荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

隅田川花火大会

2014年07月27日 | 散文





隅田川の花火大会を見に行くようになって10年近くになるが、お決まりの観覧場所が無い。
どこからでも見えるけど、両国橋から見ても、隅田川堤から見ても、隅田公園から見ても、十間橋から見ても、押上の路地に座り込んで見ても、どこも満足できる程には見えない。

今年は、「穴場」との書き込みがあった向島4丁目に行ってみる。





国道6号線(水戸街道)を閉鎖している。
開始までにまだ1時間以上あるのに、この人出である。
もう、皆さん夫々大いに盛り上がっていて、「今や遅し」である。
こりゃあ「穴場」でもなんでもないね。
でも、この人出を見て期待が盛り上がる。

ここだったら良く見えるかも!





始まった!
ここから第1、第2両会場の花火が見えるが、
第2会場の花火は遠い。
第1会場の花火は、低い位置が見えない。
中途半端である。





写メで花火は上手く撮れない。
暗さに弱いし、シャッター速度が遅いのでタイミングが難しい。
それに、ビルの上の看板が花火の正面にあって邪魔!
「流し蕎麦」とかいてある。
どんな料理か気になって仕方ない。





マンションの外階段で見ていた人達を警察官が排除するのを見たり、隣の家族連れの豪華な料理に驚いたり、蒸し暑さに文句を言いながら、フィナーレである。

まあまあの満足度である。
・・・今度「流し蕎麦」を食べに行ってみようと思う。





帰り際、向島4丁目の路地から見上げたスカイツリーが綺麗だった。
花火の席からたった50mほど路地に入っただけで、全く静かになった。
何だかお祭りの後の寂しさを感じてしまった。
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愛宕山に登る

2014年07月21日 | 散文





愛宕山は東京23区内で一番高い山らしい。
山頂に愛宕神社がある。
参拝ルートは色々あるが、最も有名で、やっぱり登りたいのは「出世の石段」である。





鳥居をくぐって見上げると、頂上の鳥居が見える。
急こう配である。
ここが「出世の石段」である。

寛永11年、並み居る旗本がしり込みする中、四国丸亀藩の曲垣平九郎がこの石段を馬で「カツカツカツ」と昇り降りして家光公に梅の枝を取って差し上げたとか。
で、将軍にお褒め頂いた彼が、その後出世したらしい。

あれは本当に可能なのかと何人かが試しており、昭和後期にもスタントマンが成功している。
本当だと分かって、それ以後試みる人は居ない。

徒歩で登るとかなりしんどい。





上から覗くとこう!
徒歩でも転げ落ちそう。





頂上に華やかな門があって、





その奥に愛宕神社が鎮座している。
湿気が澱んでいる気がする。





参拝の後、右側の灯りが気になった。





灯りの手前に太郎坊社があった。
謂れは、・・・全く知らない。





更に右手に進むと料理店がある。
接待で使われそう。
「さいこん」と読むのか?
違うだろうね。





神社の裏側に続く道を下ると、ここにも料亭らしい建物がある。





視線を上げると虎ノ門ヒルズが見える。




中腹辺りに店舗らしい建物がある。
なんだろう?
牛の絵が描かれた店と緑の扉の店があり、





正面奥にはドアからすぐに階段を上る造りの店がある。
店名は無い。





別の日、朝早く(9時頃だけど)行くと、建物の前に鮮やかな車が止まっていた。
後ろ窓に乳牛(たぶん)がデザインされている。





再び上り坂である。
坂を上りきるとNHKがあった。
高校の修学旅行で訪れた事を思い出した。
あれは此処だったのかと改めて思う。
・・・今日は行かない。





神谷町駅へ向かってこの階段を下りよう。





かなり急で曲がりくねった階段である。
色々な参道があるが、流石にここは馬では登れないだろう。
江戸時代には無かった参道かも知れない。





振り返るとこんな感じ。





愛宕山トンネルが見えてきた。
もう少しで終点です。





階段を下りたら看板があった。
あの建物の店舗はそうだったのか・・・。





ちなみに、トンネルの反対側にあるエレベーターでも登れますよ。
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大砂嵐

2014年07月19日 | 散文




去年5月の写真である。
大嶽部屋にお祝いの花束が届いていた。
大砂嵐が関取になったのである。

あれから1年。
この名古屋場所の彼の勢いは凄い。
初金星から2日連続横綱を破って、史上初の大殊勲である。
まだ横綱に負けていない。





花束が届いていないかと大嶽部屋を覗いてみた。
・・・何にも無かった。

横綱に3連勝したら花が届くだろうか?
でも明日の白鵬には無理だね。
2横綱は彼のカチ上げを嫌がるあまり心身のバランスを崩して自滅したが、白鵬は正面から当たって問題にしないと思う。

大砂嵐はこの時期「ラマダン」らしい。
朝の3時に食べるだけで、その後は水も飲まないらしい。
体が資本の職業なのに、凄い精神力だと感心している。
見かけは大人びているけどまだ22歳だそうだ。
取り口は力に頼った雑で荒々しいものであるが、嵌ったときは強い!
・・・今日は負けたけどね。

玄関脇に富岡八幡宮の祭りのポスターが貼られてあった。
今年は3年振りの本祭りである。
名古屋場所が終わって帰京し、祭りとお祝いが重なったらいいね。
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神谷町界隈

2014年07月13日 | 散文





西新橋から神谷町の駅に向かうには愛宕山トンネルを通る。
東京は山坂の多い街であるが、案外トンネルが少ない。
数少ない東京のトンネルのひとつである。





トンネルを抜けると雲気が淀んでいる。
勿論いつも湿気が多い場所では無く、東京は梅雨の真っただ中である。

天徳寺がある。
此処には東京都の有形文化財「弥陀種子板碑」があると門前の案内板に紹介されている。





板碑なるものを一所懸命探してみたが分らない。
これだろうか?
板に見えない事も無いが、表にある説明版の内容と様子が違う。
本堂の裏も含めて敷地内をさんざん探したが、とうとう確信が持てるものが無かった。




この建物が気に入っている。
最近ようやく気付いたが、どうも私は建築物が気になってしまうところがあるみたいだ。




道々好みの風景がある。
古い民家の向こうに虎ノ門ヒルズが見える。





ここから見る虎ノ門ヒルズも気に入っている。





そしてこの、神谷町駅から上がった所いあるコーヒーショップもお気に入りである。
コーヒーが苦手なので入った事はないが・・・。




さて、天徳寺前の通路沿いのビルの1階に、前々から気になっている木彫がある。
金網越しに、ガラス窓越しに、覗いていたが、よく見えない。
ビルのロビーに置かれているようだ。





とうとうビルに入って撮ってしまったのが、これ!
どう言ういわれの彫刻なんだろう?
益々気になる。

・・・こないだのダービーの馬券ありがとうございました。
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背面(うしろむき)地蔵

2014年07月05日 | 散文

日比谷線三ノ輪駅近くの国道4号線(日光街道)沿いに金太郎飴本店がある。




更に進むと随分賑わっているスーパーマーケットがある。
歩道橋の脇にあるので、通行人と買い物客が合流して尚更に通りにくい。




そのスーパーマーケットの隣の家の壁に「薬王寺 背面地蔵尊 参道入口」の看板がある。
えー!参道?




覗き込んでみると、確かに道があって、「南無延命地蔵菩薩」の幟が見える。
興味津々迷わず入ってみる。




なるほど、地蔵堂がある。
実は、御堂の右側の狭い道を通って、広くなっているこの場に出て来たのである。
日本一狭い参道じゃないか?




逆光で眩しくてお顔がよく見えない!
写真もうまく撮れない!

由緒書きによると、元々はこの地蔵の正面が旧日光街道であったが、新道が後ろ側(現在の場所)に出来たそうである。
お地蔵様を新道に向けたところ、住職の夢にお地蔵様が表れて「何故東に向けるのか。そもそも寺の西は古陸奥への駅道なり。我は西に向かって立つ」と言う。近所の石工を呼んでその夢の話をした所、石工も同じ夢を見たとのこと。
その夜のうちに西に向け直したら、翌朝の参拝者が「昨日は東を向いていたのに、今日は西を向いている」と驚いた。
この話が近隣に伝わり、道路仏でもあり、延命子育て地蔵として、毎月の縁日が賑わい栄えたとのことである。
めでたし、めでたし。




お寺の境内の隅でグミの実が熟れていた。
子供の頃、麦わらで編んだ籠にこの実をいっぱい取って食べたことを思い出した。
一粒摘んでみたら、子供の頃と同じ、食べた後微かな渋みが舌の上に残る味である(熟れていない実は渋い)。
懐かしい!
私の田舎ではこの実を「ごよぶ」と呼んでいた。
この植物を見るのが懐かしい、名前を思い出して懐かしい、ふる里が懐かしい。




・・・門のところに夏祭りの提灯が掛けられていた。
お寺でも神社の祭りをお祝いするんだねえ。




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