2月14日夜、NHKクローズアップ現代で放送されたのが
産みたいのに産めない ~卵子老化の衝撃~
という、知らない人にとっては「衝撃的」なタイトルの番組。
後半部分しか観れなかったので、番組HPを覗いてみた。
「肝心の事実が、ちゃんと伝えられているか?」確かめたくて。
・・・・・・・・以下、番組HPより
年間500人以上の女性が
体外受精により妊娠しているある不妊治療専門のクリニック。
このクリニックには全国から患者が訪れる。
初診の患者の平均年齢は年々上がり、現在36歳。
この日も多くの人たちが説明会に参加していた。
そして
「妊娠には必ず適齢期があります。」
という説明を受けるという。
今、増えているのが夫婦のどちらにも疾患がないのに
妊娠できないというケース。
主な原因は 「卵子の老化」 だという。
クリニックの医師の言葉。
「どうしてそんなひどい事を言うんだと思うかもしれません
でも卵子の若返りは不可能です
どんなに見た目が若く見えても 卵子は若返りません」
「努力で乗り越えられない そういう壁があるんですね。
不妊治療でというとやっぱり年齢の壁というのが非常に大きいので
同じ人が例えば5年前、10年前だったら
なんの苦労もせずに妊娠してたんだろうなということは感じますよね。」
そして、日本でただひとりという女性の大学の産婦人科教授の言葉。
「私たちにとっては、(体外受精で出産した方、
35歳で16.8%、40歳で8.1%というのは)
常識的な数字なんですけれど、一般の方たちは、
例えば体外受精というのは、非常にハードルが高いんですが、
その体外受精さえすれば、出産に至るというふうに、
体外受精さえすれば100%妊娠できると、
魔法の治療だというふうに勘違いをされてる方も
たくさんいらっしゃると思います。
ですから、魔法の治療と思っていた治療にやぶれて、
うまく妊娠ができなかったときに、
非常に傷ついておられる方たちも、たくさんいらっしゃいます。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/e1/7f2715c5f7663910fd9171604667a939.jpg)
このような「卵子の老化」対して、番組で紹介されたのは
1.卵子の凍結
都内にあるクリニックには液体窒素で凍らせた
女性の卵子が保管されている。
いつか産めるときが来るまで卵子の老化を止めるのだ。
この技術は本来がん患者が放射線治療の影響から
卵子を守るためなどに使われるもの。
しかし、独身女性からの強い要望を受け
卵子の凍結を受け入れる所も出てきているのが実情だという。
ただし、この技術はまだ確立していないという指摘もあり、
確実に子どもが産まれるとはかぎらないともいう。
2.若い人の卵子に老化した卵子の核を移植
これはまだ研究の基礎的段階。
不妊に悩む人の卵子から遺伝情報を含む核を取り出し
それを若い人の卵子に移植する。
核の周囲が若返ることで卵子が成長しやすくなると考えられているという。
ただし、この方法については
他人の遺伝情報が混じるのではないかという指摘もある。
3.卵巣の一部を培養する
摘出した卵巣の一部を特殊な方法で培養すると、
人の体内よりも数多く、質のよい卵子を育てられるという。
この技術は卵巣の機能が低下した人への治療方法として開発されたもの。
さて、以上3つが番組で紹介されたようなのだが、
やはり根本的な話には、まったく触れられていなかった。
つまり 「卵子老化の原因」 。
ここを以前よりお読みの方々ならば
これについては、すぐに、
「ああ、あれか!」とお気付きのことであろう。
そう、「茶色の卵子」 である。
卵子を包む卵胞液内に AGEs が増加すること。
これが、「卵子老化」の原因なのである。
では、これまでの記事を以下にまとめておこう。クリックで飛びます。
不妊危険因子としてのAGEs
多嚢胞性卵巣症候群は高頻度の不妊原因 AGEも関与
クローズアップ現代の番組HPはこちらをクリック。
↓
産みたいのに産めない ~卵子老化の衝撃~
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3158&html=2
産みたいのに産めない ~卵子老化の衝撃~
という、知らない人にとっては「衝撃的」なタイトルの番組。
後半部分しか観れなかったので、番組HPを覗いてみた。
「肝心の事実が、ちゃんと伝えられているか?」確かめたくて。
・・・・・・・・以下、番組HPより
年間500人以上の女性が
体外受精により妊娠しているある不妊治療専門のクリニック。
このクリニックには全国から患者が訪れる。
初診の患者の平均年齢は年々上がり、現在36歳。
この日も多くの人たちが説明会に参加していた。
そして
「妊娠には必ず適齢期があります。」
という説明を受けるという。
今、増えているのが夫婦のどちらにも疾患がないのに
妊娠できないというケース。
主な原因は 「卵子の老化」 だという。
クリニックの医師の言葉。
「どうしてそんなひどい事を言うんだと思うかもしれません
でも卵子の若返りは不可能です
どんなに見た目が若く見えても 卵子は若返りません」
「努力で乗り越えられない そういう壁があるんですね。
不妊治療でというとやっぱり年齢の壁というのが非常に大きいので
同じ人が例えば5年前、10年前だったら
なんの苦労もせずに妊娠してたんだろうなということは感じますよね。」
そして、日本でただひとりという女性の大学の産婦人科教授の言葉。
「私たちにとっては、(体外受精で出産した方、
35歳で16.8%、40歳で8.1%というのは)
常識的な数字なんですけれど、一般の方たちは、
例えば体外受精というのは、非常にハードルが高いんですが、
その体外受精さえすれば、出産に至るというふうに、
体外受精さえすれば100%妊娠できると、
魔法の治療だというふうに勘違いをされてる方も
たくさんいらっしゃると思います。
ですから、魔法の治療と思っていた治療にやぶれて、
うまく妊娠ができなかったときに、
非常に傷ついておられる方たちも、たくさんいらっしゃいます。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/e1/7f2715c5f7663910fd9171604667a939.jpg)
このような「卵子の老化」対して、番組で紹介されたのは
1.卵子の凍結
都内にあるクリニックには液体窒素で凍らせた
女性の卵子が保管されている。
いつか産めるときが来るまで卵子の老化を止めるのだ。
この技術は本来がん患者が放射線治療の影響から
卵子を守るためなどに使われるもの。
しかし、独身女性からの強い要望を受け
卵子の凍結を受け入れる所も出てきているのが実情だという。
ただし、この技術はまだ確立していないという指摘もあり、
確実に子どもが産まれるとはかぎらないともいう。
2.若い人の卵子に老化した卵子の核を移植
これはまだ研究の基礎的段階。
不妊に悩む人の卵子から遺伝情報を含む核を取り出し
それを若い人の卵子に移植する。
核の周囲が若返ることで卵子が成長しやすくなると考えられているという。
ただし、この方法については
他人の遺伝情報が混じるのではないかという指摘もある。
3.卵巣の一部を培養する
摘出した卵巣の一部を特殊な方法で培養すると、
人の体内よりも数多く、質のよい卵子を育てられるという。
この技術は卵巣の機能が低下した人への治療方法として開発されたもの。
さて、以上3つが番組で紹介されたようなのだが、
やはり根本的な話には、まったく触れられていなかった。
つまり 「卵子老化の原因」 。
ここを以前よりお読みの方々ならば
これについては、すぐに、
「ああ、あれか!」とお気付きのことであろう。
そう、「茶色の卵子」 である。
卵子を包む卵胞液内に AGEs が増加すること。
これが、「卵子老化」の原因なのである。
では、これまでの記事を以下にまとめておこう。クリックで飛びます。
不妊危険因子としてのAGEs
多嚢胞性卵巣症候群は高頻度の不妊原因 AGEも関与
クローズアップ現代の番組HPはこちらをクリック。
↓
産みたいのに産めない ~卵子老化の衝撃~
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3158&html=2
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