浅草寺仲見世の角です。左右の路が伝法院通りです。
ここから向こうが問題の場所です。
いかにも浅草らしい風情の通りです。
この風景が変わるかも知れません。
私はこの風景が浅草らしくて好きです。
振り返るこの絵がよく分かると思います。この奥行きの屋台が軒を連ねているのです。東京都は道路整備の為に撤去を要求しています。
あのおじさんに訊きました。
「この屋台に撤去要求が出ているそうですね。先日テレビで見ました」「この話だろう」と店内に置いていたのだろう、読売新聞のコピーを差出しました。
「皆さんに配っているのですか?」と手に取ろうとすると、「いや、これは配っているんじゃなくて、この先の役員に貰ったものよ。俺は日刊スポーツしか読まないから」
「東京都は撤去しようとしている反面、ここの人たちは、『時の知事から許可を得た』と言っているそうですね」「俺は新しいからよくわからないのよ。熱心な人に任せているのよ。隣の人からここの権利を借りて商売を始めたのよ。十数年前のことよ」
「閉まっている店が多いですが、撤去を踏まえてのことですか?」「人のことはわからないよ。俺は隣から権利を譲られたんだけど、隣はお婆ちゃんだけになってしまったしね」「この雰囲気が浅草らしいと思っているのですが、、」「そりゃあそうだよ」こんな会話でした。
浅草らしい猥雑な店が並びます。
伝法院です。名前からすると、浅草寺じゃなくてこのお寺の参道なんですね。
人力車が行きます。
ここにスタバやローソンではなくて、この屋台が有っての浅草だと思います。