良 縁／「ＢＡＢＹ ＢＯＯＭ」

　　　　　　　　

　　　　　　　　時々、なぜこんな邦題をつけるのか…と疑問に思う映画があります。 

　　　　　　　　この「BABY BOOM」の邦題は「赤ちゃんはトップレディがお好き」。

　　　　　　　　ほらね。　とたんにチープなイメージになってしまいます。

               

　　　　　　　　1987年制作。主演は大好きなダイアン・キートン！

　　　　　　　　家庭を持つことを犠牲にしてキャリアを積んできた主人公が

　　　　　　　　出世目前のある日、突然赤ちゃんを引き取って育てるハメに。

　　　　　　　　誰もがうらやむ高学歴・高収入かつ有能な彼女も

　　　　　　　　仕事と子育ての両立に悩み、次第に追い詰められ挫折し

　　　　　　　　疲れ果てて田舎町に引っ越します。

　　　　　　　　何から何まで都会に比べるとスローペースな毎日。

　　　　　　　　ああ…またＮＹで仕事がしたい…

　　　　　　　　しかし彼女はひょんなことから

　　　　　　　　ベビーフードの会社を立ち上げることになるのです。

 

　　　　　　　　ちょうど私が子育て中だったせいか主人公に共感し

　　　　　　　　くじけない彼女の強さに惹かれ、力をもらいました。

               

　　　　　　　　上司がこう言うシーンが印象的です。

　　　　　　　　「地位と名誉と幸せな家庭を同時に手に入れるのは不可能だよ」

　　　　　　　　主人公は最後にこの元上司に言い放します。

　　　　　　　　「何かを諦めたくないし犠牲にもしたくない！」と。

　　　　　　　　ベビーフードビジネスはまだアメリカでもニッチ産業の時代、

　　　　　　　　会社は一気に伸びて全米に「BABY BOOM」が起き

　　　　　　　　彼女は自分の力で全ての幸せを手に入れます。（ステキな彼氏まで！）

 

　　　　　　　　子育て支援・・・よく聞く言葉ですが

　　　　　　　　実際には周囲の理解が得られなければ

　　　　　　　　たとえ有能でも、子育てしながら女性が働き

　　　　　　　　社会的地位と富を築き上げるのは至難の業です。

　　　　　　　　今の私を支えてくれた様々な環境とともに

　　　　　　　　頑張れる力をくれたこの映画に改めて感謝です。