![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/ab/ba602d47337a5001f50e2516d4f7e0a5.jpg)
~「国家繁栄維持法」で千人に一人の確率で選ばれた18歳から24歳の若者の命が奪われる世界で、厚生保健省の国家公務員・藤本賢吾(松田翔太)は、死亡予告証、通称“逝紙(イキガミ)”を死亡者に配達する仕事をしていた。しかし、死亡する人間の最期の輝きを目の当たりにした彼は、説明しがたい葛藤(かっとう)に苦しみ始める。(シネマトゥデイ)~
監督:瀧本智行
原作:間瀬元朗
脚本:八津弘幸、佐々木章光、瀧本智行
音楽監督:稲本響
出演:松田翔太、劇団ひとり、笹野高史、柄本明、塚本高史、金井勇太、りりィ、風吹ジュン、佐野和真、塩見三省、成海璃子、山田孝之、井川遥、江口のりこ
漫画の原作が映画の貴重な原作源となって久しいですね。本作のストーリーと、伊坂幸太郎さんの小説「死神の精度」との質的な違いは最早ボーダレスと言っても過言ではありません。「死神の精度」では死神により死の宣告に多少なりともの裁量の余地が残されているものの、本作は国家の制度によって否応なく執行されるという点で厳しくもあり、なさそうでありそうなリアリティさえ感じます。
先の大戦では、本作のように、同じ世代の若者たちへ実際に配達されたのが「召集令状、いわゆる「赤紙」でした。「赤紙」を受け取った家族の多くは、曲りなりも「万歳」と言って息子たちを戦場に送り込んだのでしたね。しかも本作の死亡予告証がおよそ1000分の1の確率で選ばれるのに対し、その範囲は実に広範なものでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/e9/4d513a480cac0985515a2448b8021875.jpg)
最近の毎年の出生数はおよそ100万人強。「国家繁栄維持法」によって毎年1,000人に対してナノカプセルが接種される。本作で示される0.1%の確率でも、18歳から24歳の人口をおよそ700万人として、死亡予告証が配達されるのは7,000人ということですから、決して少ない数ではありません。
一日に約20人が死刑を執行されるわけです。その「危機感」は確かに「生命の価値」に対する国民の意識を高めることはありえますが、これによって社会の生産性が向上するかどうかはわかりませんね。しかし、フィクションとしては面白いシミュレーションだと思います。
さて製作陣に目を向けましょう。私はもう二十数年も漫画を読んでいないので、漫画界の事情がわかりません。原作者の間瀬さんについても然りです。
<間瀬元朗– Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%93%E7%80%AC%E5%85%83%E6%9C%97
監督の瀧本智行さん。「犯人に告ぐ」(2007)の監督さんでもありましたね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/4d/b497cd5450c2dbafc572aa3d4c099d2b.jpg)
瀧本智行監督プロフィール;1966年、京都府生まれ。大学時代から演劇活動や自主映画などに取り組む。1993年にフリーの助監督としてTV、映画などに参加し、テレビドラマの脚本なども手掛ける。佐野史郎監督作『カラオケ』、池端俊作『あつもの』、降旗康男監督作『鉄道員(ぽっぽや)』、井坂聡監督作『破線のマリス』、高橋伴明監督作『光の雨』、佐々部清監督作『チルソクの夏』などの助監督を経て本作『樹の海』で監督デビューを飾る。
<全ての普通の人々に訴える、「犯人に告ぐ」(2007年)>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/c83be8665dc4cd526a4bf0eabd874db3
次いで俳優陣。いつものように写真とリンク先だけの記載にとどめます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/71/44c6b57f061f196339579ab91f97721c.jpg)
<松田翔太 – Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E7%94%B0%E7%BF%94%E5%A4%AA
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/9c/3eb6e2c83177d7f5dd2d9340733427ef.jpg)
<劇団ひとり– Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%87%E5%9B%A3%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%82%8A
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/12/96bf17a15d834212d8fa609df83de028.jpg)
<金井勇太– Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E4%BA%95%E5%8B%87%E5%A4%AA
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/ac/acf084218edbff06d1a6630a8482c5cb.jpg)
<りりィ– Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%8A%E3%82%8A%E3%82%A3
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/9a/740a42864bab5ff15b50b1c08575675e.jpg)
<塚本高史– Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%9A%E6%9C%AC%E9%AB%98%E5%8F%B2
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/70/5699f9e2dc662ba4528619ae48bd1501.jpg)
<風吹ジュン– Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E5%90%B9%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%B3
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/5a/f07ee84526db255bdaebda3bf71c217d.jpg)
<塩見三省– Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%A9%E8%A6%8B%E4%B8%89%E7%9C%81
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/83/238a4c1dfe3c6baf23d1acde1ff47a9f.jpg)
<佐野和真– Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E9%87%8E%E5%92%8C%E7%9C%9F
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/7c/71f1fecd3610f67628a60978e77bbd02.jpg)
<成海璃子 – Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%90%E6%B5%B7%E7%92%83%E5%AD%90
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/28/8773c79d1e37c56307e48056ffd1b488.jpg)
<山田孝之– Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E7%94%B0%E5%AD%9D%E4%B9%8B
監督:瀧本智行
原作:間瀬元朗
脚本:八津弘幸、佐々木章光、瀧本智行
音楽監督:稲本響
出演:松田翔太、劇団ひとり、笹野高史、柄本明、塚本高史、金井勇太、りりィ、風吹ジュン、佐野和真、塩見三省、成海璃子、山田孝之、井川遥、江口のりこ
漫画の原作が映画の貴重な原作源となって久しいですね。本作のストーリーと、伊坂幸太郎さんの小説「死神の精度」との質的な違いは最早ボーダレスと言っても過言ではありません。「死神の精度」では死神により死の宣告に多少なりともの裁量の余地が残されているものの、本作は国家の制度によって否応なく執行されるという点で厳しくもあり、なさそうでありそうなリアリティさえ感じます。
先の大戦では、本作のように、同じ世代の若者たちへ実際に配達されたのが「召集令状、いわゆる「赤紙」でした。「赤紙」を受け取った家族の多くは、曲りなりも「万歳」と言って息子たちを戦場に送り込んだのでしたね。しかも本作の死亡予告証がおよそ1000分の1の確率で選ばれるのに対し、その範囲は実に広範なものでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/e9/4d513a480cac0985515a2448b8021875.jpg)
最近の毎年の出生数はおよそ100万人強。「国家繁栄維持法」によって毎年1,000人に対してナノカプセルが接種される。本作で示される0.1%の確率でも、18歳から24歳の人口をおよそ700万人として、死亡予告証が配達されるのは7,000人ということですから、決して少ない数ではありません。
一日に約20人が死刑を執行されるわけです。その「危機感」は確かに「生命の価値」に対する国民の意識を高めることはありえますが、これによって社会の生産性が向上するかどうかはわかりませんね。しかし、フィクションとしては面白いシミュレーションだと思います。
さて製作陣に目を向けましょう。私はもう二十数年も漫画を読んでいないので、漫画界の事情がわかりません。原作者の間瀬さんについても然りです。
<間瀬元朗– Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%93%E7%80%AC%E5%85%83%E6%9C%97
監督の瀧本智行さん。「犯人に告ぐ」(2007)の監督さんでもありましたね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/4d/b497cd5450c2dbafc572aa3d4c099d2b.jpg)
瀧本智行監督プロフィール;1966年、京都府生まれ。大学時代から演劇活動や自主映画などに取り組む。1993年にフリーの助監督としてTV、映画などに参加し、テレビドラマの脚本なども手掛ける。佐野史郎監督作『カラオケ』、池端俊作『あつもの』、降旗康男監督作『鉄道員(ぽっぽや)』、井坂聡監督作『破線のマリス』、高橋伴明監督作『光の雨』、佐々部清監督作『チルソクの夏』などの助監督を経て本作『樹の海』で監督デビューを飾る。
<全ての普通の人々に訴える、「犯人に告ぐ」(2007年)>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/c83be8665dc4cd526a4bf0eabd874db3
次いで俳優陣。いつものように写真とリンク先だけの記載にとどめます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/71/44c6b57f061f196339579ab91f97721c.jpg)
<松田翔太 – Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E7%94%B0%E7%BF%94%E5%A4%AA
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/9c/3eb6e2c83177d7f5dd2d9340733427ef.jpg)
<劇団ひとり– Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%87%E5%9B%A3%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%82%8A
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/12/96bf17a15d834212d8fa609df83de028.jpg)
<金井勇太– Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E4%BA%95%E5%8B%87%E5%A4%AA
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<りりィ– Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%8A%E3%82%8A%E3%82%A3
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<塚本高史– Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%9A%E6%9C%AC%E9%AB%98%E5%8F%B2
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/70/5699f9e2dc662ba4528619ae48bd1501.jpg)
<風吹ジュン– Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E5%90%B9%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%B3
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/5a/f07ee84526db255bdaebda3bf71c217d.jpg)
<塩見三省– Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%A9%E8%A6%8B%E4%B8%89%E7%9C%81
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<佐野和真– Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E9%87%8E%E5%92%8C%E7%9C%9F
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/7c/71f1fecd3610f67628a60978e77bbd02.jpg)
<成海璃子 – Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%90%E6%B5%B7%E7%92%83%E5%AD%90
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/28/8773c79d1e37c56307e48056ffd1b488.jpg)
<山田孝之– Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E7%94%B0%E5%AD%9D%E4%B9%8B
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