五穀豊穣と大漁を願う祭り・・・と聞くと
な~んだ、よくあるテーマじゃない?
でも、福岡市にある筥崎宮(はこざきぐう)で
お正月の3日に行われるこの行事は一風変わっています。
玉取祭、通称「玉せせり」です。
直径28cm重さ8kgの木製の玉2個(陰と陽)のうち陽の玉を奉納します。
奉納・・・と一口に言っても荒っぽい博多の男衆がやること・・・
まわしひとつの裸の男たちが陸組と浜組に分かれ
玉を取り合いながら境内になだれ込み
先に神主さんに手渡した方が勝ち・・・という荒っぽいもの。
陸組が勝てば今年は豊作、浜組が勝てば大漁です。
力水を頭からかぶりながら威勢のいい掛け声とともに玉を奪い合います。
(運動会の騎馬戦を想像して下さい。)
やっていることは”ほとんど喧嘩”で
実際この日も目の前であわや大乱闘。
警官が割って入ります。
気温6℃の雨の中、
男衆の紅潮した体からは湯気が立ち上り
雨や力水にぬれた見物人からは歓声が上がります。
ふと気が付くと外人さんの多いこと!
でも、きっと日本に対して好印象を持ってくれたろうなあ・・・
そう思えるイキなお祭りです。
ちなみに今年は陸組の勝ちでした。
門の額に敵国降伏と・・・
喧嘩まがいとなるのは真剣な証拠、
湯気が立つほど熱くなってるんですね~
寒いのは見ている方だけですね(笑)
漁の方も大漁になりますように!
歴史はどうあれ、この時代にはタブーではないかと
いつも目に入るたびにどきどきします。
今は牡丹の時期ですよ。
少々バカにしてましたがこの祭り。
初めて見て感動しました。
たった1回の人生なのに
知らないこといっぱい!
急がねば・・・