青い空とわたし

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夏の羊蹄山日帰り登山(真狩コース)~ 花は待っていてくれた

2017年07月20日 15時40分33秒 | 同上 (山歩き)
7月15日(土)

真狩キャンプ場に隣接する登山者専用駐車場での朝。



▲ 駐車場を出て、真狩登山口398m を6時少し前に出発。

晴天の予想だったが曇り気味。
明日からは曇り・雨予想に転じるから、きょう登らざるをえない。




▲ 看板地図でコースを確認する。

羊蹄山(蝦夷富士)に登るコースは4つあるが、この真狩コースが距離は長いが傾斜が比較的緩いということで選んだ。

それでも、羊蹄山頂上1898m と登山口との単純標高差は1500mある。累積標高差はアップダウンが少ないとはいえ1600mはあるだろう。
明らかにボクの実績体験の中では、トップの山だ。

しかし、アップダウンが少なければ膝への負担も少ないし、日が長いから時間をかければなんとかなるだろう。

出発。




▲ 北海道にきて気がついたのは、この時期だからか知らないが、濃霧になることが多い。

きょうも、濃霧から始まっている。
ダケカンバが幻想的だ。


800mを越えたところから、高山植物がちらほらと見えてきた。





いつもの花のようだが・・?(笑)

左上 シナノオトギリ (junさん)





▲ 8合目。

このコースでは、1合目からずっと全部標識がきっちりと有った。


もう1000m以上だったと思う。



▲ 突然見たことのない、紫がかった白い朝顔のような花が山道わきに出てきた。





▲ こんな感じの花で。

くまん蜂みたいなのがもぐりこんでいる。




▲ さらに大きい花も出てきて、ボクは夢中になって写真を撮った。

しかし、そのほかの登山者は目もくれずに過ぎていく??

それもそのはずで、この花はこれから山頂まで一番目に入る花だった(笑)


さらに登ればこんな花もあって。



▲ 右の花はハクサンチドリだね。

左の花はミヤマハナシノブ(信さん)




▲ 標高1643m 9:45AM。

あと、300m余り登ればよい。

まあ、順調か。




▲ ガレ場になってきた。

あれが山頂か??




▲ クルマユリも出てきた。

いいねー。




▲ 9合目 1684m。

避難小屋へはここを左に曲がる。

ぼくはこのまま頂上を目指す。




▲ あの頂きだろうか。

稜線を、先行する登山者が登っていく。





▲ ニッコウキスゲ。

この山でもニッコウキスゲは少ない、群生はしていない。

日当たりのいいところを好む花なのだな。
いつもこんなシーンで出くわす。






▲ クルマユリとあれが頂上?





▲ 何度か観ているバニラ色の花も。

いつもバニラアイスクリームを想像してしまう。




▲ 左手に、避難小屋が見える。

トイレ(有料)が有り、素泊まりができるらしい。




▲ そして、先ほどらいの白い花の大群生が現れた。

岩手山の火山礫地に群生していたコマクサのような植生だ。

この花の名前は下山するまでわからなかったが、下山後調べてみた。

イワブクロ

岩にしがみつくように育つからだそうだ。

キビシーね。


他にも、まだこんな花があった。






▲ 羊蹄山、案外高山植物が多いじゃん。


周りは晴れてはいるが、下界のほうは・・



▲ 下界は雲が一面に覆っていて何も見えない。

洞爺湖とかが見えるらしいのに(涙)。






▲ とうとう、外輪山に到達した!

後ろに外輪山が少し見える。

そして、


▲ 正面には、大きな噴火口があった。





▲ ワイド画面で撮ってみる。


スマホ、タブレット用;



さあここから頂上へ



▲ 左から行くか?




▲ 右から行くか?

右から戻ってきた人に尋ねてみた。

頂上ポイントへは、右から行ったほうが若干近い。

しかし右はガレ場を経由することになると。




▲ じゃあ右からだと、右から行った。

あとから考えるとピークは?マークあたりだろうか。

このガレ場コースはたいへんだった。



▲ ガスって来た上に、険しい箇所があって・・・

実は中途でダメだ。こりゃ怖い!

と断念、戻りかけたら、上から人が現れて、なんか勇気付けられてなんとかクリアした




▲ 人がいる。柱が立っている。

あれが頂上か!




▲ 羊蹄山頂上1893m 到達! 11:31AM

登山口出発から、5時間半ほどたっていた。

が、

火口口も外輪山の外の下界もまったく雲で見えず。

ああ、洞爺湖が見たかった。

ランチもそそくさに食べて、降りなくては。

左回りで来た人達は、口々に外輪山を歩いているときの風が強かったことを喋っていた。

「あんた、そんな帽子被っていると風で帽子の紐で窒息するわよっ」




▲ 下山開始。外輪山を廻る。

ガスってる。




▲ 同じ方向へ廻る夫婦組みの後についていくことにする。
彼等は来た道を戻るだけだから、下山への分岐点を見落とすことはないだろうう。




▲ 何をしてるかって?

火口口からの風があまりにも強くて、吹き飛ばされ転げ落ちる!

ケルンみたいに石が積んであるところを背にして、風を避けているのですっ!


まあ、タイヘンでしたわ。吹き飛ばされそうでしたわ。




▲ 40分ほどかけて半周廻って、ようやく当初登ってきた外輪山分岐点に到着。

よかった。

あとは、ほんとうに来た道を下るだけだ。

下りは単純。

もう黙々と降りるだけで。

これも長かったが。




▲ 登山口へ無事戻った。16:13PM

今回は、転倒も何もなし。気をつけたからねー。

10時間半の山行だった。

当然のごとく、ヘロヘロ状態になって戻ってきた。




▲ ここはキャンプ場にもなっていて、今日は3連休の初日。

サイトは盛況。みんな埋まっているようだ。

キャンプの皆さんは、のどか、のどかで、ボクの状況とえらく違う(笑)。



駐車場に戻って、小休憩。

助手席のうしろの隙間に、お財布を発見。
財布をドライバー席横のコンソールに一時的にボクは置いたのだろう。
他のモノもコンソール上においてあるから紛れて隙間に落ちて、ボクの記憶、視界からも落ちてしまったのだろう

複雑なしかしやはり嬉しい気持ちで、昨日と同じくまっかりの湯に向かった。






▲ まっかり温泉からみた蝦夷富士・羊蹄山。

やはり上部がすっぽり雲で覆われている。
これじゃあ、洞爺湖は見えないわな。


(そのご今日にいたるまで5日間一度も頂上は晴れていない)




追記7・21

羊蹄山(ようていざん)と言っても、ほとんどの方がどこにあるのか定かではないようです。
道の駅にいいジオラマが張ってありましたので。



赤丸が羊蹄山です。





8 コメント

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無事登頂できて良かったですね! (カエチャン)
2017-07-20 16:51:05
わぁ~あおのシルエットの美しい羊蹄山なんですね!
1800メートルもあるなんて想像しませんでした

強風で大変だったようですが 無事登頂されて拍手です!

洞爺湖も見えなかったのはちょっと不運でしたけど
お財布があって良かった良かった!
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カエチャン、こんばんは (Sora)
2017-07-20 19:29:10
はい、美しいコニーデ型をした羊蹄山です。どこのふもとから眺めても、独立峰ですから牧草地帯のなかに、デーンとして存在感がありますねー。
瞬間的には時速30~40kmはあろうかという強風、初めての体験でした。強い風がよく吹くようです。
財布~大山鳴動して・・はいお金が戻ってきました。おさがわせしました(^^;
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今晩は(^^)/ (hiroko)
2017-07-20 23:04:12
羊蹄山、有名ですよね、火山の噴火で一夜にして
出来た山だとか、この記憶あっているかなぁ?
綺麗な花が沢山咲いていますね、
丁寧に一つ一つ写真に写していただいて楽しめました、
噴火口は迫力ありますね、

財布見つかってめでたし目出度しですね、
やはりsoraさんは付いてますね。
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hirokoさん、お早うございます (Sora)
2017-07-21 07:48:43
・その記憶・・昭和新山の事だとおもいますよ。1944年に一晩で出来たわけではないですが洞爺湖近くの平地がむくれ上がったことで注目されてますよ。おらが蝦夷富士は古代からだぞとアイヌさんは言うでしょう(笑)。
・お花を楽しまれましたか(^-^)。撮るのにも編集にも時間がかかりますが。良かった。名前は聞かないでください。見るだけです。
・噴火口ここのも大きいですね。が 今回はペットボトル3本持ってましたので回りました。
・付いている? そう考えるようにしましょう。\(^^)/
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ブラボー! (jun)
2017-07-21 13:54:30
標高差1600m、歩行時間10時間半!外輪山の下山では強風にもあおられ!
拍手喝采です👏スタンディングオベーションです🙌

最初の黄色い花、シナノオトギリに似てますね。北海道だから、エゾオトギリとでも言うのかな(笑)イワブクロの蜜を吸う熊ん蜂のお尻、かわいい🐝
色んな花に出会い、本当に長い道のりだと感じます🌼

外輪山に着いてもまだ歩くのですね。気を持たせる山だなぁ〜。ガレ場コース、大変そう・・・でも好きです。こういう所♡
噴火口、ダイナミックですね。ココって下りたらダメですか?

羊蹄山だったんですね。私、北海道の山にはホント疎くて💧洞爺湖からさんざん眺めましたわ(笑)下山も長い道のりだから、これは哲学するのにもってこいの山ですね。何を悟りましたか?

そして、何よりもお財布発見👀良かったですねー。奥様に叱られませんでしたか?「アナタ、ちゃんと探したの?」って(笑)
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junさん、こんばんは (Sora)
2017-07-21 21:29:39
・スタンディングオベーションいただきありがとうございます。Sora、やりました。

・すごいですね。シナノオトギリ追記しました。

・本来外輪山を歩くのは、高低差がなくて展望が良くてルンルンなのが多いはずなのですが。ここは岩場、強風でたいへんでしたよ。 火口に下りる人はいないですよね。どこの山でも。あり地獄みたいで避けるのかな。

・羊蹄山の下りでの思索は、やはり苦難続きでこの試練をどう考えたらよいのか、この旅を続けるべきか続けるに値するのか・・といった重い問いでしたねー(笑)。結論は、もうちょっとね、でした。

・「アナタ、ちゃんと探したの?」って
そんなことを言うのはjunさんだけでした。(^^)
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良かった ()
2017-07-23 00:11:38
見つかったんですね、良かった。
気持ちの凹みを心配しましたが、とにかく良かった。

ところでまた花に一言
イワブクロというのは初めてみました。
固有種なんでしょうか
その下の白山千鳥の左
深山花忍(ミヤマハナシノブ)ではないでしょうか
昨年夏に北岳登山で見たのとよく似てます。

でも怖いですね。
あっと云う間の天気の急変。
それでも登頂を目指すsora先輩の心意気に感動しました。
元気をもらいました。

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信さん、お早うございます (Sora)
2017-07-23 06:40:00
・財布はほんと、凹みましたよ。自分のチホーのせいであっても、見つかって、なーんだで嬉しかったですね。
・ミヤマハナシノブ、早速かくにん追記しました。
・まあ外輪山まで来て回らない手は無いですからね。強風は、それでも進まないと帰れ無いですからね。岩場はほんともう止めようと思ってました。元気をったって。この朝もアンヌプリの登山口ですけど(笑)。
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