Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

彼方

2007-07-06 | Weblog
遠い日の、遠い人々を思いだして、
後悔とか良い思い出とかが、静かにうごめき出す。
または、くるくると舞い上がる。

元気でいるだろうか? 
僕のこと見てるんだろうか?
星空はいつも通りで、何も答える筈もなく
答えたとしたら、それも怖い。

虫の声と、遠くの街の音と、夜風だけでいい。
それだけで、彼らの答えだ。
充分、答えてくれている。

星空の彼方の彼方に、いる筈だ。
彼方がどれ位遠いかなんて、誰も分からないが
彼らへの思いは、すぐ届く距離なんだと
虫は教えてくれる。

きっと見てる筈。
見てないわけがない。ないか?

叱られるかな。じゃあ。
こんな、頼りなげな僕でごめんな。
いつか、彼方の彼方で、会おうな。
叱られる心の準備、しておくからさ。
 
よろしくな。


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2007-07-06 | Weblog
凪のような、静かな熱さ帯びた海。

今の僕の、一日の始まりは、決して涼やかではない。
目を開いて、視界に入ってくる部屋の中に
風は吹いていない。
心の中に住む人がいる。
何もないような未来が、漂っている。

手を伸ばしてみるが、何も掴めない。
掴めないから、起きて
ベランダの眺めに目をやる。

あいかわらず僕の中にいる君を思い出す。
思い出してしまう。
手を伸ばす。
何かすくえただろうか。
風を掴めた気がするだけなんだろう。

一日が始まる。
ささやかに吹く、熱い海の風に
時々、ため息が出る。

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