駅前には松阪牛の銅像が、観光客を迎えてくれます。
JR松阪駅を出てすぐ右側、
交番横に「松阪市観光情報センター」があり、
マップをいただきます。
「南紀・伊勢」のガイドブックも松阪のページは、
松阪牛の店が紹介されているだけのものが多く
観光には役に立ちません。

こうして歩いていても松阪牛。

400年の歴史が息づく街だけあって駅から徒歩圏内でも
見どころがたくさんあり、松阪牛だけを堪能して
帰るにはもったいない街なのです。

伊勢街道を歩いて行くと見覚えのあるライオン。
江戸時代に越後屋の本店があった場所に
ポケットパークができ、
三越のライオン像が置かれています。
三井家の始祖の三井高利がこの地で生まれた縁により、
三越伊勢丹ホールディングスから寄贈された来遠像。
またがって願をかけると叶うらしいのですが…。

井原西鶴が「日本永代蔵」の中で、
「大商人の手本となるべし」と称賛した三井高利は、
松阪生まれ、江戸に越後屋を開き、京に仕入れ店を持ち、
松阪に住み両店の総括にあたりました。
革新的な商法を次々と生み出し、経営を拡大、
京都で両替商を開業、一代にして越後屋の繁栄を築き、
後世の「三井財閥」の基盤を確立しました。

三井家発祥の地に往時の建物は何もなく、
高利産湯の井戸や墓碑覆屋などが残されています。
近くのお店の方がわざわざ出てきてくださって
説明をしてくださいました。

その先にあるのが「松阪商人の館」です。
こちらは中を見学していきます。
三重県松阪市本町
2016.2.7