読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

飲食2時間、ゴルフ半日、でも「接待は3分~仕事ができる人のもてなし術~」(野地秩嘉著/2009年)

2009-08-25 05:09:32 | 本;エッセイ・評論
~得意先に媚びを売り、高級店で派手に騒ぐのが接待じゃない。酒の席を借りたセールス、プレゼン、そして情報収集が真のねらいだ。その目的を果たすためには、相手をどう誘い、どんな店に連れていき、いかなる会話をするのが効果的なのか。あなたの素顔や日ごろの生活ぶりがはからずも露呈する。いっしょに仕事をしたいかしたくないか、3分もあれば相手は判断するのだ。(PHP研究所)~

<目次>
第1章 接待の会食
(事前の準備と店選び、料理の注文は型破りで攻めよ! ほか)

第2章 接待の「たしなみ」
(歯・爪・髪の毛―ビジネスリーダーになるためのお手入れ、ファッション―ビジネスリーダーになるための身だしなみ ほか)

第3章 接待のコミュニケーションスキル
(スピーチ―ビジネスリーダーになるための話す力、手紙・メール―ビジネスリーダーになるための書く力 ほか)

第4章 接待のおもてなし
(ホテル・旅館―ビジネスリーダーになるためのおもてなし術1、接待ゴルフ―ビジネスリーダーになるためのおもてなし術2)

エピローグ―接待の達人になるために


野地秩嘉(つねよし)さんの著書は、以前「サービスの達人たち」を読みました。前著がサービスの供給者側を扱ったものであったのに対し、本書は主なサービスの供給を代行してもらいながら、人間関係を築くための接待はいかにあるべきかを扱ったもの。ビジネスにとっての「もてなし」とは何なのかを教えてくれます。著者は次のように述べます。

~接待とは相手に気持ちのいい思い出をもって帰ってもらうことだ。私たちは思い出に残るような接待をするために、一生懸命、考えて、相手にサービスしなくてはならならい。~

「接待は3分」というタイトルは、最初の3分で相手の心をつかめという意味。しかし本書は単なるノウハウ本ではありません。ここにも「サービスの達人」たちが伝授するそのエッセンスが散りばめられています。具体例として、「騒がしい店は意外と使える」「家族についての質問はやめる」「二次会はメンバーを分ける」などが紹介され、次のようなポイントが書かれています。

・コース料理は手抜き料理⇒注文のポイント
・食べているときはバカになる⇒酒席のポイント
・大切な場面では目立つ色の「勝負服」⇒身だしなみのポイント
・相手が聞きたいことを話す⇒話し方のポイント
・同席する日本人も理解できるように話す⇒英会話のポイント
・ゴルフは人間を丸裸にする⇒接待ゴルフのポイントetc.


<備忘録>
谷浩志(P20)、下川原正次(P43)、テリー伊藤(P52)、伊藤喜久雄(P56)、大石研二(P59)、シー・ユー・チェン(P64)、奥村綱雄(P67)、水野惣平(P68)、佐藤英明(P84)、森本珠水(P95)、ダミアン・ハースト(P106)、マーク・ロスコ(P107)、吉越浩一郎(P122)、佐治敬三(P127)、長谷川和廣(P139)、グロビウス(P150)、チャーチルのメモ(P154)、藤田田のJFKへの手紙(P170)、パワーテーブル(P174)、高野登、桑野和泉~溝口薫平/小林秀雄(P176、184)、加藤重正(P194)、松永安佐エ門(P216)


<「仕事」を極めた9人の伝説、「サービスの達人たち」(野地秩嘉著/新潮OH文庫)>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/8dadc8d8d9eb2c77c6312a47ff0e7e63


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