実家を出て7年。
その間、福岡、玉名と移り住みながら勝手気ままに生きてきました。
ふと気がつくと80歳を過ぎた両親がおかしいのです。
「野菜の名前を5種類言えますか?」「………」
病院からの答えは「アルツハイマー型の認知症 要支援1」
急な仕事からの引退、夫婦2人の静かな生活が招いた結果でしょうか。
日課だった散歩をやめ
趣味だったゴルフをやめ
新聞を読むのをやめ
日記をつけるのをやめ
料理が面倒になる
会話がなくなり 表情がなくなり
お風呂に入らなくなり
そして着替えの手順が分からなくなる
近所に住む妹がだんだんノイローゼぎみになってきました。
もう自宅での生活は無理かもしれない…メールで泣きが入ります。
そんな時、試してみようとはじめたのがこれ
麻雀です。
といっても昔から家族だけでやっていた素人麻雀
点数を計算するのは父の役目でしたが
今は計算できる状態ではありません。
しかたない…私がネットで一から勉強です。(笑)
週2回、約1時間半ほどですが
最初は並べるのがやっとだった両親
だんだんしゃべるようになり
だんだん上がれるようになり
だんだん計算を思い出し
だんだん笑うようになりました。
なんと満貫で上がるようにも!
途中のお楽しみはおやつタイム
今日は熊本の宇土の名物「小袖餅」
小さなお餅は一口サイズ
その日によって和菓子だったりコンビニスイーツだったり
会話しながらの楽しいひと時です。
そのあと2人をお風呂に入れるまでが私の仕事
(麻雀の前には掃除。それから洗濯物の回収と翌日からの衣類の準備)
親の体を洗ってあげられるのってなんて幸せなことなんでしょう。
無条件に私に体を任せる両親…昔は雷より恐い父だったのに…
まるで我が子の世話をしているような感覚を覚えます。
そしてその際に様々なことが分かります。
着替えが大変だからお風呂に入りたくなかったんだ…
ゆっくりと座って脱ぎ着できるようにスツールを置きました。
足の爪が伸びてるのも一目瞭然
当然です。自分で届かないんですもの。
靴を履くのだって大変
こちらにも低めのスツールを置きました。
足の形だって変わってきてます。
無理のないように靴をセミオーダーで作りなおし。
近所に住む妹は、仕事の合間に病院や銀行などの日常生活を補佐します。
たとえ認知症になったとはいえ
当事者としては必ず理由があるもの。
それを探ってちょっとお手伝いする…
今後はまだまだ大変になってくると思います。
でもできるところまでは娘としてやってあげたい。
週2回が3回になり、4回になっても
それでもいずれは終わる悲しい有限のサービスです。
いかに楽しく共に乗り越えていけるか
自分への挑戦だと思っています。
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プラス目線で見るかで、大きく違うと思うんですよ。
久さまはプラスの目だから、ご両親は幸せですね。
家族が力を合わせて、今できることを楽しんでくださいね。
ありがとね。
重たいテーマでごめんね。
でも脳天気の私でも今一番の悩み事なんですよ。
2年前にイヌを亡くした時にとっても後悔して
もっと優しくしてやればよかった
もっと一緒にいてやればよかった…ってね。
もうあんな後悔はイヤ
やれるだけやれば後悔しないかも。
ようするに自分自身のためでもあるんだよね。