Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

Pasta

2007-09-30 | Weblog
昨日の雨のように、少し冷たい優しさを持てたら
いいんだけどな。

外はまだ暗い。
空腹で、キーを叩きながらも頭の中は
食欲を満たしたい願望に満ち満ちている。

ふと、料理でもしたい気分になる。
パスタ料理でもしたい。
カルボナーラ、旨いだろうな。今食べたら。
カルボナーラソースがそういえばテーブルの上にあった。
やろうと思えばやれる。
しかし、家族が起き出すだろうから、しない。

雨の音は静かに降り注ぐ。
僕は空腹。
カルボナーラはお預けだ。

人生って、こんなもんだよな。
こんな行き違い。 ささいな、すれ違い。

男も女も。
雨も太陽も。
空腹とカルボナーラも。

僕と君も、
いつだって すれ違いなんだよな。

もう少し
雨の向こうに何かを
期待しようとしている僕がいる。

無駄だと薄々
分かっていても。



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秋雨

2007-09-29 | Weblog
もう九月も終わる。
すっかり秋の朝。雨が降っている。窓から緩やかに入ってくる風は、ひんやりと冷たい。
先日聞こえてきた蝉の鳴き声は、やはり今年最後の蝉だったか。

順当に時は過ぎて、特にこれといって大きな問題もなく時間は前へ前へと進んでいく。
僕個人に 大きな問題があったとしても、それは世間的には何の問題もない。平和な証拠だ。

世の中、へらへらと簡単には歩いていけない。ついこの間手招きして笑っていた人間が、この雨の向こうではもう、知らない振りをしていることもある。
そんな時、雨の音が冷たく聞こえる。

大きな問題がないかわり、小さな問題があっちこっちと わいて出る。
いちいち気にし、立腹していても仕様がない。そんな人間も、世の中にはいるってことだ。
こう言う僕自身だって、人から見たら冷たいのかもしれないしな。

久しぶりの雨の朝。
冷たい風が窓や自分の中に吹いていく感覚に、朝から溜息が出る。(朝からなんてこった)

さあ、今日はそんな冷たい風を、どれだけ温かく出来るかに集中してみよう。
あの時鳴いて、僕を少しでも奮い立たせた蝉を思い出しつつ、前へ進み続ける時間の波に
たゆとうことにするか。

雨足が強まってきた。


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2007-09-28 | Weblog
天と地と
海と僕らを

ずっと続けていくには
世界中の
難問、疑問、愚問を
解くのを
諦めてしまえばいい

考えてたって仕方ないだろ?
って、花にとまって小さな蝶が
澄まし顔で言ってるさ

夕暮れどき
白髪の老人になって
庭でいつかの蝶を見た様な
気になったとき

ふと気付くかもしれない
ふと答えが出るのかもしれない

考えすぎたら疲れちまって
永遠っていう幻が
本当の幻になってしまうだろ?



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ひまわり

2007-09-28 | Weblog
僕が逃げてしまわないうち
僕をここに書き記す


季節は少しずつ変化する。
今日の風は、何処から吹いてる?

僕らの隙間を風は
祈るように
誓うように
指でなぞって
優しくはじくように
吹き抜ける
解放していく

風が運ぶ種を
絵画の中の農夫が
力強く蒔いていく

彼は今頃、日本の何処かに
生まれ変わっているのかもしれない

昔も今も、風が運んだ種は
人知れず目を出し
祈るように
誓うように
指でなぞって
優しく握り締めるように
受けとめる
芽をだす

杉の木は何か
もの言いたげだった

ひまわりは
黄金色に輝いていた



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no title

2007-09-27 | Weblog
君の笑顔が見られないのなら
君の声が聞けないのなら

この世界は煙幕のなか
ルールなんてとっくに逃げ出す

磁場が狂った大地のうえで
ナチュラリストに縋るしかない

今を通り過ぎれば
次の今がある

今を耐えれば
次の今は、きっと穏やかだ

そう信じて
君を忘れられるか?
君を忘れられるのか?



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