さ~て、今年も美味しいものを探求していきますよ。
まずは「赤酒」という熊本独特の日本酒のお話です。
赤酒は古くから熊本に伝わる灰持酒(あくもちざけ)。
酸を中和し保存性を高めるために
もろみを搾る前に木灰を入れるのだそうです。
この木灰をいれることによって独特の味と香り、
そして何よりも自然に赤みを帯びて来るので「赤酒」。
こんな色です↓
地元熊本では料理に使うのは当たり前。
結構甘いので、煮物など日本酒とみりんを使う料理には
この赤酒1本で事足りるのです。
もうひとつ。赤酒でなきゃダメという習慣があります。
お屠蘇(とそ)です。
年末に赤酒を買うと必ず屠蘇散の小袋が付いてきます。
漢方の香りと共に、甘くてとろ~っとしたお屠蘇が
正月の何よりの楽しみ。
今でも私の台所には調味料として必ず常備。
お正月ももちろん福岡のわが家では
脈々と赤酒の風習が伝わっています。
赤酒の方が甘くて真さん好みかも…。
お酒より味醂に近いですもん。
だから子供が喜ぶんです。
熊本人がお酒に強いとしたら
子供の頃赤酒でその美味しさに目覚めてるからかも知れません。(笑)
お屠蘇は家によって微妙に異なりますよね~
赤酒のお屠蘇は格別でしょうね!
我が家では僕が調合するんですよ。
純米大吟醸7割に古式味醂3割に屠蘇散です。
舐めるだけですけれど(笑)縁起物ですからね~
今度は赤酒を試したくなりました!