歌わない時間

言葉と音楽について、思うところをだらだらと。お暇な方はおつきあいを。

ネーベル『カリッシミ_オラトリオ集』

2011年04月07日 | CD バロック
Giacomo Carissimi
Oratoria
Vanitas Vanitatum - Ezechia - Jephte
de Callatay, Arruabarrena, De Meulder, Caals, van Altena, Cantor
Vocal And Instrumental Ensemble Currende
Erik Van Nevel
ACC 9059 D

1990年録音。65分07秒。ACCENT。カリッシミのオラトリオ3曲を収める。3曲ともそれぞれ20分内外の規模。短めのソロパートと合唱パートが色彩感たっぷりに組み上げられて、聴きごたえがある。こういう室内楽的な編成の宗教音楽に年々心ひかれています。演奏は手堅くそれでいて声の音楽の愉悦感もただよわせ、高水準。

独唱者で知ってる名前はPhilippe Cantor、Marius van Altenaくらいですが、全体によい意味で若々しく、なかなか好ましい演唱。合唱の規模は明記してないけど、15~20人くらいかな。わりとしっかりした人数ですよ。合唱とソロとが一体になって緊密な音の世界を作り上げている。その表現力はたいしたもの。器楽はバイオリン2、リコーダー2、チェロ、テオルボ、ビオローネ、オルガン、ハープシコードの小編成。それぞれの楽器が雄弁で、しかもうるさくはなく、じつに心地よく鳴っている。

3曲それぞれまるごと1トラックなので、それがちょっと不便。

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