ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
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「必要な唯一絶対の革命」

2013-03-04 16:39:30 | 本を読んで
12年ぶりかな、池田晶子さんの「残酷人生論」を再読。

この本は再読どころか、反芻しながら何度も何度も読んだもの。

彼女がいうところの革命とは、まぁ精神革命と言っていいのか、

考えが変わること、根こそぎ考えが変わってこそ人類と歴史は変わると云っている。

全くその通りと思う。

「何かを変えたいと思うなら、「考え」を変える以外は絶対にあり得ない。

革命というのは、本来、それぞれの精神の中にしか起こり得ないと私は言うのだ。」

「ようするに自分でものを考えろという、ごく当たり前のことしか言ってないことになる」

ただ、彼女もこう云ってる。

「人類が有史以来そうと思いこんできて石のように固くなっている考えは

一朝一夕には変わらない。」


考えって顕在意識でするものだけど、頭で考えることだけで、

革命は起こらない。

頭でわかってもそれを日常で行為、実践出来なければ意味がない。

彼女は知識人といわれる人たちを堂々と軽蔑してたよう。

軽蔑して、そういう気は蒔かれた。

活字になったし、影響は大きい。

昨日、私も僻んで僻み気を発した。

それは悪いことではないけれど、彼女の中に石のように固い何かはあったと思う。

勿論、昨夜の私のなかにもそれはあった。


軽蔑、僻みなど生まれない実践が伴わなければ革命にならない。

彼女流にいうなら、軽蔑などどこを探してもありはしない。

顕在意識の考え、が変わるのは、

無意識層にある人間観、世界観、ものの見方が真実にそったものになることと、

そのものの見方で実践することによって、

わたし、人類、物理的な歴史は変わる。


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