まるみのあっちこっち巡り

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十二月大歌舞伎 歌舞伎座

2021-12-19 00:54:16 | 観劇・ミュージカル・バレエ・コンサート



コロナ禍で完全入替の三部制になってからの
歌舞伎座は初めてですが、第二部を観てきました。

「男女道成寺」長唄囃子連中、
白拍子花子を中村勘九郎、
白拍子桜子を(実は狂言師左近)尾上右近、
道成寺物の傑作を男女の踊り比べで楽しむ舞踊。

若手花形らしい気品と華やかさを感じる「道成寺」、
初めて歌舞伎を楽しまれる人にもおススメです。

踊りも本当にお上手で、持って生まれたものだけでなく、
日々精進されているのだと改めて感じました。
長唄囃子連中による出囃子も
聴きたかったのはこれだわと思いました。

森鷗外の短編小説を原作に、宇野信夫が脚本・演出を
手がけて再構成した新歌舞伎の「ぢいさんばあさん」
歌舞伎座では十一年ぶりの上演ということで、
第二部を選択しました。

初演は昭和26年という「ぢいさんばあさん」は、
変わらぬ夫婦愛を描いた心温まる名作です。
美濃部伊織に中村勘九郎、妻るんに尾上菊之助。

37年もの間、離れ離れになりながらも
お互いのことを思う、偲ぶ、慈しむ、
老いた二人のしっとりとした深い愛情に
温かい気持ちになるとともに

初のるん役という菊之助さんですが、
凛として美しい武家の奥方様を演じていました。
37年後は、声のトーンも低くしながらも不自然さもなく、
お見事な気品ある老婦人に変身、さすがです。

やはり歌舞伎はいいなぁ

出演:中村勘九郎/尾上菊之助/尾上右近他

歌舞伎座

2021.12.13


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