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ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
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人格的行為と直接結びついたもの、という言葉

2014-02-06 16:57:42 | 量子力学と心
これも湯川秀樹の言葉です・・・

「精神と物質は表裏一体をなしているかもしれない。

それはある絶対的な直観的な知識を意味するであろう。

それこそ真の知識であるかもしれない。

否、それは“単なる知識以上のもの、

人格的行為と直接結び付いたもの”であるかもしれない。

私はそれを何と呼んでよいか知らない。

・・・・いずれにしても物質の問題が錯雑した迷路に入り込んで、

途方に暮れようとする行き詰まりから、

自ら精神の世界が開けて来るのである。

それはもはや狭い意味における物理学の世界ではない。

主として心理学によって研究されるべき領域である。」

・・これは昭和18年3月に発表されたらしい『物質と精神』からの引用です。


この中の“単なる知識以上のもの、人格的行為と直接結び付いたもの”

これが云っているのって、ある境地のことじゃないか・・・

人格的行為であっても非人格的行為であっても、

行為は境地から発生するものだから。

ここで彼が言っている、“単なる知識以上のもの、

人格的行為と直接結び付いたもの”とは、

キリスト的境地、釈迦的境地、無我の境地と云ってもいいし、

究極の境地、自他一体の境地、ある存在の状態、

潜在意識のあるプログラムが作用する状態というか、

心境の状態がある段階に達したもの・・・とか。

この境地がエントロピーが増えも減りもしないという状態なんじゃないか・・・


この本の『エントロピー原理とは』という章の最後に、

湯川秀樹が言ってる言葉がある。

「・・・法則が何らかの形で現実世界で具現されていると考えるか・・・」。




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