歌わない時間

言葉と音楽について、思うところをだらだらと。お暇な方はおつきあいを。

ジョスカンのミサのCD

2010年01月12日 | CD ジョスカン
今谷和徳さんによると、ジョスカンのミサは偽作を除いて18曲あるそうですよ。そのうちの17曲について、わたしの手元に音源があることがきょう(!)判明しました。持ってないのは18だけ。

1 Missa Ad fugam→Tallis Scholars
2 Missa Ave maris stella→Taverners, A Sei Voci
3 Missa De beata virgine→A Sei Voci, Theatre of Voices
4 Missa Di dadi→London Medieval Ens.
5 Missa D'ung aultre amer→Alamire
6 Missa Faisant regretz→London Medieval Ens., Clerks'
7 Missa Fortuna desperata→Tallis Scholars
8 Missa Gaudeamus→A Sei Voci, Labyrintho
9 Missa Hercules Dux Ferrariae→A Sei Voci, Labyrintho, Pomerium
10 Missa L'ami Baudichon→Capella Alamire
11 Missa La sol fa re mi→Tallis Scholars
12 Missa L'omme arme sexti toni→Tallis Scholars, Oxford Camerata
13 Missa L'omme arme super voces musicales→Tallis Scholars
14 Missa Malheur me bat→Clerks', Tallis Scholars
15 Missa Mater patris→Chanticleer
16 Missa Pange lingua→Tallis Scholars, A Sei Voci, Labyrintho, HMF
17 Missa Sine Nomine→Tallis Scholars
18 Missa Une mousque de Biscaye

これはあくまでもわたしが所持してるCDの話ですよ。買ってないのは載せてません。たとえば7はThe Clerks' Groupのもあったと思うけどわたしは買いそびれました。12, 13はA Sei Vociもあるけど買ってません。なお、ご承知でしょうが、5のAlamireはイギリスのグループ、10のCapella Alamireはアメリカのグループで、別団体です。

これまでわたしは、なんでジョスカンのミサ曲全集が出ないのか、ということについて不満を漏らしてきたのですが、ああもうこれだけあればじゅうぶんだわ。このなかで演奏に不満を感じていてああ新しい録音が欲しいなあと思うのはCapella Alamireのしかない10《Missa L'ami Baudichon》くらいだ。この10も、それから18《Missa Une mousque de Biscaye》も、そう遠くないうちにいいCDが出ますよ。イライラするのはやめよう。ほかの曲については、よくまあこれだけいろんなグループが手分けして録音してくれたもんだ。イギリス系のグループが多いとはいえ芸風はいろいろで変化に富むし、A Sei VociやDe Labyrinthoもよくやってくれた。それに加えて北米のPomeriumやChanticleerも歌ってくれてる。このPomeriumやChanticleerのもそうだけど、ジョスカンのミサをCD1枚だけしか手がけていないチームが、総じて高い水準をキープしてるのがうれしい。

ここまで充実してきたのも、最近になってタリス・スコラーズが1, 7, 14, 17を出し、ロンドン中世アンサンブルの4が復活し、アラミレの5が出てくれたりしたお蔭だ。いい世の中になったなあ。