原作:浅田次郎/「月島慕情」(文藝春秋社刊)所収「シューシャインボーイ」
監督:石橋冠
脚本:鎌田敏夫
音楽:本田聖嗣
出演:
鈴木一郎・・・西田敏行
塚田文雄・・・柳葉敏郎
塚田敬子・・・安田成美
志津子 ・・・・余 貴美子
鈴木園枝・・・星 由里子
鈴木菊治・・・大滝秀治
~このドラマ「シューシャインボーイ」は、新宿“角筈の大ガード下”をモチーフに、戦争孤児から一代で会社を築き上げた社長が、靴磨きの育ての父に親孝行をしたいという不器用で切ない想いを縦軸に、大手銀行を辞め、社長の運転手となった男と男の友情を横軸に、そして男たちを支える妻たち、家族の葛藤を織り交ぜ、現在をどう生きるのかを、じっくり描いた大人の鑑賞に堪えるドラマです。~(番組サイト)
<シューシャインボーイ: テレビ東京>
http://www.tv-tokyo.co.jp/shoeshine/story.html
番組サイトで「大人の鑑賞に堪えるドラマ」であると述べられていますが、確かにそう思わせてくれる作品です。一方で、今いかに「大人の鑑賞に堪えるドラマ」が少ないことに残念な気がします。「大人の鑑賞に堪える」というのは、人間の有り様を深く描いた骨太のストーリーということになるにのでしょうが、本作はまさにそういった作品だと思います。
さて、靴磨きというと、地方に住んでいるせいか、最近はあまり見かけません。本作を見て、20数年前に東京で働いていた新橋で、よく通った男性の靴磨き師のことを思い起こしました。靴を磨いてもらうことで、気持ちまで引き締まってくるんですよね。
以前「サービスの達人たち」(野地秩嘉著)の中で、日本一の靴磨き師、井上源太郎さんのことを知りました。ホテルオークラやキャピタル東急ホテルでシューシャインを行っておられるようですが、現在はどうなさっているかはわかりません。
<靴磨き名人・井上源太郎>
http://www1.odn.ne.jp/~aab38980/inouegetaroh.htm
<「仕事」を極めた9人の伝説、「サービスの達人たち」(野地秩嘉著/新潮OH文庫)>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/8dadc8d8d9eb2c77c6312a47ff0e7e63
戦争孤児になった鈴木一郎(西田敏行)を、シューシャンで生計を立てながらわが子として育てた鈴木菊治(大滝秀治)。銀行の合併によりプロパー側のリストラを担当した塚田文雄(柳葉敏郎)は、その使命に苛まれ、銀行の顧客だった鈴木一郎の食品メーカーに社長の運転手として転職。
復員兵だった菊治は、戦死した仲間への生き残りとしての罪悪感を持ち続け、一郎には上を向いて生きろと語る。そうして這い上がった一郎が、焼け跡の街並みの感傷に浸りつつ、現代の有り様を嘆く様子を、「そうした現在を作ったのは、あなたたちではなかったか」と揶揄します。
それは、「今度は逃げないでね」と妻から諭される一郎の姿でもありました。「生き残り」として余生を過ごす菊治、上り詰めたものの家庭以外に癒しを求める一郎、組織の冷徹な人事から逃げた文雄。この三人の現実からの逃避は、それぞれの世代に共通のトラウマであるんですね。
<浅田次郎 - Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%85%E7%94%B0%E6%AC%A1%E9%83%8E
監督:石橋冠
脚本:鎌田敏夫
音楽:本田聖嗣
出演:
鈴木一郎・・・西田敏行
塚田文雄・・・柳葉敏郎
塚田敬子・・・安田成美
志津子 ・・・・余 貴美子
鈴木園枝・・・星 由里子
鈴木菊治・・・大滝秀治
~このドラマ「シューシャインボーイ」は、新宿“角筈の大ガード下”をモチーフに、戦争孤児から一代で会社を築き上げた社長が、靴磨きの育ての父に親孝行をしたいという不器用で切ない想いを縦軸に、大手銀行を辞め、社長の運転手となった男と男の友情を横軸に、そして男たちを支える妻たち、家族の葛藤を織り交ぜ、現在をどう生きるのかを、じっくり描いた大人の鑑賞に堪えるドラマです。~(番組サイト)
<シューシャインボーイ: テレビ東京>
http://www.tv-tokyo.co.jp/shoeshine/story.html
番組サイトで「大人の鑑賞に堪えるドラマ」であると述べられていますが、確かにそう思わせてくれる作品です。一方で、今いかに「大人の鑑賞に堪えるドラマ」が少ないことに残念な気がします。「大人の鑑賞に堪える」というのは、人間の有り様を深く描いた骨太のストーリーということになるにのでしょうが、本作はまさにそういった作品だと思います。
さて、靴磨きというと、地方に住んでいるせいか、最近はあまり見かけません。本作を見て、20数年前に東京で働いていた新橋で、よく通った男性の靴磨き師のことを思い起こしました。靴を磨いてもらうことで、気持ちまで引き締まってくるんですよね。
以前「サービスの達人たち」(野地秩嘉著)の中で、日本一の靴磨き師、井上源太郎さんのことを知りました。ホテルオークラやキャピタル東急ホテルでシューシャインを行っておられるようですが、現在はどうなさっているかはわかりません。
<靴磨き名人・井上源太郎>
http://www1.odn.ne.jp/~aab38980/inouegetaroh.htm
<「仕事」を極めた9人の伝説、「サービスの達人たち」(野地秩嘉著/新潮OH文庫)>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/8dadc8d8d9eb2c77c6312a47ff0e7e63
戦争孤児になった鈴木一郎(西田敏行)を、シューシャンで生計を立てながらわが子として育てた鈴木菊治(大滝秀治)。銀行の合併によりプロパー側のリストラを担当した塚田文雄(柳葉敏郎)は、その使命に苛まれ、銀行の顧客だった鈴木一郎の食品メーカーに社長の運転手として転職。
復員兵だった菊治は、戦死した仲間への生き残りとしての罪悪感を持ち続け、一郎には上を向いて生きろと語る。そうして這い上がった一郎が、焼け跡の街並みの感傷に浸りつつ、現代の有り様を嘆く様子を、「そうした現在を作ったのは、あなたたちではなかったか」と揶揄します。
それは、「今度は逃げないでね」と妻から諭される一郎の姿でもありました。「生き残り」として余生を過ごす菊治、上り詰めたものの家庭以外に癒しを求める一郎、組織の冷徹な人事から逃げた文雄。この三人の現実からの逃避は、それぞれの世代に共通のトラウマであるんですね。
<浅田次郎 - Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%85%E7%94%B0%E6%AC%A1%E9%83%8E