今の世界では「人の為に」という思考はなくてはならない。
貧しい人たちの為の政策、
食べるものが少ない地域への食糧援助、
戦争紛争をしている国の子供たちの保護援助はなくてはならない。
いま、法律がなくてはならないのと同じで。
今はその両者ともが必要。
だが、しかし・・・
福岡伸一ハカセの「せいめいのはなし」での、
養老孟司先生の言葉で、簡単に言うと、
・・モグラが地中で暮らすようになって、
目が要らなくなったので退化したという考えがあるけれど、
進化というスタンスで考えると、
目が見えなくなったことが目が見えるよりも有利になったときに
それが選択されることになったのではないか・・・
・・というのがあった・・と記憶してる。
それと同じで、今の世では法律が必要だけれども、
戦争紛争各種トラブルなどない完全幸福な世界になったら法律が要らなくなる、
というより、
法律が在ることより無いことの方が人類にとって有利、快適に暮らせる、
と実感できるようになると、
勝手に行動しても則を超えずといった論語みたいになって、
法律は自然消滅する・・ということなんじゃないかと考えたことがあった。
(ネットで調べたらこうだったよ・・「七十にして心の欲する所に従って矩(のり)を踰(こ)えず。」)
・・・そういうことをブログに書いたけれども、
「人の為に」という思考もそれと同じなのではないか・・と思った。
「人の為に」という思考が無いことの方が、
人にとって有利、快適に暮らせるということが人類の殆どにわかるようになると、
そのような思考は自然消滅する。
それまでは有効であったとしても。
国境という概念も同じなんだろうと思う。
国境という概念が在ることより、無い方が人にとって有利、快適に暮らせると、
殆どの人がわかるようになったら、自然消滅するのかと思う。
山岸さんの文章で、法律も在る間はそれを無視しないとか云々とかの、
正確な言葉は忘れたけれども、
あれもそういったことを云っているのかと思った。