読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

愛とは献身に尽きるのですね、「容疑者Xの献身」(2008年)

2009-06-29 16:39:53 | 映画;邦画
~惨殺死体が発見され、新人女性刑事・内海(柴咲コウ)は先輩と事件の捜査に乗り出す。捜査を進めていくうちに、被害者の元妻の隣人である石神(堤真一)が、ガリレオこと物理学者・湯川(福山雅治)の大学時代の友人であることが判明。内海から事件の相談を受けた湯川は、石神が事件の裏にいるのではないかと推理するが……。(シネマトゥデイ)~

監督:西谷弘
原作:東野圭吾
脚本:福田靖
音楽:福山雅治、菅野祐悟
撮影:山本英夫
出演:福山雅治、柴咲コウ、北村一輝、堤真一、松雪泰子、渡辺いっけい、品川祐、真矢みき、ダンカン、長塚圭史、金澤美穂、益岡徹、林泰文

東野さんの作品としては「秘密」(1999年)を読んだきり、これまでその他の作品には全く手付かずでした。なので「探偵ガリレオシリーズ」が1996年から書かれていたことなど露知らず、FOXのドラマで、FBI特別捜査官の兄ドン・エッブスと、天才的数学者の弟チャーリーが登場する「NUMBERS~天才数学者の事件ファイル~」の亜流版だとばかり思い込んでおりました。

そんなことはともかく、本作は十分楽しめました。ただ、どうなんでしょう、二枚目がそのまま二枚目を演じると、なんだか鼻につくところがありませんか?ドラマ「ガリレオ」も少しだけ見ましたが、あの「面白い」というセリフがどこか板についていないなぁと思ったのは私だけでしょうか?

京極夏彦さんの「百鬼夜行シリーズ」における中禅寺秋彦役としての堤真一さんならまだ落ち着きが感じられるのですが、本シリーズの湯川学役としての福山雅治さん、「MR.BRAIN」における九十九龍介役の木村拓哉さんにはちょっとキザ過ぎて嫌味ささえ感じてしまいます。決してお二人の演技をどうのこうのと揶揄している訳ではなく、演出のしかたとしてどうなのか、と思っているまでです。

さて、原作者の東野さんは私とほぼ同年代。厳密にはひと学年先輩にあたるのですが、東野さんのプロフィールに「1974年、偶然手に取った小峰元『アルキメデスは手を汚さない』を読み、推理小説に初めて嵌る」とありました。まさに私もそうでした。以来、「ピタゴラス豆畑に死す」(1974年)、「ソクラテス最期の弁明」(1975年)、「パスカルの鼻は長かった」(1975年)、「ディオゲネスは午前三時に笑う」(1976年)、「プラトンは赤いガウンがお好き」(1976年)と立て続けに読んだことを思い出しました。

<東野圭吾 - Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E9%87%8E%E5%9C%AD%E5%90%BE


監督の西谷弘さんは今回初めてその名を知りましたが、「県庁の星」(2006年)を撮っておられたんですね。
<西谷弘 – Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E8%B0%B7%E5%BC%98

<西谷弘 監督/『容疑者Xの献身』インタビュー/シネマぴあ>
http://www.pia.co.jp/cinema/interview/080925_yougishax/yougishax_in.html

<原作も映画も面白い、「県庁の星」(2005年)>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/7a5dce5d7e18dc053e4e353a2d8098d6


俳優陣はいずれ劣らぬ方々ばかりですが、ここではこのブログでまだ取り上げていなかった女優陣を挙げておきます。


<柴咲コウ – Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%B4%E5%92%B2%E3%82%B3%E3%82%A6


<松雪泰子 – Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E9%9B%AA%E6%B3%B0%E5%AD%90


<真矢みき – Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%9F%E7%9F%A2%E3%81%BF%E3%81%8D


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