「平山郁夫 祈りの旅路」
うーん、どうなんだろうなと思いつつ東京国立近代美術館へ行ってみました。
正直、あの作風はどうなんだろう?自分としてハマるポイントが見出せるんだろうか。。。
なんて、気持ちで行ってみたものの、後半からエンジンがかかってきて堪能することが出来ました。
「祇園精舎」
みどりの森に浮かび上がる金色バックのシルエット。
このさじ加減がたまりませんね。
金色ってむつかしい。あまり考えないで使うといやらしくなってしまう色。
でも、この作品を見ると金色抜きでというのはあり得ない感じです。
「絲綢之路天空」
最初見て、そんなには惹かれなかったのですが、じわりじわりと迫ってくる良さが分かってきたのです。
黄土色一色の世界。
乾き切った山脈、砂漠。
その中を十数頭のらくだが進んでく。太陽は見えねども、放射される光でその輪郭が浮かんでく。
長く見てて飽きのこない絵ですね。
「広島生変図」
被爆した平山だから描こうと思ったのでしょう。
見渡す限りの紅蓮の炎。
手前には原爆ドームを始めとする崩壊した建物のむき出しのフレームのシルエット。
平山によれば、「『救い』の手がさしのべられていなければならない」とのこと。
その救いが右手に見える、不動明王(なのかな?)の祈りなのでしょう。
これでだいぶ印象が違うと思います。
「中亜熱閙図」
今回、一番気になった作品がこれ!
この画風で描写される中東の絵って見たためしがありません。
そして、気になるのはその構成。
手前半分の人物の大半はこちらを向いていて、生活に必要な物資を売っています。天秤、スイカ、水たばこ、羊などなど具体的なものが描写されています。そして、なによりも人々の豊かな表情が楽しいのです。
ところが、これに反して後ろ半分は大半の人物が後ろや横を向き、その表情を伺い知ることは出来ません。
人物たちの上方にはみどりの木陰。
明らかに意図があってこのようにしたと思われるのですが、何故こうしたかのかは謎ですね。
今回の展示は大きい作品が多く、混雑してたものの充分に楽しむことが出来ました。
しかし、岩絵の具の粒子のキラキラは実物でないと伝わりませんね~。
ずっと見てて、落雁に見えてしまって仕方ありませんでした。
うーん、どうなんだろうなと思いつつ東京国立近代美術館へ行ってみました。
正直、あの作風はどうなんだろう?自分としてハマるポイントが見出せるんだろうか。。。
なんて、気持ちで行ってみたものの、後半からエンジンがかかってきて堪能することが出来ました。
「祇園精舎」
みどりの森に浮かび上がる金色バックのシルエット。
このさじ加減がたまりませんね。
金色ってむつかしい。あまり考えないで使うといやらしくなってしまう色。
でも、この作品を見ると金色抜きでというのはあり得ない感じです。
「絲綢之路天空」
最初見て、そんなには惹かれなかったのですが、じわりじわりと迫ってくる良さが分かってきたのです。
黄土色一色の世界。
乾き切った山脈、砂漠。
その中を十数頭のらくだが進んでく。太陽は見えねども、放射される光でその輪郭が浮かんでく。
長く見てて飽きのこない絵ですね。
「広島生変図」
被爆した平山だから描こうと思ったのでしょう。
見渡す限りの紅蓮の炎。
手前には原爆ドームを始めとする崩壊した建物のむき出しのフレームのシルエット。
平山によれば、「『救い』の手がさしのべられていなければならない」とのこと。
その救いが右手に見える、不動明王(なのかな?)の祈りなのでしょう。
これでだいぶ印象が違うと思います。
「中亜熱閙図」
今回、一番気になった作品がこれ!
この画風で描写される中東の絵って見たためしがありません。
そして、気になるのはその構成。
手前半分の人物の大半はこちらを向いていて、生活に必要な物資を売っています。天秤、スイカ、水たばこ、羊などなど具体的なものが描写されています。そして、なによりも人々の豊かな表情が楽しいのです。
ところが、これに反して後ろ半分は大半の人物が後ろや横を向き、その表情を伺い知ることは出来ません。
人物たちの上方にはみどりの木陰。
明らかに意図があってこのようにしたと思われるのですが、何故こうしたかのかは謎ですね。
今回の展示は大きい作品が多く、混雑してたものの充分に楽しむことが出来ました。
しかし、岩絵の具の粒子のキラキラは実物でないと伝わりませんね~。
ずっと見てて、落雁に見えてしまって仕方ありませんでした。
TBありがとうございました。
食わず嫌いはいけないと思い
無理して?!行って来ました。
最後の最後にあった作品は
森美術館オープンした時に見た
奈良さんの写真に思えました。
わたしも正直、苦手なほうだと思っていました。
まあ、でもまずはちゃんと見てみないと、いいも悪いも言えないですね。
>最後の最後にあった作品は森美術館オープンした時に見た奈良さんの写真に思えました。
あっ、ほんとだ!!戦火をくぐり抜けた子供らは確かにそう見えますね~。
まさに大家の方の展覧会でしたが、私が行った時は会場にも余裕があって、とても静かに見入ることが出来ました。どの作品も大らかな感じです。
>岩絵の具の粒子のキラキラは実物でないと伝わりませんね~。
今回ははがきもイマイチだったですよね。色、質感ともに殆ど再現されていないように思いました。
そう言う意味では、殆ど画像で知らなかった平山の作品を生で見られて良かったなと思います。
絵はがきはやっぱり難しいですよね。
特に日本画は現物を見ないとわからないなあと思いました。