荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

山谷の現状

2022年11月30日 | 散文

山谷の商店街のアーケードが撤去され、道路で屯する労働者が減りました。でも、身寄りのない彼らは山谷以外に行く所が無いと思います。(かつての商店街です)

 

冬が近い山谷が気になりました。彼らはやっぱり山谷に居ました。城北労働・福祉センターです。

 

テントが有りました。場所柄、センターの設置だと思います。

 

センターの敷地に労働者が設置した看板です。撤去しないのは、センターも同意見という事だと思います。

 

過日の日付けで残っていました。

 

センター脇に、行列があります。

 

反対側に回りました。ここは「神の愛の宣教者会  山谷の家」です。今日の炊き出し先でしょうか?曇り空の下、寒々とした光景です。

 

ちょっと移動しました。ここにはいつも炊き出しの用具が置かれています。

 

「山谷労働者福祉会館」兼「日本キリスト教団日本堤伝道所センター」です。

 

前出の「・・山谷の家」やここ等、宗教団体や篤志家が山谷の労働者を守っています。

 

 

救急搬送に出くわしました。偶然の出逢いですが、珍しい光景ではありません。日常的に出逢う景色です。栄養状態が悪いと病気に罹りやすいです。

 

「きぼうのいえ」です。平仮名で書かれています。宗教団体や篤志家の活動だけでなく、山谷に住み込んで、労働者の治療を行ったり、看取りをする人達も居ます。

 

自販機脇に「立小便禁止」のシールが貼られています。最近の景色です。シールが必要なくらい、貼る場所が多いのでしょう。ホームレスが増えているのでしょうか?

 

ロシアの、ウクライナへの侵攻由来の物価高騰が彼ら労働者を苦しめています。一方で、多くの大企業の今季の業績は、前年を上回る黒字が見込まれています。「物価上昇手当」を支給する会社が増えているとも聞きます。益々貧富の差が拡大します。・・・繁栄の象徴スカイツリーが見通せる街です。

「山谷ブルース」が唄いました。「ひとは山谷を悪く言う。だけど俺たち居なくなりゃ、ビルも、ビルも道路も出来ゃしねえ」高度成長期の唄ですが、ここに来る人の数が一向に減りません。

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銀杏並木を往く都電

2022年11月30日 | 散文

都電の線路と銀杏並木を見下ろしています。小春日和の午後です。

 

都電がやって来ました。

 

 

真下に来ました。シャッターを切って気付きました。左端に青い都電がやって来ていました。

 

青い都電が往きます。

 

 

 

光溢れる坂です。

 

ここは千登世橋の上です。

 

 

 

明治通りと線路の間の銀杏並木です。よし、あそこへ行きます。

 

坂下の踏み切りです。正面が千登橋です。

 

振り返る早稲田方面です。

 

学習院下を出発した都電がやって来ます。

 

銀杏並木の坂を上がって行きます。

穏やかな初冬の景色です。

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東中野銀座通り商店街

2022年11月29日 | 散文

自転車で走っていたら丁字路に出くわしました。正面は商店街のようです。ちょっと格好いい入り口です。予定を変更して入って行きます。

 

人通りが少ないです。商店街の端っこはこんなもんです。

 

暇そうな商店を眺めながら行きます。

 

 

 

人通りがだんだん多くなりました。商店街の中心部に来たようです。

 

 

 

黄葉が鮮やかです。夕方はちょっとセンチメンタルになります。家が恋しいです。

 

 

教会が在りました。

 

更に行きます。

 

 

 

出口が見えました。

 

出口です。人通りが多いです。

そこは山手通りで、都営大江戸線・東中野駅前でした。

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「三の酉」の年は寒くなる。

2022年11月29日 | 散文

午前中の浅草鷲神社前です。「三の酉」です。通行もままならないこの混雑では列に並びません。

 

 

 

 

参拝しないので、列の脇から境内に入ります。

 

 

 

参拝したつもりで済ませます。東京の冬の風物詩です。

 

縁起物の熊手を売る屋台を覗きます。

 

お買い上げ毎に手拍子で商売繁盛を祈念します。恒例の風景です。

 

店ごとに特徴の有る熊手を見て回ります。

 

 

「西野」は会社員時代お世話になった店です。親父さんが数年前の三の酉の日に言っていました。いつも熊手群の裏に座って居ました。「三の酉は、観光客は兎も角、熊手を買ってくれる客が分散するだけで総売上が増える訳では無い。それより、業者に屋台の設置と解体を依頼する費用が掛かる。約百万円掛かる」そうです。その親父さんは、その後一度も姿を見ることが無くなりました。亡くなったのかも知れません。

 

昨年もこの店で見ました。「江戸川BOATRACE」の熊手です。知人の競艇ファンが、「レース場に飾ってある」と言っていました。来年はこの熊手が江戸川競艇場に飾られます。左の人と比べるとその大きさが分かります。

 

そしてここは、有名人御用達の店です。萬田久子さま、安藤優子さま、石原良純さまの熊手が有ります。以前はもっと有ったのですが、家長であった父親が亡くなり、長男が国政選挙に落ち(三男もかな?)、ちょっと寂しい店頭です。毎年訪問していると、時の流れが分かります。

 

「三の酉の年は寒い」と言われています。今年は暖かくて、久し振りに永く秋を楽しんでいますが、今冬は寒くなるようです。コロナやインフルエンザにお気を付け下さい。

そして何より、1日も早いウクライナ戦争の終焉を願います。覇権主義の消滅を願います。世界平和を願います。

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中落合に「ゆーザ中井」の在る風景

2022年11月28日 | 散文

新目白通りを南に折れました。中井通りです。「中井商工会」という商店街を行きます。

 

段々中心街の雰囲気です。

 

在りました。「ゆーザ中井」です。

 

 

 

最近多い、マンションの1階に在りました。

 

商店街の表通りです。銭湯人口の減少に伴うマンション経営兼業ですね。銭湯は敷地が広いのを活用して、マンションを建設するケースが多いです。

 

周辺を見ます。銭湯の左側の路地を入ります。

 

直ぐに西武新宿線の線路に突き当りました。周辺は内湯を持って無さそうなアパートが数軒在ります。銭湯の需要はありそうです。

 

銭湯の前に戻って、反対側を覗きます。

 

こちらがボイラーです。

・・・銭湯らしい大きな煙突は有りません。

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下落合に「福の湯」の在る風景

2022年11月28日 | 散文

陽当りの良い目白の丘の上を走る目白通りです。この道路は区境になります。北側(向かって左側)が豊島区目白、南側が新宿区下落合です。閑静な高級住宅街でもあります。

 

下落合を覗くと、狭い路地に看板が有りました。こんな場所に銭湯です。ちょと意外でした。入って行きました。

 

看板の突き当りを右折する道しかありません。緑の軒が有ります。

 

「福の湯」が在りました。改めて、こんな住宅街に銭湯です。

 

周囲を確認したくて銭湯前の路地を、広い道路に出ます。写真の正面突き当りが目白通りの、目白5丁目の三叉路です。さっき入って行った狭い路地は、目白通りを右折して直ぐです。立っている道路は、聖母坂です。

 

出て来た路地を戻ります。

 

花に彩られた入り口は、福の湯のコインランドリーです。「長生きしたけりゃ銭湯だぜ!!」なんてポスターが貼られています。

 

福の湯の玄関です。

 

 

最初に入って来た狭い路地へ進みます。

 

突き当りにあった掲示板です。「ここは下落合4丁目です」

 

再び聖母坂に戻ります。中空に案内板が有ります。「佐伯祐三アトリエ記念館」が在ります。

 

小春日和に、黄葉はまだです。

 

 

再び聖母坂に戻りました。

 

「聖母病院」が坂の途中に在ります。

 

三度言いますが、こんな場所に「福の湯」が在りました。

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大黒湯の唐破風屋根を見に行く。

2022年11月27日 | 散文

柳原の「松の湯」の解体作業を見ました。「大黒湯」の唐破風屋根を見に行こうと思いました。おお、こんなに大きく書いている!黄葉の「安養院」です。

 

黄葉真っ盛りの銀杏の奥に佇んでいます。

 

 

すっかり馴染んで、全く違和感がありません。

 

木彫を見上げます。鳳凰と波と屋号の「大黒天」です。

 

多くの銭湯が無くなっていく時代です。銭湯は廃材として処分されるのが当たり前です。こうして大切に残された大黒湯は、幸いです。それは、立派な造りを施した元経営者のお陰です。

手抜きの無い生き方が後に評価されるという、教訓みたいなものを感じます。

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柳原「松の湯」の解体に遭遇した。

2022年11月27日 | 散文

柳原の路地で、工事用のシートに覆われた建物に遭遇しました。作業員が忙しそうに動いています。

 

あれ?此処って?!

 

建物の横を覗きます。間違いありません。奥の景色に見覚えがあります。ボイラーと燃料の廃材置き場です。ここは、「松の湯」です!それが解体中です。

 

シートの中を覗きます。ここはコインランドリーでした。もうすっかり取り壊されています。

 

煙突周辺をパワーショベルが壊しています。作業員に聞きました。集合住宅に成るそうです。

 

銭湯は早い物勝ちでおめでたい名前を付けます。屋号の「松」は「松竹梅」の筆頭です。老舗の証です。それが、解体されます。

 

廃材を積み込んでいるトラックの向こうに、身動き一つせず作業を見詰めている老人が居ます。作業員に「あの方は、松の湯の経営者ですか?」と確認したら、そうとの事。やっぱり!声を掛ける勇気は有りません。

煙突が倒れるのを見届けるつもりだと思います。その心境や如何ばかりか?居た堪れません。そそくさと退散します。

数ヶ月前に、北千住駅北側の「大黒湯」が解体されました。そしてここ「松の湯」です。ロシアのウクライナ侵攻で燃料費が上がりました。内湯を持つ家が殆どになりました。時代の流れとはいえ、残念です。そして切ないです。

在りし日の「松の湯」を記録に残します。

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立石にかつて「アクアドルフィンランド」が在ったようだ。

2022年11月26日 | 散文

こんな看板と塀に出逢いました。これって、銭湯では?

 

振り返ると看板が有ります。

 

入り口を探します。マンションの玄関です。「A.D.L」は「アクア ドルフィン ランド」の略ですね。最近は銭湯の上にマンションを経営する業態をよく見ます。

 

銭湯の入り口を探します。

 

 

・・・湯船が無いです。

 

銭湯の面影を残して、賃貸マンションの経営に舵を切ったようです。

 

周囲は商店街が複数在る京成立石駅近くです。

・・・時代の流れです。

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神田川の紅葉/2022

2022年11月26日 | 散文

面影橋から下流を眺めています。

 

上流です。

 

神田川を下ります。

 

ここは桜の名所です。

 

春になると欠かさず訪れます。

 

紅葉を観に来たのは初めてだと思います。

 

 

遊歩道を行きます。

 

 

 

時々橋から眺めます。

 

 

 

遊歩道を行きます。

 

 

 

 

 

紅葉筏(?)が流れます。

 

見飽きません。散策が続きます。

初めての、神田川の紅葉狩りです。

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東堀切に「美吉湯」の在る風景

2022年11月25日 | 散文

アパート郡が在る団地に迷い込みました。脱出します。

 

すると、戸建て住宅の向こうに煙突が見えました。

 

銭湯「美吉湯」です!

 

新しいように見えます。改築したのでしょうか?近くには内湯が無さそうなアパートが複数在りました。

 

ぐるりと眺めます。

 

 

ここが玄関のようです。

 

「りんご湯」の日があります。湯船がいい香りに包まれそうです。

 

全景です。

 

トラックの奥で音がしています。

 

薪割り中でしょうか?経営者でしょうか?

 

振り返りつつ去って行きます。

 

 

また会える日がありますように。

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「36’sCAFE」がちょっと気になったら、

2022年11月25日 | 散文

吾妻通りで信号待ちをしていました。スカイツリー手前の「36’sCAFE」がちょっと気になりました。

 

左にアサヒビールの「金のウンコ」(ホントは「炎」らしいのですが、)が見える好立地です。

 

信号が青になりました。何の店だろう?と店頭の文字を読みます。「ちょっと美味しいハンバーガーとちょっと美味しいコーヒーの店」らしいです。

 

看板が有りました。

「宮内庁」じゃないんかい!

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夕刻の「ケルンの眺め」

2022年11月24日 | 散文

芭蕉稲荷神社から徒歩30秒の所に萬年橋が在ります。小名木川が隅田川に注ぐ、最後の橋です。

葛飾北斎はこの橋の下に富士山を描きました。「富嶽三十六景」です。

 

ビルが建って富士山が見えなくなった現在は、「ケルンの眺め」の場所になっています。

 

小名木川のテラスに降ります。振り返る夕映えの萬年橋です。

 

松尾芭蕉の句碑です。

 

見上げると、先程訪問した「芭蕉庵史跡展望庭園」の、芭蕉像です。あの像は時間によって動くと言われていますが、私はこの西向きの姿しか見たことがありません。

 

隅田川を眺めます。清洲橋がシルエットでよく見えません。

 

萬年橋から眺めます。「ケルンの眺め」です。行ったことないけど。

 

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芭蕉稲荷神社(芭蕉庵跡)

2022年11月24日 | 散文

芭蕉庵史跡展望庭園釘貫門から徒歩30秒です。松尾芭蕉はこんな所に住んで、ここから「奥の細道」の旅に出ました。

 

狭い敷地に所狭しと小さな祠や石碑が有ります。

 

 

 

「古池や蛙飛びこむ水の音」

あまり参拝者は見ません。

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夕映えの芭蕉庵史跡展望庭園

2022年11月24日 | 散文

隅田川の堤防です。

 

高札が立っています。吉良屋敷から泉岳寺に行った道がすぐそこです。後ほど萬年橋へ行きます。

 

でも、今日の目的はこちらです。

 

釘貫門を潜ると、投句箱が有ります。ここは松尾芭蕉が住んだ、芭蕉庵の直ぐ傍です。所々に投句箱が有る街です。

 

夕映えの石段を上がります。

 

西日に映える芭蕉坐像です。

 

すぐ下は、小名木川が合流した隅田川です。隅田川に夕日が射します。清洲橋がシルエットで横たわります。

 

庭園には、まだ萩が咲いています。日当たりが良い展望庭園です。

 

ススキが夕日に映えます。

 

隅田川の上流にはまだ陽が射しています。黄色い支柱の新大橋が横たわります。

 

石段を戻ります。「川上とこの川下や月の友」

 

解説が有ります。

 

隣に芭蕉庵の説明板が有ります。

俳聖松尾芭蕉は、こんな川辺の水っぽい場所に住んでいたようです。直ぐそこに芭蕉庵が在ります。

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