山谷の商店街のアーケードが撤去され、道路で屯する労働者が減りました。でも、身寄りのない彼らは山谷以外に行く所が無いと思います。(かつての商店街です)
冬が近い山谷が気になりました。彼らはやっぱり山谷に居ました。城北労働・福祉センターです。
テントが有りました。場所柄、センターの設置だと思います。
センターの敷地に労働者が設置した看板です。撤去しないのは、センターも同意見という事だと思います。
過日の日付けで残っていました。
センター脇に、行列があります。
反対側に回りました。ここは「神の愛の宣教者会 山谷の家」です。今日の炊き出し先でしょうか?曇り空の下、寒々とした光景です。
ちょっと移動しました。ここにはいつも炊き出しの用具が置かれています。
「山谷労働者福祉会館」兼「日本キリスト教団日本堤伝道所センター」です。
前出の「・・山谷の家」やここ等、宗教団体や篤志家が山谷の労働者を守っています。
救急搬送に出くわしました。偶然の出逢いですが、珍しい光景ではありません。日常的に出逢う景色です。栄養状態が悪いと病気に罹りやすいです。
「きぼうのいえ」です。平仮名で書かれています。宗教団体や篤志家の活動だけでなく、山谷に住み込んで、労働者の治療を行ったり、看取りをする人達も居ます。
自販機脇に「立小便禁止」のシールが貼られています。最近の景色です。シールが必要なくらい、貼る場所が多いのでしょう。ホームレスが増えているのでしょうか?
ロシアの、ウクライナへの侵攻由来の物価高騰が彼ら労働者を苦しめています。一方で、多くの大企業の今季の業績は、前年を上回る黒字が見込まれています。「物価上昇手当」を支給する会社が増えているとも聞きます。益々貧富の差が拡大します。・・・繁栄の象徴スカイツリーが見通せる街です。
「山谷ブルース」が唄いました。「ひとは山谷を悪く言う。だけど俺たち居なくなりゃ、ビルも、ビルも道路も出来ゃしねえ」高度成長期の唄ですが、ここに来る人の数が一向に減りません。