Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

something

2008-06-29 | Weblog
通りを抜けて出た住宅街
品のある店が並び、歩道の花は彼女のように可憐に綻ぶ

奧の席は空いていて
流行り風邪の話題や笑い声が、板張りの床に反響しては
安寧でいて気怠い午後

澄まし顔のテーブルは嫌だ
僕の無意識の思考力はこの店に居ることを多分拒んでいたのだろう

とあの時思っていたと、今更気付く
体裁とか取り繕っているあの雰囲気が
とにかく嫌だったんだと

誰もが自分の事は美しく見せたいものだ

常識ぶった非常識な人々に
身の程知らずに苛ついてしまったあの店

品の良さって何?

出来上がった言葉遣い、絹のような髪、七難隠すパステル色
行いの中に品とは何か

そんなことに苛つく僕は?






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2008-06-18 | Weblog
溢れる、溢れる

誰も知らなくてもいい
様々な出来事や感情が溢れて
僕の中が溢れて、溢れるがままに

溢れる夜
僕は何を手に入れたくて生まれてきたんだ?

その答えが容易にでてしまうことほど
味気ないこともない

僕の中に溢れているものは
何だろう?

時々、手を伸ばして
そんなことを思うんだ




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Z' Type

2008-06-18 | Weblog
でっかい地球に60億の人間

僕は僕で大丈夫
僕のことは気にせずに居てくれよ

人に迷惑を掛けるなんてことは言語道断
僕のことはどっかに置いておいて、とりあえず
自由の中を駆けまわろう

リンゴが1個あったら
迷わず誰かにあげるに決まってる

だから僕のことなんて
居るようでいて居ない、居ないようでいて居る

そんな空気みたいなものだと思っていてくれると
気が楽なんだ
根っからの縁の下の縁の下の縁の下タイプか


触れたいものを、自由に手に入れてほしい
歩きたいように、気侭に進んでくれたらいい

いつもそう思って
星を数える



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My one

2008-06-15 | Weblog
引き返せない道があったとしても
この青くて丸い地球
また戻ってこれる、戻れない道はないかもしれない

そう考えれば
世界はもっと自由になって
僕らはもっと身軽に空を飛べる

君を想いながら、滑空するのは水無月の頃


『ただいま』って言ったら君は
『おかえり』って、言ってくれるだろうか





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シャボン

2008-06-14 | Weblog
綱渡りのように時々、危うく落ちそうになりながらも
長い螺旋のうえを、おぼつかない足取りで僕らは歩いて

シャボン玉が屋根の上まで浮き上がり
上手い具合に風に乗れた時

僕らは何を、シャボンの虹色の中に見ているのだろう

泡のような僕らは、割れないようにフワリフワリと高く飛べるように

シャボンに重ね合わせた願いやら悲しみやら希望とかいうものを
抱えて、噛みしめて

渡っていこう
螺旋の先にある、君の星へ




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