8/11(土)は、ぽけかる倶楽部のイベント『江戸の粋 神楽坂で楽しむ たいこもち』に行ってきました。
落語の噺の中に出てくるたいこもち。
一度でいいから、実際にその芸を見てみたいと思っていたところ、ちょうどたいこもちとお座敷遊びができるツアーを見つけました。
それがぽけかる倶楽部でした。
ぽけかるとは、ポケットカルチャーの略だそうで、お手軽な日帰りツアーがたくさんありました。
お座敷でたいこもちなら、ここは着物でしょーと、何年振りかに浴衣を着てみました。
着付けを習っていた時はサクサク着られたのに、これが教科書を広げ、まー時間がかかること。
その上、半幅帯で文庫のリボンを作るのに、まったく長さが足りなくて、なんで?と思っていたら、胴に二巻きするところ、三巻きしていたという大ボケをかましてしまいました。トホホ・・・。
たまには着ないとダメだな。
イマイチの着付けで、うなぎの老舗、神楽坂の「志満金」へ。
会場の3Fで、Swimmer仲間の和さんと待ち合わせです。
受付をしていたら、ちょうど和さんがやってきて、グッドタイミング!
申し込むのが遅かったのか、大きなお座敷の半分より後ろの席で、ちょっと残念。
本日の参加者は40名。満員御礼でした。
まずはお食事タイム。
久々にうな重をいただきました。おいしー。
ぽけかる倶楽部の添乗員さんから、たいこもちの説明がありました。
漢字では「幇間」と書くのですが、その意味が、間を持たせるのを助けるという意味だそうです。
辞書によると「宴席などで遊客の機嫌をとり、滑稽な動作・言葉によって座をにぎやかにすることを職業とする男。」となっていました。
12時半からいよいよ公演第一部の始まり~。
悠玄亭玉八師匠、登場。いよっ、待ってました!
自ら村野武範に似てると言い、「くいしん坊!万歳」と一発ギャグ。
遠くから見てると、確かに似てますね。
さっそく三味線片手に都々逸。
そして歴代総理大臣のモノマネ、それも吉田茂ですよ。
それくらい古い人を次々やるもんですから、まったくわかりません。
John・F・Kennedyの演説までやってました。
極めつけは、天皇陛下のモノマネ。
これは似てましたけど、お座敷でなきゃできないと言ってました。確かに・・・。
30分の公演の後は、休憩10分を挟み、第二部へ。
ここでたいこもちと言えば・・・の芸、屏風を出して来て、1人二役の落語「太鼓腹」を演じてくれました。
落語では、道楽者の若旦那が針に凝り、たいこもちの一八の腹に打つというものなんですが、腹をお尻に変えて演じていました。
いやぁー、まさにこの芸が見たかった。
屏風の奥から若旦那がほんとに玉八師匠を引っ張ったり、叩いたりしているように見えて、おもしろかったぁ~。
他にも、ちょっとエロい下ネタ芸も披露。
最後にかっぽれを踊ってくれました。
しかし玉八師匠、すごーい芸の幅です。
公演後、一緒に記念撮影ができるというので、もちろん撮ってきました。
今や、日本全国にたいこもちはたったの5名しかいないそうです。
これじゃあ絶滅寸前のトキだょ・・・。
映画「おくりびと」で、納棺師志望の人が増えたという話を聞きました。
なので映画「たいこもち」でも制作したら、なりたいという人が現れないかなぁー。
玉八師匠、どうぞお元気で、これからもお座敷を盛り上げてくださいね!