Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

on line

2011-02-28 | Weblog
                                         





好きになりすぎないように
好きのカテゴリーから、はみ出してしまわぬように

細くて鋭くて太くて柔らかくて
浅いようで深い
波打ち際のような、砂の上の
Line

踏み越えてしまって
『好き』は『苦しい』になる手前で
手綱を持って浜辺をいかなきゃあ

花を眺める
贅沢な心になる前に
仄かな胸の内の波打ち際で散歩しようか


なんて
そんなこと言っても心なんて
簡単に制御できるものじゃないから
散歩は気紛れに、花が咲く季節に赴くままに

Lineの上を
春の音、手探りしてさ










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Take your

2011-02-27 | Weblog





1 sheep, 2 sheep, 3 sheep

眠りに落ちる前と
眠りに落ちた後と

君に会えたら


1 step, 2 step, 3 step

夢から覚めるまで
夢から覚めても

こんな僕と踊りませんか


薄紫色の空が黄金に変わって
この世界を支配する星がまた巡ってくるまで
君の手をとって
テンポは君の好きなように

強い風が吹いても
誰も知らない空色の夢の中で
優しく数をかぞえて










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ユーカリ

2011-02-26 | Weblog




屋根の上に一羽
大きなユーカリの木がある公園で
無邪気に遊ぶ子供たちのそばで
屋根の上の憧憬


甥っ子たちの楽しげな声と
屋根の上の一羽が纏った静けさが
同じ空間にいるのに
違う空間にいるようで
鳥は僕を介して子供たちを幸せの色にして
子供たちは僕を介して鳥を孤高の存在にして


いるような気がするなぁ…と見上げた
青い空の影絵

介される僕は
今日も何かに憧れて
憧れては一羽の鳥に、恋をする


















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magic

2011-02-25 | Weblog
                                        



シルバーグレーの髪が印象的な品の良いおばあさんが
梅の木を見上げながら

『綺麗ですねぇ』

と、ニコニコ笑いながら僕に言った二月
おばあさんに付き添っていた
優しげな面立ちの女性も、同じようにニコニコしていて


体全体を包み込むまろやかな風が
まるで、おばあさんと女性の存在そのもののようで
僕はしばらく
おばあさんと女性の空気まで梅の花と一緒に愛でた
僕も多分、一緒に笑った


その日は
梅の精に会ったかのように春の魔法にかかってしまって
夢と現実の狭間で
白髪のおばあさんに憧れのような気持ちを持って
眠りについた


ほんの一瞬の出会いだったけれど
毎年この時期になると
あの、おばあさんの魔法にかかってしまう


人との出会いは
本当にリアルな魔法だと
梅の香りと、おばあさんが気付かせてくれたのは
こんな暖かな二月のこと






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seeds

2011-02-24 | Weblog




熱いお茶を淹れながら
一日に何度も何度も思い浮かべて何度も何度も、試みる

青い屋根が見える場所から
黒い鍵盤が隠れた場所へ


流れるようなフレーズに憧れて
最近は、黒い色でさえ
僕には希望や真っ白な可能性に思えるから

多分
削りとるでもなく付け足すでもなく、造り出してる
1gずつ
誰にも気付かれない程の仄かな幸せの種

出会った数だけ
そこには、黒い色でも真っ白な
君や僕の可能性









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