small daily happiness

旅人の私が探す日常の小さな発見

プチ放浪 ヴィパッサナー瞑想

2009年12月08日 | 瞑想のこと
またまた戻った丹波の山奥。
ダンマバーヌまでの道のりは、一年前を思い出し懐かしかった。
到着したときは、心身ともに緩まるのを感じた。
どんな10日間が待っているのか・・・

今回で、やっとヴィパッサナー瞑想ってものが少しだけ理解出来たよう。
今までは抵抗してばかりで、自分を客観的に捉えようとしながらも、やはり抗っていたのだと感じた。
ヴィパッサナー瞑想とは、自分の呼吸や感覚をただ観察する。
あくまでも客観的に観察する瞑想である。
この客観的ってのが、なかなか難しいものだ。

沈黙の誓いや生活は慣れたもの。
やはり一時間以上座るのが慣れずモゾモゾ。
最初は自分の呼吸を観察する。

初っ端、1日目からやらかした。
夜のグループ瞑想前の休憩時間に、前日の移動の疲れでか仮眠。
鐘の音に気付かぬほどの深い眠りだったよう。
暗い中、誰かの声で目を擦ると、人影がボーっと見えた。
こんなにハッキリと霊が見えるとは・・・
なんて頭で考えていた。
なんてことない、私を起こしにきたコースマネージャーであった。
ご迷惑お掛けしました。

2日目になると、座って5分以内に足に激痛あり。
普段30分は座っても大丈夫なのに・・・なぜ?
溜め込んでいるサンカーラ(反発・反応)が出てきているらしい。
一年分もあるし、もっと古いものもあるし・・・
相当溜め込んでいるから・・・
この日から、睡眠が浅く眠れない。
朝もスッキリ目覚め、寝不足って訳でもない。
瞑想の効果らしい。

4日目と5日目に断食してみた。
塩分補給のため、梅干入りほうじ茶。
糖分補給のため、蜂蜜入りレモネードとプレーン豆乳。
液体もので補う。
断食すると、瞑想に集中出来るっていうけれど、私には変化なし。
ただ食事は少なめにしていた。
内臓が重くなると、感覚を感じにくくなる。
それは食べものによって違うってことも分かった。

6日目を過ぎると、徐々に自分の感覚が鋭くなる。
自分を取り囲んでいる粒子も細かくなっている。
体のあっちこっちが痒くなったり、虫が這っているように思ったり、様々なサンカーラが表面に出てきている。
第三の目、第六チャクラが熱くなる。
そこに青・紫・オレンジ色が交じり合った映像が見えた。

7日目のことだった。
部屋で一人瞑想をしていた時、自分の感覚が膨らんだり、萎んだり・・・
しばらくすると、萎んだまま感覚が消えた。
私という存在が消えたようだった。
これって自意識がなくなり、無我になった瞬間?
ほんの一瞬のことだったけれど・・・
そして、その先に何かがありそうだった。
そこへ向かうのは、まだ少し怖かった。
ここ最近、自意識(エゴ)について考えていたから、それが現像となったのかもしれない。自分が思っていること、考えていること、そんなものが瞑想中に現れるものらしい。それは神の存在であったり、眩しい光だったり、何かの声だったり・・・

8日目に、足が痛くなっても、冷静に観察している自分がいた。
痛みに反応せず、ただ観ていた。
これがヴィパッサナー瞑想なのだろう。
そんなことを3回目にして気付く。
〝抗わずに流れる〟
しばらくすると、また痛みに反応している自分がいた。

出雲の旅が控えていたので、出雲妄想はあった。
でも全体的には、自分を客観的に観察した。
他の人のことも気にならず、食べものも気にならず、静かに座れた。
今回のヴィパッサナー瞑想で、解消されたサンカーラもあるし、まだ抱えたままのサンカーラもある。
毎回違うことを感じる10日間コース。
きっと慣れるってことはないだろう。
〝すべては抗わず流れのままに〟