Be happy to you

Merry Christmas



訪問ありがとうございます
年末年始は、しばらく休みます

少々早いですが…
良い年越しを

紫

今日は彼女の誕生日
光が生まれて闇が消えた日

半分は雪景色
半分は教室の中

最後に会った時彼女は何を思っていたのか
今はもう問うことも出来ないが
これは只の思い出話
思い出さなければいけないそんな今日は
１１年間の藤色の記憶を一杯

夕日が照る冬

Invisible

押しつぶされそうになった夜には
沼の底に足が着く前に、全ての不安から難破してしまわないように
予測不可能で濃密な迷路の壁を、つたって歩いていくしかない

僕に見えない世界には
どれほどの瞳が浮かんでいるのだろう？

十二月

商店街、均等に並ぶ外灯
寂れた途端塀のでこぼこ
幼い頃通い詰めた今川焼きの小さな店
丸顔のおばさんがいる雑貨店
友人と連れたって帰った歩道

朝夕と商店街の風景が真っ直ぐ
不透明な未来に向かって

それはそれは不安げに
ときどきとても愉快な程に

初恋と切なさを指で弾いて
焦燥と堕落を内に落として
思春期を歩いた

商店街の外灯はあの頃と変わらず
同じ刻に点いたり消えたり

雨に降られていたその風景を僕は
当たり前の顔して
外灯の下流れるように見ていた

あの頃の僕と、十二月の雨

ポケット

言葉を並べて
言葉と言葉の繋ぎ目から朦々と匂い立つ
自らの中の揺らぎ
掴み所のないその揺らぎを
転がして撫でる
消えそうだった炎が再び
勢いを増したら
数え切れない揺らぎをポケットに忍ばせたまま
眠る、眠っていたい
夢の中でまた
会いたい人がたくさんいる