意乗る

そよそよ、そよ風吹いて
静かにそこに佇んで
揺れる穂
君はどこに行ってしまったの
どこかで安らかにいてほしい


さらさら時は行くけれど
静かな水辺で佇んで
渡り鳥
あなたがどこに行ってしまっても
どこでも僕は祈るのです
深く、深く祈るのです


あなたの”平和”を
祈るのです

僕は

僕は、好きだと思える人と一緒にいたいと思う
人それぞれなのだろうけど

一緒にいると楽しくて
風景に色が灯りのように点って
何時間でも二人いられて、何気ない時間を送り
ただ手を繋いでいられる
安心できる人がいい
惹かれ合って約束を交わせるような

もしお互いの場所が離れていても
大丈夫だと言えたらきっと本物だろうから

と、僕はそう思う

いくら近くに居ても心が通わない気持ちは
何て説明していいのだろう？
心の中の灯りが消えたまま
暗い海はただ暗いだけとしか思えず
ただ、時計の針を眺めて、早く家に帰りたいと願ってしまう
そんな罪悪感に苛まれるだけで


ほんの少しのときめきでいい
笑っていられるそんな人と
それは我が儘なのだとしても

内

今のうちに綴っておきたい
素直になれない、いまここにいる自分


今のうちに見つめてみたい
うごめいていた、いまここにある気持ち


内緒の話の秘密の話
話の中で確認し始めた僕


振り向いたら点在する淡い時間
手遅れにならないうち今のうちに、いまここに存在する自分


花びらの隙間、落ちていくのが分かる
僕を知る
緩やかな時間に

.

素直

笹の葉さらさら
軒端に揺れる
お星さまきらきら
金銀
すなお

ただいま
おかえり


素直になるって難しいよね？
思ってることを言うって難しいよね？
だから言ってくれると嬉しいもの


街中は七夕飾りが風で揺れていて
僕は、散歩の間、ずっと戸惑っていて
家に帰ってホッとした
そして言葉の数々に安心した
戸惑いの涙を止めてくれて
ありがとう


金と銀が素直になって

ただいま
おかえり