ていただきました。

腰が弱って徐々に歩行が困難となり、今は意識がほとんどない状況です・・・。
点滴や循環改善剤、流動食でなんとか生命を保っています。
看護師さんたちが日誌を書きながら、丁寧な介護をしているので、ここまで来れたのでしょう。

無理やり延命をする予定はありません。
少しでも苦痛がないように、大切に看取るつもりで介護しています。
診るたびに、「お前どうしたい?」と聞いていますが、「ふう~』と大きくため息をつきます。
もう少しがんばるかね?と声かけすると反応するので、お互い夜中にゆったりとした時間を過ごしています。

老衰という範疇に入る状態です。
肉体としては永遠はありえません。
こういう時、私は松本零士さんの銀河鉄道999を思い出します。
機械の体を手に入れるため、主人公の鉄郎はメーテルと宇宙を旅します。

「いのち」とは何か・・・、ベルタが若い時の写真を見ながら真剣に考えさせられています。