ナンプレふぁんのひとりごと

ナンプレは初級から上級に行くにつれて解きにくいですね。

簡単な新しい原則を見つけましたので、是非ご覧ください。

「時辰」

2020-09-08 08:15:38 | X(ツイッター)より

男性がちょん髷を結っていた時代は、一日の経過時間は十二支を使って表現していました。夜中の0時頃から子の刻・丑の刻といったようにです。これを十二時辰というそうです。この名残りは現在でも使われていまして、お昼の12時丁度を正午(午の刻の始まり)と云いますね。

 

今回の題材もツイッターからで、いちごナンプレ研究所さんが「2時間楽しめて解けたら、名人クラスです」と紹介された作品で、次の図です。

        

作家さんは ろばくん さんで、基本的な解き方では解けませんと添えてありました。私は2時間という表現から「時辰」と名付けました。予告ではなるべく簡単なロジックでとしましたが、そうは行きませんでした。まず、解き易くします。

        

整理します。

        

この図から進めます。最初は難しくありません。

        

多国同盟で、

        

進めて、

        

二国同盟で、

        

多国同盟で、

        

4で進めて、

        

1で進めて、

        

ここで早々に止まります。仮置きしか無いように見えますが、地道な手法が有ります。

        

3の奇数個連鎖です。から左へ 強・強・強・強・強・弱・弱 で、は削除されます。

        

3の奇数個連鎖です。から右へ 強・強・強・強・強・弱・弱 で、は削除されます。

        

3の奇数個連鎖です。から右へ 強・強・強・強・強・強・強・弱・弱 で、は削除されます。

        

Nishio です。またはまたはのいずれかは必ず確定します。

        

が入るとには8が入ります。

        

が入るとが入りますので、には8が入ります。

        

が入るとが入りますので、には8が入ります。

        

いずれの場合もが入りますので、が確定します。8で進めて、

        

1で進めて、

        

2で進めて、

        

二国同盟で、

        

2で進めて、

        

6で進めて、

        

7で進めて、

        

8で進めて、

        

9で進めて、

        

6の奇数個連鎖です。から左へ 強・弱・強・弱・弱 で、は削除されます。

        

進めて、

        

4で進めて、

        

5で進めて、

        

9で進めて、

        

2で進めて、

        

1で進めて、

        

5で進めて、

        

正解です。

 

2時間苦しんで解かれた方もいらっしゃったのではないでしょうか。多分この作品も問題集には採用されないかもしれません。よく見るとこの作品はヒント数字24個の点対称です。中心の8は自然と決まりました。ですので、もし仮に中心に8が入った問題だとすると過剰ヒントとなりますね。

 

次回は、いちごナンプレ研究所さんの作品で、ヒント数字19個の点対称の超難問です。

        

私はこの作品を「鉄芯」と名付けました。芯というのは中心の5の事です。このヒント数字の5が存在感の有る5なのか、あるいは過剰ヒントなのかを確かめるために、5を削除したヒント数字18個の問題に挑戦してみました。次の図です。

        

はたして解けるでしょうか、あるいは挫折するのでしょうか。腕に自信の有る方は挑戦してみてくださいとは、言えませんし、挫折するかもしれません。しかしながら、ロジックを見つける勉強のためには良い題材だと思います。

 

ご覧頂きまして有難うございました。


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2 コメント

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Unknown (ヤタ硝子)
2020-09-16 10:53:18
時辰の表は、私も興味あって眺めた事があります。
「辰」と「巳」の間だから「巽(たつみ)」、
「戌」と「亥」の間だから「乾(いぬい)」
のような構成になっていると知った時は
思わず唸ってしまいました。

また、そこに人体(臓器)の活動時刻をも絡めてしまうんですから、
古代の人ってのは本当によく考えたものです。
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Unknown (ナンプレふぁん)
2020-09-16 13:53:07
こんにちは。

「丑」と「寅」の間は「艮(うしとら)」で、
「未」と「申」の間は「坤(ひつじさる)」ですね。

普段は目にしない漢字ですが、乾と坤を使った四字熟語が有ります。
「乾坤一擲」で、いちかばちかの大勝負を意味しているようです。
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