Marc-Antoine Charpentier
Messe pour Mr. Mauroy H.6
5 Répons
Purcell Choir
Orpheo Orchestra
György Vashegyi
HCD 31869
1999年録音。75分45秒。HUNGAROTON。この指揮者のシャルパンティエ、もっと聴きたいと思います。ハンガリーの古楽って日本ではあまり話にのぼらないので腰がひける人もいるでしょうが、わたしは満足しました。実はフンガロトンの古楽CDは80年代に国内盤でも紹介されて、その時もそこそこの評価を得ていたんですよ。
フンガロトンからシャルパンティエの新しい録音がいくつか出ていたのに気がついたのはわりと最近で、調べてみると、時代楽器を使っているし、古楽のソプラノとして以前から知っているマリア・ザードリがソリストとして参加しているし、なにより試聴してみて悪くないと思ったので買ってみることにしました。(ただしザードリが出ているのは同じ指揮者の別のCDで、今度手に入れたこのCDにはザードリは出ていません。)それにしてもこの指揮者の名前はなんて読むんですか。ファースト・ネームはたぶん「ジョルジー」だろうと思いますが、ファミリー・ネームのほうは「バシェジ」でいいんでしょうか。まあよく分からないけどそういうことにさせてください。
演奏しているのはいづれも1690年ごろに作曲された『モーロワ氏のためのミサ』H.6と"5 Répons"。シャルパンティエのミサのひとつひとつについて熱く語れるほどの筆力もないんですが、イギリスでパーセルが円熟期を迎えつつあったころに海を隔てた国ではこんな曲が書かれてたんだと思いながら聴くと興味もひとしおですな。また、"Répon"ていうのはレスポンソリウムのことのようですね。まあレスポンソリウムって言ったって実はよく分からんのですが、要はプティ・モテのようなもんですわ。
Purcell Choirは上から6・3・4・4で、ソリストもこの中から出ています。こういうスタイルがやっぱりいいねえ。どの人もよく歌っています。気品と親しみやすさがえも言われずブレンドされているところがシャルパンティエのいちばんの魅力ですが、かなり核心に迫った演奏をしてると思いますよ。技術面は小ぶりな編成のオケともどもまったく危なげなし。リコーダーの素朴な音色が心にしみます。
ただしジョルジー・バシェジはウィリアム・クリスティではないので、クリスティとくらべると多少洗練されてない感じがあるでしょうねえ。クリスティのシャルパンティエはあくまでもおフランスな香り100%な本場もんでしたけど、このバシェジのは、汎ヨーロッパな、もうちょっと広がりを感じさせるシャルパンティエになっていると申せましょう。
歌詞対訳はラテン語の原詞とハンガリー語。英語はなし。これ面白いですね。
Messe pour Mr. Mauroy H.6
5 Répons
Purcell Choir
Orpheo Orchestra
György Vashegyi
HCD 31869
1999年録音。75分45秒。HUNGAROTON。この指揮者のシャルパンティエ、もっと聴きたいと思います。ハンガリーの古楽って日本ではあまり話にのぼらないので腰がひける人もいるでしょうが、わたしは満足しました。実はフンガロトンの古楽CDは80年代に国内盤でも紹介されて、その時もそこそこの評価を得ていたんですよ。
フンガロトンからシャルパンティエの新しい録音がいくつか出ていたのに気がついたのはわりと最近で、調べてみると、時代楽器を使っているし、古楽のソプラノとして以前から知っているマリア・ザードリがソリストとして参加しているし、なにより試聴してみて悪くないと思ったので買ってみることにしました。(ただしザードリが出ているのは同じ指揮者の別のCDで、今度手に入れたこのCDにはザードリは出ていません。)それにしてもこの指揮者の名前はなんて読むんですか。ファースト・ネームはたぶん「ジョルジー」だろうと思いますが、ファミリー・ネームのほうは「バシェジ」でいいんでしょうか。まあよく分からないけどそういうことにさせてください。
演奏しているのはいづれも1690年ごろに作曲された『モーロワ氏のためのミサ』H.6と"5 Répons"。シャルパンティエのミサのひとつひとつについて熱く語れるほどの筆力もないんですが、イギリスでパーセルが円熟期を迎えつつあったころに海を隔てた国ではこんな曲が書かれてたんだと思いながら聴くと興味もひとしおですな。また、"Répon"ていうのはレスポンソリウムのことのようですね。まあレスポンソリウムって言ったって実はよく分からんのですが、要はプティ・モテのようなもんですわ。
Purcell Choirは上から6・3・4・4で、ソリストもこの中から出ています。こういうスタイルがやっぱりいいねえ。どの人もよく歌っています。気品と親しみやすさがえも言われずブレンドされているところがシャルパンティエのいちばんの魅力ですが、かなり核心に迫った演奏をしてると思いますよ。技術面は小ぶりな編成のオケともどもまったく危なげなし。リコーダーの素朴な音色が心にしみます。
ただしジョルジー・バシェジはウィリアム・クリスティではないので、クリスティとくらべると多少洗練されてない感じがあるでしょうねえ。クリスティのシャルパンティエはあくまでもおフランスな香り100%な本場もんでしたけど、このバシェジのは、汎ヨーロッパな、もうちょっと広がりを感じさせるシャルパンティエになっていると申せましょう。
歌詞対訳はラテン語の原詞とハンガリー語。英語はなし。これ面白いですね。
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