あお!ひー

叫べ!いななけ!そして泣け!雑多なことを書いてみる。

空海と密教美術展(東京国立博物館)

2011-07-22 23:42:01 | アート系

東京国立博物館の夜間開館で「空海と密教美術展」を見てきました。

このコピーがすごい!!

「国宝 重要文化財98.9%」

こんな展覧会、聞いたことがありません。

リストを見ると国宝と重要文化財の印ばっかり!!これはテンション上がります~。



○国宝「聾瞽指帰」

空海筆!書にうとい私でも知ってる弘法大師。

やはり素人目にも美しい文字です。

で、この巻物、たわんで弓なりになったままあえて展示されています。

ふっと目が留まった箇所に書かれた3文字に爆笑!

「酒酩酊」これはもう笑うしかない。




○国宝「宝相華迦陵頻伽蒔絵冊子」

これもっと近くで見たかったです。実物はもっと深い色。

この細かい模様の描きこみに魅せられます。



○国宝「勤操僧正像」

写実とは違う、すごくシンプルな特徴のある線。

でも、確実のその人物を捉えています。



○国宝 「兜跋毘沙門天立像」

見開いた目がいい!

正直、今回見た中で1、2を争う出来の彫像です。

支える二人の鬼がなんとも味わいのある顔。

体のバランスが特徴あって面白い。



○重文「四天王五鈷鈴」

これ圧巻でした。

胴回りに施された小さな仏像の彫刻。美しい。このクオリティの高さがずーっと持続する奇跡。




○国宝「五大力菩薩像」

大きなのが3点。

怒りの形相。力強いのに妖しい。込めたる祈りのエネルギー。

色使いと線のカーブが特徴的。



○国宝「女神坐像(八幡三神のうち)」

目の表情がなんともよい。微妙に異なる左右のバランス。



○重文「四種護摩本尊並眷属図像」

これ、ちょっと見たことのない感じでした。

見てるものを突き放すかのような感じ。



○重文「法界虚空蔵菩薩坐像(五大虚空蔵菩薩のうち)」

顔が細く、花の高い造形が異様。まるでアフリカの彫像かのよう。




○重文「如意輪観音菩薩坐像」

やはりさまになります、このポーズ。

エロさ満点!

如意輪観音様には」かなりの確立で悩殺されちゃいます。




○国宝「持国天立像」

かっと開いた口、ポーズの決まり加減がばっちり!

残念ながらこのポスカのポーズは正面。

斜め下から見上げるのが一番かっこいいのです。



○国宝「帝釈天騎象像」

これがなぜ、東博の中の今回の展示のメインビジュアルのひとつに使われていたか。

帝釈天は色男。すっとしてとてもかっこいい。

そして、圧巻はこの象。

皺の描写が見事!


これだけクオリティが高い展示は珍しい。必見です。

なお、会期が10に区切られているので東博のホームページでチェックされたほうがいいかも知れません。

9/25まで。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする