「アートで候。会田誠 山口晃展」に行ってきました。
まさかこの2人の作品を上野の森美術館で見ることが出来るようになるとは驚きです。
アートの片隅でというサイトでチケットを頂きました。今回は頂いたチケットで鑑賞してきました。
フリーダさん、ありがとうございました。
日曜日の2時半ごろだったのでどの程度混雑してるのか読めなかったのですが、大丈夫でした。落ち着いてゆっくりと鑑賞することが出来ました。
まずは会田誠の作品から。
会場に入るなり目に入ってくるのは「無題(通称:まんが屏風)」なる作品。
屏風にマンガを貼付けてるだけなのですが、すごいインパクトです。
思いついてちゃんと作品にしちゃうのが偉いなあ。会田さんはとにかくありとあらゆる手法で攻めてくる。
絵画をきちんと描いてて、それで充分なクオリティなんですけどね。でも、きっとやりたい!という衝動を貫きたいのだと思います。
女装してヌードになってくセルフポートレイト。。。
次に何をやるのかぜんぜん読めない。ほんと、敵わないです。
さて、廊下を抜けると視界の開けた先には強烈な作品群が広がってました。
すごく濃密な空間でした。
あぜ道
大山椒魚
会田さんお得意の少女の裸体。いやらしさよりも美しさが勝ってる感じ。すっとした表情がたぶんそう感じさせるのです。
大山椒魚のグロテスクな姿とのギャップを一枚の画面にまとめてるのに破綻がありません。というよりも、あの山椒魚が男性器に見えてしまうことで成り立っているようにも思います。きっと確信犯でしょうね。
この少女の白い肌。影のつけてあるところがどことなく藤田嗣治の墨を使ったのを想起しました。
やはり意識してたんでしょうか。
でも銀地の白い扇のバックで少女と山椒魚というのは他の誰にも出来ないでしょうね。
大判のポストカードもとても見栄えがよかったです。
ジューサーミキサー
紐育空爆之図(戦争画RETURNS)
「にゅうようくくうばくのず」と読みます。
八の字を描いて、ニューヨークに爆撃をするゼロ戦。
閉じた円環の時間を飛ぶことで戦時中とゼロ戦が現代のNYと繋がっている。
よく見ると国連の青に白の旗が細かく描かれてて、決して遊びではないことが分かります。
他にもいろいろとありましたが、これらの絵画作品が一番満足度が高かったなと思います。
さて、ここからようやく、山口晃の作品になります
四天王立像「廣目天」
東京圖 広尾 六本木
会田さんの作品は普通に離れた距離で鑑賞していたのですが、山口さんの作品になると細かい描き込みが多いのでみんなはりつくようにして見てたのが印象に残りました。
山口さんの描く街の絵はこういう金の雲と現実の建物にはないメカのついた造りだったりがひとつところに統一されているのです。
この小さなパノラマは誰が見ても楽しいですよね。
さて、1Fをひととおり見終わると2Fにはまた何か別の展示?
と思ったら、山愚痴屋澱エンナーレ2007なるタイトルで展示が続いてました。
でも、ツボにはまったのは山口さんの作品ではなく、会田さんの映像作品をザッピングしたもの。
くだらなくてよかったです。やっぱり、ビンラディンを名乗る男は笑えます。
6/19まで。
まさかこの2人の作品を上野の森美術館で見ることが出来るようになるとは驚きです。
アートの片隅でというサイトでチケットを頂きました。今回は頂いたチケットで鑑賞してきました。
フリーダさん、ありがとうございました。
日曜日の2時半ごろだったのでどの程度混雑してるのか読めなかったのですが、大丈夫でした。落ち着いてゆっくりと鑑賞することが出来ました。
まずは会田誠の作品から。
会場に入るなり目に入ってくるのは「無題(通称:まんが屏風)」なる作品。
屏風にマンガを貼付けてるだけなのですが、すごいインパクトです。
思いついてちゃんと作品にしちゃうのが偉いなあ。会田さんはとにかくありとあらゆる手法で攻めてくる。
絵画をきちんと描いてて、それで充分なクオリティなんですけどね。でも、きっとやりたい!という衝動を貫きたいのだと思います。
女装してヌードになってくセルフポートレイト。。。
次に何をやるのかぜんぜん読めない。ほんと、敵わないです。
さて、廊下を抜けると視界の開けた先には強烈な作品群が広がってました。
すごく濃密な空間でした。
あぜ道
女子校生の後ろ姿。 構図の面白さが取りあげられてしまう作品ですが、実物はかなり印象が異なりました。 首すじなのであからさまな露出はないのですが、すごくいやらしく見えるのです。 同じ展示室には後述するような女性の裸体を描いた作品があるのにそう感じてしまう。 なんでしょうね、この感覚は? 後ろ髪を分けた肌色の地肌とその先に続く道は。草をかき分けて力づくで突き通して出来た道。。。 |
大山椒魚
会田さんお得意の少女の裸体。いやらしさよりも美しさが勝ってる感じ。すっとした表情がたぶんそう感じさせるのです。
大山椒魚のグロテスクな姿とのギャップを一枚の画面にまとめてるのに破綻がありません。というよりも、あの山椒魚が男性器に見えてしまうことで成り立っているようにも思います。きっと確信犯でしょうね。
この少女の白い肌。影のつけてあるところがどことなく藤田嗣治の墨を使ったのを想起しました。
やはり意識してたんでしょうか。
でも銀地の白い扇のバックで少女と山椒魚というのは他の誰にも出来ないでしょうね。
大判のポストカードもとても見栄えがよかったです。
ジューサーミキサー
善悪を遥かに越えてしまっています。 実物を見るまでは悪趣味なだけの作品なんではないかという懸念があったのです。 ところが、そんな考えは微塵もなくなりました。 無数の女性がいっぱいに詰められたミキサー。 下のほうは手や足がちぎれ、血にまみれています。 この作品の向かう方向は血の中から産まれる生なのでしょうか? それとも、血の海に消えていく死なのでしょうか。 しばらくみじろぎせずにじっと見ていました。とんでもない作品です。 |
紐育空爆之図(戦争画RETURNS)
「にゅうようくくうばくのず」と読みます。
八の字を描いて、ニューヨークに爆撃をするゼロ戦。
閉じた円環の時間を飛ぶことで戦時中とゼロ戦が現代のNYと繋がっている。
よく見ると国連の青に白の旗が細かく描かれてて、決して遊びではないことが分かります。
他にもいろいろとありましたが、これらの絵画作品が一番満足度が高かったなと思います。
さて、ここからようやく、山口晃の作品になります
四天王立像「廣目天」
ミヅマアートでの個展では制作途中でしたが今回完成した四天王。 その中でもこの「廣目天」に惹かれます。 衣の裾が波になっていながら助盾ェ立ち上がっています。 対極になるはずの水と火を統べる姿は神性を感じさせます。 この四天王に囲まれるようにしてラグランジュポイントがありました。 ミズマアートで度肝を抜かれたあの作品が上野の森に登場です。 ちゃんとひとりずつ入るように書かれていました。 黒い幕の向こうは通路になってて2~3人並んでいます。 そして、白い幕の向こうに武人のパノラマが!これは実物見ないと伝わらないですね。おそらく。 |
東京圖 広尾 六本木
会田さんの作品は普通に離れた距離で鑑賞していたのですが、山口さんの作品になると細かい描き込みが多いのでみんなはりつくようにして見てたのが印象に残りました。
山口さんの描く街の絵はこういう金の雲と現実の建物にはないメカのついた造りだったりがひとつところに統一されているのです。
この小さなパノラマは誰が見ても楽しいですよね。
さて、1Fをひととおり見終わると2Fにはまた何か別の展示?
と思ったら、山愚痴屋澱エンナーレ2007なるタイトルで展示が続いてました。
でも、ツボにはまったのは山口さんの作品ではなく、会田さんの映像作品をザッピングしたもの。
くだらなくてよかったです。やっぱり、ビンラディンを名乗る男は笑えます。
6/19まで。