今朝は朝から気合いを入れて、上野の東京国立博物館に行ってきました。
昨年も訪れた、「博物館に初もうで」。
さて、目指すは本館の2Fです。
「亥と一富士二鷹三茄子」というおめでたい展示。
うれしいのはほとんどが写真撮影OKなところ。撮影NGはほんの数点でした。
森徹山の「和合図」が残念ながらNGだったのですが、すごく微笑ましいのです。
一匹の白い亥、その後ろに黒い亥。つがいで夫婦和合を表現してるとのこと。
目が大好きなのです。すごく柔和な表情で見ててすごく気持ちのいい作品です。
平面の絵だけでなく、工芸や彫刻の類いもあったのですが、その中で特に気になったのがこの鷹。
「自在鷹置物」なるもので体の各部分が可動するとのこと。
江戸時代にアクションフィギュア的なものがあったということに驚きです。
でも、ガラスの向こう側なのでどのように可動するのかは分からないのが残念なところ。
さて、今回一番好きだなあと思ったのがこの屏風。
望月玉泉による「岩藤熊萩野猪図屏風」。こちらは猪のほうの左双。
キャプションには以下のように書かれていました。
臥して眠る猪、「臥猪(ふすい)」は、亥の年を寿ぐ意味を込めて「富寿亥(ふすい)」とも表記します。また江戸時代後期には、鎮めて安泰にするという意味の「撫綏(ぶすい)」という言葉との語呂合わせとして使われていました。天下泰平を祈る吉祥画としてみることができます。
なるほど、語呂合わせで言葉にどんどんパワーを乗っけてるんですね。
能書きはともかく、この猪の穏やかな顔を見てください。
平和~って感じですよね。安らかです。
さて、続く右双もなかなか趣きがあります。
こちらは熊の親子。
胸のところを見ると、ツキノワグマですね。
写実的に描写されてるように見えるのですが、いえいえどうしてとても優しい目をしています。子供に愛しいまなざしを向ける母の顔ですよね。
小熊は無邪気にカニと戯れています。子供らしくてよいですね~。ちゃんと、この子も優しい目をしてる。
あと、こんな双六も展示されていました。
「双六絵」十寸見東洲筆。
きらびやかで豪華です。拾遺和歌集に収められる和歌38首に、歌に詠まれる景物などを描いたものだとのこと。
会場にはこの双六絵の説明のお手製のパンフが配布されていました。
遊び方やさいころの展開図、それぞれの和歌などが載っててなかなかよく出来ています。
個別の絵を見ても雅やかでおめでたい感じですね。
こういう資料があると後で絵を見返すことが出来るのは有り難いものです。
さて、今日は仕事の都合で終わりの時間を決めうちしてたので、特別展「悠久の美」と和太鼓をちょっとだけ聞いて撤収しました。
松林図屏風、新春特別陳列「吉祥」も見れてないので、また近々に訪れようと思います。
しかし、困ったもんでお正月だというのに微妙にお仕事。
今日もお誘いいただいてた新年会を泣く泣く断って、自宅で対応。
ああ、後先を考えず飲みに逃げたいところです。
昨年も訪れた、「博物館に初もうで」。
さて、目指すは本館の2Fです。
「亥と一富士二鷹三茄子」というおめでたい展示。
うれしいのはほとんどが写真撮影OKなところ。撮影NGはほんの数点でした。
森徹山の「和合図」が残念ながらNGだったのですが、すごく微笑ましいのです。
一匹の白い亥、その後ろに黒い亥。つがいで夫婦和合を表現してるとのこと。
目が大好きなのです。すごく柔和な表情で見ててすごく気持ちのいい作品です。
平面の絵だけでなく、工芸や彫刻の類いもあったのですが、その中で特に気になったのがこの鷹。
「自在鷹置物」なるもので体の各部分が可動するとのこと。
江戸時代にアクションフィギュア的なものがあったということに驚きです。
でも、ガラスの向こう側なのでどのように可動するのかは分からないのが残念なところ。
さて、今回一番好きだなあと思ったのがこの屏風。
望月玉泉による「岩藤熊萩野猪図屏風」。こちらは猪のほうの左双。
キャプションには以下のように書かれていました。
臥して眠る猪、「臥猪(ふすい)」は、亥の年を寿ぐ意味を込めて「富寿亥(ふすい)」とも表記します。また江戸時代後期には、鎮めて安泰にするという意味の「撫綏(ぶすい)」という言葉との語呂合わせとして使われていました。天下泰平を祈る吉祥画としてみることができます。
なるほど、語呂合わせで言葉にどんどんパワーを乗っけてるんですね。
能書きはともかく、この猪の穏やかな顔を見てください。
平和~って感じですよね。安らかです。
さて、続く右双もなかなか趣きがあります。
こちらは熊の親子。
胸のところを見ると、ツキノワグマですね。
写実的に描写されてるように見えるのですが、いえいえどうしてとても優しい目をしています。子供に愛しいまなざしを向ける母の顔ですよね。
小熊は無邪気にカニと戯れています。子供らしくてよいですね~。ちゃんと、この子も優しい目をしてる。
あと、こんな双六も展示されていました。
「双六絵」十寸見東洲筆。
きらびやかで豪華です。拾遺和歌集に収められる和歌38首に、歌に詠まれる景物などを描いたものだとのこと。
会場にはこの双六絵の説明のお手製のパンフが配布されていました。
遊び方やさいころの展開図、それぞれの和歌などが載っててなかなかよく出来ています。
個別の絵を見ても雅やかでおめでたい感じですね。
こういう資料があると後で絵を見返すことが出来るのは有り難いものです。
さて、今日は仕事の都合で終わりの時間を決めうちしてたので、特別展「悠久の美」と和太鼓をちょっとだけ聞いて撤収しました。
松林図屏風、新春特別陳列「吉祥」も見れてないので、また近々に訪れようと思います。
しかし、困ったもんでお正月だというのに微妙にお仕事。
今日もお誘いいただいてた新年会を泣く泣く断って、自宅で対応。
ああ、後先を考えず飲みに逃げたいところです。
双六の冊子は「双六絵」が展示されている部屋と反対の部屋に置かれてたのが謎でした。
その作品のすぐ隣とかに置いてあればよかったのですが。
ここ何回かはばたばたしてて顔を出せておりませんが、なんとか頃合いを見計らって参上したいと思います。
今年もよろしくお願いいたします。
コメントとTBをありがとうございました。
双六絵のパンフが配布されておりましたか!
見逃しました。楽しい作品でしたよね。
(ここ何年も双六をしていないようにも思いますが…。)
東洋館の展示もなかなかでした。是非どうぞ。
またお会い出来るのが楽しみです。
本年も宜しくお願いします。
今年もよろしくお願いいたします。
>Takさん
昨年からのどたばたでなかなか参上できなく心苦しいところです。一応、3月4月あたりには一区切りつくハズなのですが。。。
なんとか隙をみてもろもろ参加したいところです。
>moimoiさん
今年も過剰なくらい多方面のことを書いてくと思いますのでよろしくお願いいたします。
「博物館に初詣」ってタイトルが好きなんですよね。
あと、敷地内で太鼓や獅子舞などお正月っぽいイベントがあるのも楽しいところです。
博物館に初詣、これはいいな!と思ってしまいました。
それに展示物も興味をひかれてしまうものばかり・・撮影OKというのも嬉しいですね。
新年明けましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。
お仕事少し落ち着かれたら
また是非ご一緒しましょう!
あけましておめでとうございます。
言われてみると猪はやっぱり描きにくいような気がしますね。犬の絵に比べると明らかに点数は少ないと思います。
>可動式の龍の置物が出展してあって、「おー、ゲド戦記!」
こういう面白いなと思えるポイントが見出せると楽しいですよね。よくわたしも頭の中で勝手に解釈してツボにはまることが多いです。
今年もよろしくお願いいたします。
>とらさん
あけましておめでとうございます。
小熊の目がすごくかわいいので好きです。一見、写実的っぽくありながら、でもリアルとずらしてる。そういうのってすごく難しいですね。
今年もよろしくお願いいたします。
猪は絵画に不人気かと不届きなことを考えながら観て廻ってきました(笑)。
去年の夏ごろは可動式の龍の置物が出展してあって、「おー、ゲド戦記!」と写真を撮りました。
東博の時事ネタを考慮した展示は面白いですね。
今年もよろしくお願いします!
あけましておめでとうございます。
微妙にまだ対応があったりしてお休みって感じではないですね。
次回は参加したいものです。
>kinoさん
あけましておめでとうございます。
お帰りなさい!kinoさんのように年越しまでってことはなかったのですが、元旦も自宅対応で微妙にしばられてました。まだまだ電話がかかってきたら対応しなくてはいけないのでいやーな感じです。
なんとか、いい年になりますよーに。
あおひーさんもあいかわらず忙しそうですね。
私も大晦日、あやうく年越しまで会社で
すごしてしまいそうでしたが、なんとか帰ってきました。
会社のパソコンを持ち帰っているものの、
三が日は開きません!!
今年も楽しい記事を期待しています。
お仕事対応お疲れさま。
新年会でご一緒できたらよかったですが、またの機会に。