Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

2009-04-26 | Weblog
この広い世界の何処かに
君の落とした哀しみがあるのなら

僕が拾った喜びを
この広い世界の何処かに置いておくから

哀しみは誰にでもあるけれど
なくそうとすればきっと
ますます哀しみは大きくなりそうで

喜びは誰にでもありそうだけれど
得ようとすればきっと
あっという間に冷たい風にさらわれそうで

君の言葉だけが頼りで
君の言葉の影で暖かな波に浸かっていたくて

僕の言葉は頼りなく
僕の言葉の芯には小さな雲が、ただポッカリと
浮いていて



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2009-04-14 | Weblog
僕が生まれた日のことは
僕の母親さえよく覚えていないらしい

僕が生まれた意味は
僕の母親ばかりか、僕自身さえまだ分からないらしい

僕が生まれた日の空は
朝8時、初夏の空が広がっていたらしい

僕が生まれた意味なんてずっとずっと
空の果ての
果ての果ての小さな星になるその瞬間までずっと
知らなくたって分からなくたっていいんだ

知らないまま、分からないままでいた方が
僕が僕でいられる気がするから


君が生まれた意味は
僕はなんとなく
心のどこかで分かるような気がするけれど

それはきっと
君がこの世界にいることが
ただ嬉しい。 ってそれだけのことさ






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ほとり

2009-04-11 | Weblog
桜の畔を歩いて
音もなく流れていくのは、この瞬間と僕との関係性だけ
ふと流れている瞬間が止まった気がしたのは
キミの顔が花の間に浮かんだ時かな





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一等星

2009-04-05 | Weblog
一等星のような君が
ゆっくり揺らめく境界線の遥か上で
僕を見下ろしている

星が青いフィルター越しのダイヤのように煌めく度
僕は僕を忘れてしまう


深海から見る星

星から見る深海

深海を泳ぐ僕

星空を飾る君

深海のような星空

砂の上の日記帳






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