あお!ひー

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「皇女たちの信仰と御所文化 尼門跡寺院の世界」(東京藝術大学大学美術館)

2009-04-21 21:49:24 | アート系
東京藝術大学大学美術館での「皇女たちの信仰と御所文化 尼門跡寺院の世界」に行ってきました。

尼門跡(あまもんぜき)なる言葉、知りませんでしたよ。

尼門跡とは皇族・公家など、高貴な女性の入寺によって営まれてきた独特な寺院とのこと。

正直、あまり馴染みのなさそうな感じだったので1時間程度かなあと思ってたら、木がつくと2時間オーバー。

とても見応えのある内容でした。

どれも細やかで美しく品のあるものばかり。

お寺に行ってるのにほぼ嫁入り道具?って感じがしました。

蒔絵の箱やら合貝、かるたに御所人形。

ですが、やはりお寺です。尼僧の肖像の掛け軸も多かったです。

この軸の前に造花なのですが、椀に生けた花があるのが女性らしいなあと。

あと面白いなと思ったのは展示されていた絵のほとんどは(尼僧だから当たり前なのですが)女性が描いたものばかりだったこと。(一部、お寺から外部の絵師に依頼したものもありましたが)

やはり、女性が描いたのってちょっとかわいらしかったりするのです。

特に、達磨像(照山元瑶尼筆)などは毛むくじゃらでよく描けてるのですが、よおくみるとかわいらしい睫毛が!!

あと、さおがけ地蔵。

ミニチュアの仏像が観音開きの扉を開けて、竿にぶら下がってるのです。

これは単眼鏡が必要で失敗したなあと。もちろん肉眼でも楽しめますが。

あと、当たり前ですが、お寺でえすので当然ながら信仰というものが出てきます。

女性ならではだなあと思ったのが髪を編み込んで文字にしたもの。
(南無観世音髪名号)

あと、爪で文字にしちゃったのは怖いなあと。
(爪名号 南無釈迦牟尼仏三尊)

ラストに待ち構えていた、霊鑑寺の「上段の間襖絵」の原寸再現プリント。

ほんとこの技術は素晴らしいです。

ここ近年の展示に多いのですが、こういう流れはウェルカム。

実際に襖に囲まれた空間を原寸大で見られるというにはイメージがつかめますからね。

3Dの立体映像も悪くないのですが、実体を持ったものが目の前にあるというほうがいいように思います。

見た事のないものがたくさんある。

まだこんなに知らないことがあるんだ、っていうことのうれしさ。満足のいく内容でしたよ。

6/14まで。

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3 コメント

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コメントありがとうございます (あおひー)
2009-04-23 20:31:44
>Takさん
さおがけ地蔵は是非フィギュアで作っていただきたいです。
というか、あの扉を閉じたカプセル状のががちゃがちゃで出て来たら相当面白いと思うのですが。。。。

見たことのないものがいっぱいで低い温度ながらテンションを保って見る事が出来ましたよ。

>ogawamaさん
達磨さんのイメージなんですがお目目だけぱっちりしてるのが妙に気に入りました。
ああいうのもアリですね~。
返信する
まつげ (ogawama)
2009-04-22 22:23:06
私も達磨さんの睫毛に注目しました。
ラブリーでしたね。
つい描いちゃったんでしょうか。

返信する
さおがけ地蔵 (Tak)
2009-04-22 17:47:33
こんばんは。

さおがけ地蔵はじめ
不思議な展示物が多かったですね。
普段の展覧会とは一味も二味も違いました。
返信する

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